大人になるということ
大人になるということ。
正しさの基準を外側にではなく
自分自身の中心に据えること。
雨が降る春の夜に
好きな作家の本を読んでいます。
この作家のレトリックは
とても詩的であり
それでいて論理的であり
本を読んでいるというよりは
音楽を聴いている感覚に近い
数少ない作家のひとりです。
思い当たる作家では
吉本ばななさんの作品も
同じ感覚ですね。
自分が「おとな」になった転機は
いくつかありますが。
社会人になって営業部配属された時
憧れる先輩がいました。
徹夜で新宿で騒いで
そのまま仕事に行く。
仕事も遊びも全力。
その先輩に言われた言葉を覚えています。
「アマは時間(報酬)だけどプロは成果(報酬)だから」
正直、それまでは終電始発の繰り返しで
時間給にしたら安いのかなぁ?みたいな
まだ学生バイト感覚でしたので
ガツンと金槌で頭を殴られたような感じでした。
リクルートエージェンシーやマイナビの情報で溢れる
初任給データやワークライフバランスの「概念」から
一歩抜け出せた瞬間
自分はプロとしての一歩を踏み出せた気がします。
大人になるということ。
正しさの基準を外側にではなく
自分自身の中心に据えること。
本当に石田衣良氏は
詩的で的確な表現をする作家だと
あらためて思います。
