それでも窓の外の景色を見続ける。
二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めた。
”ひとりは泥を見た”
”ひとりは星を見た”
フレデリック・ラングブリッジ「不滅の詩」より。
「ものづくり補助金」が先週、実行されました。
中小企業にとってリスクテイクは日常ですが、それでもビジネスモデルの将来性を公的機関に認められること、そしてその後押しを受けることは本当にありがたいことです。
「ものづくり補助金」には認定支援機関という存在があります。補助金が実行されるまでの支援機関、主に金融機関がそれを担うケースが多いのですが残念ながら今回は経営史上最短の融資返済という記録を更新しました。
融資期間は23日間。
理由はビジョンの違いです。通常では考えられないほどの過去の経理帳票提出はともかく、各取引先への支払いを行う融資当日に約束にはなかった書類に捺印すれば融資します、といった条件交渉。助成金という「公的担保」があるにも関わらずそのような金融機関の態度には未来が見えないと判断し、補助金実行の翌日に全額返済を決めました。
中小企業は未来を見て道を創りますが、金融機関は過去を見て道を創ります。地方から世の中の景色を変えるようなベンチャーが育ちにくい環境を垣間見た思いです。
私たちベンチャー企業には夢があって、少なくともそれに賛同するメンバーと世の中の景色を変えてみせる気概を持ちながら歩んでいます。もちろん、賛同できない人のほうが世の中には多いかもしれません。
企業の成長を支援するはずの金融機関はそれが地方を活性化し、ひいては国を育てることを忘れているのでしょう。ただ、ひたすらに泥を被ることを過度に怖れています。
それでも窓の外の景色を見続ける。
私たちは未来を見据えて道を歩み続けます。