私たちは日々「言葉」を使って人とつながっています。


しかし、この「言語」に頼り過ぎているが故のズレを感じることがあります。

 

たとえば「頑張る」「貢献する」という言葉の裏で、その人が何をエネルギー源にしているか、「心の奥底にある動機」は全く異なります。この動機の質こそが「自己一致のズレ」「人間関係のズレ」を生み出しています。

 

先日、ある企業でパーパスやMVVを言語化するミーティングをしました。参加者は社長と運営代表、そしてわたし。
話し合いの中で、言葉としては同じ方向を向いているように見えました。

ところが、その奥にある“動機”にフォーカスすると、まったく違うレイヤーで語られていることがわかります。

  • 社長の視点:社員や会社という枠を超えて、「人としての営みそのもの」が巡り巡って人類全体をよくする。結果として自分にも良い循環が返ってくるという感覚。

  • 運営代表の視点:会社という組織が社会に与える影響をどう整えていくか。そのために制度や仕組みを工夫していく。

どちらも尊い視点ですが、動機の視点が違う。
同じ言葉を使っていても、見えている世界の広がり方が変わってくるのです。

 

  枯渇から生まれる貢献と、溢れ出す貢献:二種類のギバーの心理構造

 

この動機の質の違いとして、朝活に参加した時に話題になったことを例にお伝えしたいと思います。

 

それは「ギバー」という行為。一見良いことのように見えますが、その「動機」によって、結果がまったく変わってしまう。というテーマです。

 

ギバーには実は種類があります。

アンダーギバー:「不安」と「心の残高不足」で動く人

アンダーギバー(枯渇型ギバー)は、親切で頼まれたら断れない、優しい人に見えますが、その行動の裏には**「心の残高不足」**が隠れています。

  • 心のエンジン: 「不足感」(自分はまだ足りない、愛されていない)や、「不安」(嫌われたくない、評価されないと自分の価値がない)。

  • 行動の目的: 「外側からの承認」や「見返り」によって、自分の足りなさを埋めようとすること。

  • 結果: 自分の境界線(限界)を超えて与えすぎてしまい、やがて燃え尽きます。「自分ばかり犠牲にしている」という被害者意識や不満に繋がり、長期的に見て人間関係を壊してしまう可能性があります。これは「貢献中毒」とも言える、自分を犠牲にする愛の形です。

トップギバー:「愛」と「心の残高満タン」で動く人

トップギバー(充足型ギバー)は、親切でありながら、自分の「心の境界線」を明確に持っています。その行動は、内側がすでに満たされている状態から自然に溢れ出たものです。

  • 心のエンジン: 「充足感」(自分はすでに満たされている)や、「純粋な喜び」

  • 行動の目的: 「自分の大切にしたい価値観を実践すること自体」に喜びを見出すため、外側の結果に依存しない。

  • 結果: 無理がないため持続可能であり、相手の反応に左右されない無条件の愛で接するため、長期的に見て健全でポジティブな循環を周りに生み出します。

あなたの動機はどちらですか?

画像

 

  人を疲れさせる「借り物のエネルギー」と持続可能な「本質的なエネルギー」

 

この二種類の貢献を分かつのは、エネルギーの質です。私たちは、外側からの刺激(評価、報酬、見返り)に頼ったエネルギーで動くと、必ずどこかで枯渇します。

「借り物のエネルギー」の心理的代償

アンダーギバーが使うのは、外側からの「借り物のエネルギー」です。これは、自分の心の残高が足りないから、他人や環境というATMから「承認」を引き出そうとする行動です。

  • 心理的代償: 常に「評価」という酸素を必要とするため、依存的になります。行動すればするほど、「自己肯定感」は強まりません。なぜなら、その行動の源が「自分の内側」ではなく「他者の評価」にあるからです。

「本質的なエネルギー」の自己充足

トップギバーが使うのは「本質的なエネルギー」です。これは、すでに内側が満たされているため、溢れたものを分け与えるという自己完結した状態です。

  • 心理的報酬: 外側の結果がどうであれ「自分が大切なことを実践できた」という感覚が、自己肯定感と自己効力感を高めます。
    行動すればするほど、自分の存在価値が深まります。なぜなら、その行動の源が「自分の信念」にあるからです。

