さて、そんなふうにパウチっこ国民身分証(IDカード)と長年ゆる~くつきあってきた台湾人ですが、2018年に妙に前のめりなお知らせがありました。

 

当時の行政院長(総理大臣に相当)だった頼清徳氏の音頭でICチップ入りのデジタル国民身分証推しびっくりマークが始まったのです。

(頼清徳氏は現在副総統で、来年の総統選挙に出馬予定)。

 

(聨合報より)

 

このデジタル国民身分証一枚になんもかも紐付けて、それをまた携帯電話番号にも紐付けて、ゆくゆくは携帯アプリだけで手続きなんでもOKだよ~ビックリマーク

保険証も、税申告も運転免許も年金もパスポートも不動産登記もなんもかもだ~ゲラゲラ

…と鼻息荒くDASH!、台湾政府が強力推し活を展開

 

2020年からデジタル身分証への書き換えが始まる予定だったのですが…びっくり

 

その後のコロナ禍と世界的半導体不足で、ICチップの調達も進まず…汗

 

ほどなく

それ、盛りすぎっビックリマーク

「こんなに紐付けして、個人情報ダダ漏れしないのはてなマーク

との批判の声が世間に満ち溢れ…ガーン

 

台湾政府「デジタル国民身分証にはパスワード設定もあるから、セキュリティ心配ないよ~ホントだってば~滝汗

国民「そんなん信用ならねぇ~ビックリマーク

と、そっぽを向かれ…。

 

結局、デジタル国民身分証推しは、笛吹けど踊らず…。ち~んチーン

 

世論「ICチップ入りのデジタルカードは健保カード1枚で間に合ってますびっくりマーク

 

2021年には遂に当時の蘇貞昌行政院長がギブアップ、プラン一時休止宣言

→事実上の頓挫

 

そして2023年の現在、台湾では「幻のデジタル国民身分証の準備やインフラ整備に費やした11.3億台湾ドル以上(日本円51億円以上)ビックリマークこのツケは誰が払うんじゃ~」論争が巻き起こっているわけです。滝汗

 

かように、台湾版マイナンバーカード(国民身分証)のデジタル化、オールインワン紐付け作戦は見事に大コケ、大炎上メラメラ

 

やっぱりね~、台湾の総統は直接選挙で選ばれますから、よくも悪くも世論を無視することができないんですね。

 

かような次第ですので、賢明なる皆々様におかれましては、どうぞこの台湾の大失敗の教訓を他山の石としていただければ幸いでございます。m(_ _)m

 

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滝汗