ジョブズはなぜ「石ころ」から成功者になれたのか | 株式会社イプラ社長のブログ【タイツ社長のこちら販売促進課】

ジョブズはなぜ「石ころ」から成功者になれたのか

ええっと・・・。
こんな本を読みました。

「ジョブズはなぜ「石ころ」から成功者になれたのか」

アップルコンピューター創設者で現CEOのスティーブジョブズについて書かれた本です。
一度アップル社を追われ、iphoneやIPADで業界に返り咲いたスティーブジョブズ。

「残りの人生、このまま砂糖水を売ることに費やしたいのか?
それとも世界を変えるチャンスをものにしたいか?」

「大企業での安定と充実?ロボットになりたいのか?」


やや偏屈でとげとげしい表現をすることで知られるスティーブジョブズですが、この本を読んでアップルという会社のファンになりました。
イノベーションに対する尋常でないまでの「情熱」や「こだわり」がアップルにはあります。

例えば、こんなエピソードがあります。
初代マックコンピュータ開発中に内部基板の配線の見栄えが気にいらず、スティーブジョブズが開発サイドに内部基盤を見栄えの良いものにするよう注文を付けました。
当然、開発側は「内部基盤はハードケースの中にあって普通の人は開けることはないし、それより大事なのはちゃんと動くかでしょう?」と回答しますが、その時にスティーブジョブズはこう言ったといわれます。

「私が見る。偉大な大工なら、誰も見ないからと言って棚の裏側に悪い木材は使ったりしない」

このこだわりこそがアップルの強みなんですね。

またアップルコンピュータが全米で初めて放映した、たった1度しか流されなかったCM「1984」。
当時のアップルコンピューターはまだ中小企業であったため、CM製作の方に莫大な予算がかかりすぎて、結果的にたった1度しか流せなかったという話もあります。
製作された取締役会でのCM試写会では全員から大ブーイングを受けます。

「最悪のCMだ」

「われわれは気でも狂ったかと思われないだろうか?」

ほとんどの役員からこう酷評されますが、スティーブジョブズだけが強引に押し通し、放映する方向で踏み切ります。

結果、全米中を驚かせ、特集で何度も繰り返し放映されるという想像を超えた反響を生み出しました。
アップルコンピューターが巨人IBMと並ぶ「ブランド」として全米に認知されるきっかけになったこのCM。
マーケティング的にも大成功を収めました。

多くの人の予想と想像を超えた決断と行動が、さらに大きなイノベーションを引き起こすのでしょうね。
大いに感化された1冊でした。



アップルコンピューターCM「1984」