あんた、あの森に行ってるの?行ってない。行ってるでしょう?うん、行ってない。
あそこで何をしているの?うん?寝てるの。あんた、1人で寝てるの?うん、1人。嘘を言うな。1人で寝てるの。見えないの。見えなくても誰か居るのね。誰もいない、怖くないの?怖くないよ。何故、怖くない?私を怖いか?怖くない。嘘を言うな。私を怖くないなら、怖くさせてあげるわ。行きなさい、森に、好きなだけ行きなさい。あんたが森に行けば、あの子はもっと辛くなるから、おもしろい。そうだ、今日から又、ご飯を抜きにしよう。今日は楽しいお酒が飲めるわ。あんたにはご飯を食べさせてあげるよ。森の友達に言いなさい。今のうちに、何でもしておけば良い、今のうちにね。変な鳥の鳴き声が聞こえたけど、森には鳥も住んでいるのね?他には何がいる?何もいない。いない。いない。バカな子、本当にバカだわ。あんた、今何歳?3歳でしょう?もう1人は利口で、我慢ならないけど。森の中から不思議な何かが聞き耳を立てていた。森の上を天からの風が吹いた。森の更に彼方から、ギーキーウ、と鳥の鳴き声が聞こえてきた。五次元の悪魔は、人間になりすまして、私達の母親のふりをして神様との楽しいゲームをするために地球でこの時を待っていたみたい。神様は最後のチャンスを悪魔にもくれたのかも知れない。森からの風は更に吹き渡り、小さな木の家の周りを吹き渡った。