つまり、不安や不足感から生まれる行動(借り物のエネルギー)は、あなた自身を犠牲にし、長期的に疲弊させます。


一方、愛や充足感から生まれる行動(本質的なエネルギー)は、あなた自身を深く満たし、その影響が周囲にも長期的に広がっていくのです。

 

デヴィッド・R・ホーキンズ氏による著書「パワーかフォースか」にも、今回のテーマに通ずる内容があります。

 

本で触れられているエネルギーレベルの図を抜粋しますので参考になさってください。

画像

 

  ズレを修正し、「愛のエンジン」で動くためのマインドセット

 

では、私たちはどうすれば、日々の多忙な業務や人間関係の中で、自分の動機が「不安」や「不足」から来ていないかを見抜き「愛のエンジン」で動くことができるのでしょうか。

解決策は、行動の瞬間、自分の「心の中心」に意識を向け、問いを挟むことです。

究極の問い:「この行動の根っこにあるのは、愛か、不安か?」

  • あなたは今、純粋な喜び貢献したいという愛から行動しようとしているのか?

  • それとも、「こうしないと評価されない」「失敗したくない」「誰かに嫌われたくない」という恐れや不足感から動こうとしているのか?

このシンプルな問いを挟むだけで、私たちは「無意識の自動操縦」を解除し、「意識的な選択」を行うことができます。


もし「不安」が動機だと気づいたなら、そこで行動を止める、あるいは「まず自分自身を満たす」という選択をすることが、自分自身の人生にとっても、組織にとっても、最も健全で勇気ある一歩となります。

 

  言葉ではなく「マインドの質」が未来を決める

 

今回の会議や経験から学びは、掲げた言葉の美しさではなく、その言葉を体現しようとする人々の「マインドの質」によって決まる、という本質です。

 

言葉はツールです。その言葉に、自己を超えた「愛のエンジン」のエネルギーが宿っているか、それとも「不足と不安」という借り物のエネルギーが注ぎ込まれているか。

 

「それは愛なのか、不安なのか」と自分に問い続けること。その本質を見極め、自己の充足感(心の残高満タン)をベースに貢献できる社会人、そして組織だけが、本質的にズレず、持続可能で幸福な未来を描いていけるはずです。

 

あなたにとって、今、最もエネルギーを注いでいる行動は、「愛」と「不安」のどちらから来ていますか?

 

 

 

┏─────────────┓
無形サービスの『価値』を可視化
┗─────────────┛
合同会社ペンギンクルー 代表
価値言語化コーチ
吉村利恵子(りーさん。とお呼びください☺️)
─・─・─・─・─・─・─
あなたは、自分の仕事の価値を一言で説明できますか?
私は「価値言語化コンサルタント」として、クライアントが気づいていない強みを言語化し、「選ばれる存在」へと導くお手伝いをしています。
デザイナー時代、美しいデザインだけでは成果に結びつかないと気づき、ヒアリングを通じて本質的な価値を引き出す手法を確立。
その後、補助金計画書サポートで年間300件以上を手がける中で、「本質的な事業成長」に貢献したいという想いが強まりました。
現在は、士業・コンサル・コーチ・セラピストなど、無形サービスを提供する方々を中心に、Web・提案書・事業計画書などで強みを可視化し、売上につなげる支援をしています。

あなたの選ばれるための価値を見える化しませんか?

 

 

🎁あなたの価値を売上に変える「価値言語化コンサルタント」🎁
無形のサービスを提供するあなたの頭の中にある、知識・スキル・経験を、収益を生む資産に変える。
それが価値言語化コンサルタントのお仕事です。
「あなただから依頼したい」と言われるための価値を可視化することで、実績や価格だけで比較されない、同業他者から抜きん出て選ばれる存在に!

■詳細やお問い合わせはこちらから■