フラメンコに纏わる話ですが、テーマは敢えてのつぶやき。

こういう仕事をしていると、よく踊りに気持ちが入ってないとかって耳にすることがあります。
これ、とても難しい話。
基本、基礎が最低レベル(それもかなり高いレベルでの最低基準)ないと表現は出来ません。
私は特に形とかにこだわり、その動きにも大事な表現があると思うので、それを形に出来てこそ初めて心が注入されるわけでして。
だから、教える時もまず、ある程度の見た目が出来る事が大事だと考えています。

特にフラメンコは、動きが深いんですよ。
他のダンスの方が身体能力が必要かとは思うのですが、フラメンコの難しさは身体能力の高さではないところにあり、感じ方にあるので、それがとても難しいです。
感じて動く事が大事なんです。
それは、感情表現と言うより、床に足が触れている事を感じて動くとか、常に身体に太い芯があるということを感じて動くとか。その中にバネ感や躍動感もいる。
ここからの、心注入な気がします。

それを大事に踊れば、自然にひたむき感とか出てくるのでは。
感情が前に出過ぎるのはとても私には厳しい。
どんな一流スペイン人ダンサーも私から観ると、感情が前には行っていません。強い表現があっても技術が気持ち良く比例しているのです。

そんな事を思う余暇の時間。