クラウド仕事術
ええっと・・・。
最近読んだ本について一考。

「時間と場所に縛られないクラウド仕事術」
著者:岡田充弘
出版社:明日香出版社
かいつまんで言えば、現代におけるワークスタイルについての指南書的な本です。
比較的、前社営業マン時代から実践できていることもありましたが、新たな気付きもたくさんありました。
共感したのがタイムワーカー(時間と体力勝負)とナレッジワーカー(知識勝負)の他に、近代ならではのクラウドワーカー(IT駆使×解決能力×創造力)の存在。
クラウドワーカーとは場所や時間に縛られず、自由に、かつ結果に責任を持って働く近未来型ワークスタイル。
タイムワーカーとは・・・時間比例に準じて働くスタイル
ナレッジワーカーとは・・・知識を原資として働くスタイル(弁護士や会計士、医者など)
例えば、木彫りの彫刻を一体作るにしても全く同じクオリティ(成果)であった場合、日本で5時間かけた製作コストと中国で5時間かけた製作コストは決して同じではありません(為替差益や国家間の平均賃金などが異なるため)。
流通・情報革命において経済鎖国が解かれた結果、日本のタイムワーカーはよりローコストで請け負う世界中のタイムワーカーと競わされながら、より高いクオリティ結果を求められていきます。
ナレッジワーカーもある意味では同じです。国際弁護士資格を持っている日本人と、日本語も卒なく話せる国際弁護士の外国人では、報酬の要求基準を下げたほうが市場では優遇されます。
しかし、クラウドワーカーは時間と場所(国)の枠組みを越え、時間でも知識でもなく純粋に「結果」をベースに世の中に創造価値を生み出していく存在です。
本書で揚げられているクラウドワーカーの具体的なスタイルとは・・・
・気軽に誰とでも働く!⇒データはWeb上にあり、どの場所にいても仕事ができる(海外でも!)。
・固定席を持たない!⇒どの場所でもネットとマシンがある場所が自分のワークデスク
・時にはIT断ちで集中⇒あえて携帯もOFFしてクリエイティブな環境を作る
・もらった名刺は保管しない⇒スキャナで取り込みデータ保存、情報を記憶したら迷わず捨てる
・本は読んで学びを得たら捨てる⇒読書の目的は何か?知識を得たら迷わず捨てる。
色々な意味で目からウロコでした。
そして、これからはワークスタイルを進化させないと「日本人」であるだけで生きていける時代は終わると感じました。
先日、文房具ショップにて男性店員に在庫を確認したところ、
「あっ・・・ちょっと、すこし、少々お待ちください・・・」
と同じ意味の形容詞を3連発されました・・・。
(それってかなり待たされるってこと??)
代わりに対応された女性はとても丁寧な応対で、ふと名札を見たところ「李」という中国人・・・。
綺麗な日本語を日本人以上に流暢に話し、よく働き、結果も残せるとしたら、「日本人」であるというだけではもはや競争優位にもなりません。タイムワーカーとしても彼女の方が日本人より優位に立てるでしょう。
コスモポリタン意識の中で、日本人であることの意義を見据えること。
幕末以後、積極的に世界の潮流を取り込み、そして世界の潮流となりえた日本人らしさを、ワークスタイルの視点から考えさせられる一冊でした。