~魔法の言葉に耳をすませば~ | 株式会社イプラ社長のブログ【タイツ社長のこちら販売促進課】

~魔法の言葉に耳をすませば~

ええっと・・・。


先日、とっても感動する本に出会いました。

「魔法の言葉に耳をすませば」という本です。



「魔法の言葉に耳をすませば」

いじめ、キレる子、不登校、育児放棄・・・だけど元気!

小学校教員歴35年、子供たちとの泣き笑いの日々(著者:安齋作子)


この本は「出会いを大切にする社長」さまより頂きました(しかも著者のサイン入り!)。

私が学校関連の本を読むのは「窓ぎわのトットちゃん(著者:黒柳徹子)」以来です。


どちらかというと私は子供時代に転校が多く、学校の先生にはあまり良い思い出はありません。

学校の先生は成績評価でしか子供をとらえることができない、というようなイメージが子供の頃からありました。

「3年B組金八先生」のような類は「現代の学校には既に失われた希望」の再現ドラマとしか受け止めていませんでした(まだNHKの『中学生日記』のほうがリアルさを感じます)。


が・・・。この本に出会って、こんな先生も実際に存在するんだ!と目から鱗の思いでした。

特にこの本の「カエル事件」の章は衝撃的でした。

少しだけご紹介を・・・。


著者のクラスの生徒達(男の子の一部)がカエルを残酷に殺している事件が起きます。

以下、男子生徒の作文の一部


「僕は友だちから、夏、よくイナゴをつかまえて殺していたことを聞いた。

そのうち僕たちは、カエルを殺し始めていた。9人くらいでやっていた。毎日のようにカエルを殺していた。


『へへー、やると楽しいもんだな』

『そうだろう』

『うん』

『カエルを殺しているのもおもしろいね。ねえ、もっと殺そう』

『うん、そうしよう』


と殺していた。

松のトゲで殺した。道路にたたきつけて殺した。友だちがまたさきでカエルをいじめた。他の友だちが松のトゲで目をくりぬいたりしていた。(中略)

僕はなにもやらないで、カエルをたくさんとってきて、友達に『なにをしろ、なにをしろ』と命令ばかりしていた。(以下、省略)」


この事件について著者の安齋先生はクラスで話し合いの場を持ちます。

そこで一人の女の子が、男の子たちがカエルをいじめていることを話します。


以下、本文より

『すると、男の子たちは、私の予想に反した反応を示しました。それは「しまった」と焦ったり、困った顔をするのではなく、「大したことをしたわけじゃないだろう」と言わんばかりに、ニヤニヤ、ヘラヘラしたのです。


たまたまこの頃、私はある中学校の先生の体験記を読んでいました。この先生は、成績優秀な子供たちを育てあげた方でした。しかし指導した子供たちが高校生になると、その中から自殺者が出てしまうのです。その時になって初めて、教育にとって一番大切な命の尊さを何も教えていなかったことに先生は気付き、悔いるのです・・・。』


著者はこの事件を「命の尊さや大きさ」を教える機会として、決して見過ごすこと無く生徒たちに体当たりでぶつかっていきます。

「カエルを殺した人、前に出ておいで!カエルにしたことと同じことをしてあげる!」

生徒たちは先生の厳しい態度で初めてことの重大さに気付きます。

そして自分達の「命を奪った行為・傷つけた行為」を理解し、泣きながら反省していきます・・・。


私はこれを読んで、子供たちの教育の大切さを改めて感じました。

最近、過保護も度を超すような「モンスターペアレント」なんて言葉をマスコミが作るものだから、世の先生方も共感やら萎縮やらで頼りないイメージを持っていました。

先生方が子供たち(親たちの存在も含め)を怖がって教育なんかできるのでしょうか?


最近の事件でも

「若者がホームレスを襲撃!動機は『ムシャクシャしてたから』」

「岡山で大学生二人を数人でリンチ・生き埋め」

という嫌なニュースを聞きます。

それと同時に、

この時に彼ら(加害者)が著者のような先生に子供時代に出会えていたなら、被害者も出ることもなく、また彼ら自身の人生も狂わなかったかもしれない・・・

と本気で思うのです。

なぜなら、上記のような事件は「カエル事件」と本質は同じです。対象が人間になっただけ・・・。


私はこの本をすべての学校関係者および先生方に読んでいただきたいと思います。

そして学問も当然ですが、決してそれが一番ではない心の教育(もちろん、両親が一番教育すべきことですが)も先生の課題として受け止めて欲しいと思います。


とても心に響いた良い本でした。

皆様も機会があったら是非お勧めです。