待っていた。来たね。忘れないで来たね。森を見て。花が咲いている?貝は見える?風は心地よい?花の香りはわかる?うん、うん、うん、わかるよ。私は答える。目を閉じて、これから4次元の森を見せてあげるよ。地球は3次元、4次元にこれからなるから目を閉じていて。私はエレベーターに乗った。高速のエレベーターに乗った時と同じ感じ。今、3次元と半分、気持ちが良い?うん。さあ、4次元だよ。目を開けて、森は花に溢れた、虹色の空間になり、見たことの無い、何かがヒラヒラと飛んでいた。綺麗でしょう?地球は4次元になるとこんなにも美しい。人間が4次元の人になれば、世界は、自然はここまで美しくなる。4次元でしか見えない生物も見える様になる。次は、五次元だよ。目をつぶって。高速のエレベーターは私を五次元へと運んだ。何か空気が張りつめ過ぎて、苦しくなる一歩手前。目を開けると、花も、香りも、虹色も、キラキラ、ヒラヒラと舞っていた何かも消えてしまった。張りつめた空気の森の中は静寂で、森の外の風の音が、森の周りで渦を巻いて、森の中はドームの中のよう。風の音は聞こえる?うん。私の家の辺りから、人の心の声が聞こえてくる。隣のおじさんは、俺は真面目に働いてきたから、ここでのんびりと暮らしていたいんだ。と言っている。隣のお友達の家からは、お母さんが神様、どうか私の娘達を幸せにしてください。私が大変な事は全部引き受けます。森の不思議な何かは、綺麗な心。大好き。大好き。と喜んでいた。私の家からは、知らない男の太い声が聞こえてきた。コイツらの為に、こんな所で毎日居心地の悪い苦しい事の連続だ。許さんからな。森が守っている鳥は守らせない。居心地の悪い森は壊す。コンクリートの箱だらけにする。居心地が悪いものは全て破壊する。森の不思議な何かは、太い男の心の声は、私の母親だと私に教えてくれた。悪い心。悪魔の心。母親は女ではない。男。女の姿をしているが、尻尾を持ち、かぎ爪の大きな手を持った、巨大な別の世界の生物が人間の女になりすまして、私ともう1人の可愛い女の子の母親になりすましていることを教えてくれた。