日本史が人気ですね。
大政奉還を決断した徳川慶喜や、江戸無血開城を成し遂げた勝海舟、西郷隆盛…
昔から、すごいなぁと尊敬する人たちですが、
改めて、”偉人の彼ら”ではなく ”人としての彼ら”に興味がわく今日この頃です。
たとえば第15代将軍 徳川慶喜について学校で学んでいる頃は、大政奉還を決断した人、という印象のみだったので、どういう人となりかまでは思いが及びませんでした。
ですが、何より大切にすると心に決めていた天皇に反旗を翻した、とされてしまったことや、
260年間続いた徳川の世に終止符を打ったことで、ずっと負い目を感じていたということなどを最近になって知りました。
歴史の流れのなかで、慶喜さんにしかできなかった大役を担ったことで、人として何とつらい想いを抱えられたことか。
あの時、大政奉還を慶喜さんが決めてくれなかったら、日本は西洋諸国に攻め入られていたかもしれないそうで、日本という国が続いてこれた功労者だというのに。
これまで自分は、随分と狭い了見で歴史を眺めてきたのだなぁと我ながら驚きます。
歴史は、見る角度によって全く違う様相を見せます。
幸い多くの歴史小説もありますし、史実と違うところがあったとしても、色々な視点で物事を見る、という練習はできそう。
今自分が関わっている身近な人たちについても、より多くの視点で想いを馳せることができたら、きっと豊かな関係が紡げることでしょう。
タイムマシンで慶喜さんにお会いして、体験談を伺ってみたいものです。
でもそれは無理なので、今一緒にいる人たちの話を沢山伺うことにしましょう。
きっと驚くような視点の転換が待っていることでしょう。
お互いの理解が深まることが、平和な暮らしの土台になりますように。