昨年、〈人間関係カウンセリングセッション〉を受けた方が、セッションの感想とその後の気づきを送ってくださいました。
この方の理解や実生活への活かし方の見事さには、驚きを感じます。
実際どういう効果があるのかなどがわかりやすいと思いますので、ご本人の許可を得て、ここに共有させていただきます。
人間関係カウンセリングとは、コーチングコアの提供するセッションです。
誰でもが持って生まれてくる 〈心の傷〉と、それをかばうためにつける〈仮面〉をひも解いて、
自分が人間関係でなぜかしょっちゅう感じるつらさや難しさへの理解を深め、対応していくためのものです。
… … ここから、いただいたご感想です … … …
人間関係カウンセリングセッションを受けて、今まで“人との間に持っているな”と気づいていた「癖」のような自分の行動や考え方について、
「どうしてそうなるんだろう?」という理由が紐解かれ、繋がったような感覚があります。
私には妹がいるのですが、彼女は小さな時から入退院を繰り返していました。
母からいつも「お姉ちゃんだから」と言われ続けていたわたしは、とにかく「明るく責任感の強い姉」というわたしと同時に、いつも人の顔色を伺う、かつ「頑固」というわたしもつくりました。
このセッションによって見えたわたしの願い、そして〈仮面〉の働きは、
本当はどれだけ甘えたい、愛されたいと願ってきたか、それを大人になった今でも言葉にできずにいたか、
そして実はずっと注がれ続けている愛情を、素直に受け取っていなかったのだということ、
自分は願っていることや気持ちをどう表現すれば良いのか、受け取れば良いのか、そのやりかたがわからなかっただけだ、ということでした。
それは両親に対してだけではなく、
「認めて欲しいがゆえに完璧主義なほどにがんばりすぎる」、だけど
「人から褒められたり、親しんでくれる言葉を素直に信じることができない」
「困った時に助けて欲しいが言えない」 など、
両親以外の人との関係にもある、ということに気が付きました。
今はそういう感情が現れた時に「どうしてそう感じるのか」がわかるので、自分を追い詰めることが減りました。
20歳のときに仕事の責任と人間関係の問題を人に打ち明けることができず、全て一人で抱え込んでしまい、
それがある時家族へ向けて爆発してしまったことがありました。
興奮するわたしを父は抱きしめてくれたのですが、行き場のない感情の抑えられない衝動からその手を噛み、
父の手から血が流れていたのを覚えています。
あの時の前後の記憶は曖昧なのですが、父が
「おまえはいつも1人で抱え込んで、なんで話をしてくれへんのや」
と言っていたのを、今でもはっきりと覚えています。
セッションを受けて、父はわたしの仮面がみえていたのかもしれないと感じます。
あの時両親が伝えよう・してくれようとしていたこと、あの時だけでなくずっとそうであったことも、
今は本当に素直に受け取ることができます。
このセッションの1ヶ月後に、突然のことでしたが父が永眠しました。
看病する中で、沢山の「大好き」を惜しみなく伝えることができました。
私と似て頑固な父だったので、もしかしたら父も伝えて欲しかったかもしれないと思えたからです。
そしてあれから一人になった母を支える毎日が続いていますが、ここでも自分の願いと仮面を知っていることが強みとなっています。
常に一緒だった夫を亡くした母の喪失感は相当なものでしたが、同時にわたしや妹の悲しみも大きなものでした。
母は自分だけでなく、家族それぞれの父への思いと悲しみの存在を知ることで、それが心の支えとなったようです。
これもわたしの心の根っこにある「愛されたい」からくる両親・家族への思いを母と共有することができたからです。
姉としての責任感だけでは、母の喪失感を、ありのままの自分で全力で支えることはできなかったと思います。
「わたしだって悲しいのに、わたしだって支えて欲しいのに」そんな思いでいっぱいになっていただろうと思います。
あのタイミングでセッションを受けたことに感謝。
そして本当に間に合ってよかったです。
ありがとうございます。
美香スミス(自営業・47歳)
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美香さん、大切な体験を共有してくださって、本当にありがとうございます。
お父様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
そして、お母様が益々ご健康でいられますように、
何より美香さんのこれからが、一層素晴らしい人間関係で紡がれていくことを願っています。
… … ここからは、以前にいただいたご感想をご紹介します … … …
これまでは理由もわからず、どうしていいかもわからなかったことに、地図を与えられたような気分です。
セッションを受けて現在位置と行きたい先とそこまでの道が見えて、すでに安心感があります。
(40歳代女性)
ずっと悩んできたことを話せたただけでも随分と気持ちが楽になりました。
(テーマを)言葉にする事が恐かったけれど、いざやってみると思っていたほどではなく、むしろすっきりするから不思議です。
大変だと感じる場面に遭遇すると、これまでは感情のドツボに嵌っていたけれど、いまはそれを俯瞰する自分がいます。
少しずつ積み重ねながら、前に進んでいきます。
(50歳代女性)
そういうことか~!と思いました。ずっと自分を責めていたけれど、責める必要なんてなかったのですね。
(40歳代女性)
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