大平光代さんの「だからあなたも生きぬいて」を読んだ。
その中にこんな文章がある。
”なぜ Why? と考えることは、人間にとってこの上なくたいせつなことなので、英文法も「なぜか?」をいつも考えるようにした”
大平さんが、司法試験に向かって中学英語から身に付けていく、最初のところです。
「なぜ Why? と考えることは、人間にとってこの上なくたいせつなこと」
それはそうです。大切なことです。
でも、読みながら”おっとっと・・”と引っかかった私がいました。
コーチングを学び始めた7年前、”質問すること”についてなるほど!と思ったことがありました。
「なぜ?で始まる質問は、時と場合によって相手の方が”責められている”ように感じることがあるので、使う場合は注意すること」
たとえば「なぜこの色を選んだの?」と聴かれるのと、
「何がこの色を選んだ決め手だったの?」と聴かれるのとでは、
ニュアンスが違いますよね。
そこで、コーチングの時間は意識して「なぜ・・・」の質問はしないようにしていたのです。(なぜ質問がいけないわけではありません!念のため)
そこへもってきて「なぜ Why? と考えることは、人間にとってこの上なくたいせつなこと」というくだりに接して、原点回帰したような気持ちになったのでした。
最近、これと似た「原点回帰体験」が連続しています。
たとえば、「安心しないこと」に登場していただいたのりおちゃん。
”安心すること”って、何より大切だ、と思っていた私へのカウンターパンチでした。
そしてコーチ仲間のYさんからお聴きした「有ると思わない」というセリフ(このあたりはもうすぐホームページ”コーチングコアのCore's Project”にアップします)。
「有る!」というのは私の中ではひっじょーに大切なコンセプトだったんです。実は。
今こうやって、信じて大切にしてきた価値観をひっくり返すような言葉に接する機会が立て続けに来ているというのは、偶然ではないぞー!と。
そして「だからあなたも生きぬいて」を読み進んで終盤、私は自分でも意外なところで電車内で涙流してしまいました。
その理由はまた明日ね。