日ごろ、様々な方から鑑定のお問い合わせがありまして、海外在住の方からもたまにご連絡をいただくことがあります。
ですので、昨年アメリカ西海岸から日本語でお問い合わせをいただいた時点では、私も特段に驚きはありませんでした。
ですが、メールのやりとりをする中で、その方がベトナム人であることがわかり、なかなかないケースかなとは思いました。
で、八字鑑定を行うにあたっては、鑑定対象者の出生日だけじゃなく時間まで必要なのですが、その方はだいたいの出生時間はわかっていたものの、13時前なのか後なのかハッキリしていませんでした。
そこで、ご家族の状況やご本人のこれまでのおおまかな経緯をお知らせいただき、それと照らし合わせて時刻推定をすることにしました。
そして、お知らせいただいた男性(Vさん)のプロフィールを見て、私もさすがに驚きました。
初めてでしたから…。
「ベトナムからボートで脱出した難民、つまりボートピープルであった」方の鑑定は。
ということで、今日はご本人の承諾を得て、少しVさんのことについて書きたいと思います。
Vさんの出生時を判定するにあたり、まず仮の命盤を午時のものと、未時のものと二つ用意しました。
「う~ん…これは」
もし真太陽時13時以降の未時生まれであれば、Vさんのお父様はもうこの世にいらっしゃらないはず…。
Vさんの状況を確認すると…、お父様はこれまでご苦労されたけれども今もご健在とのこと。
「ふむ…。」
更に確認…。
もし13時以降のお生まれであれば、大学卒業はムリすぎの命ミン…、いっぽう13時以前のお生まれであれば大学卒業可能…。
実際のVさんは苦学の末にアメリカで大学を卒業されていました。
ということで、Vさんの出生時間は13時前の午時と判定
ご本人のご説明によりますと、Vさんがご家族とともに難民ボートに乗ってベトナムを脱出したのは2歳のとき。
その後、第三国を経由して国連の手引きにより日本に難民として入国。
その後ずっと日本の教育を受け、20歳まで日本にいらしたものの、アメリカにいる親戚経由で永住権を得て、急遽一家でアメリカ移住。
アメリカ移住後は車庫に家族五人で暮らすほど困窮した生活を送りながらも、ローンとアルバイトで資金を工面してみごと大学を卒業し、現在はハイテク企業にお勤めとのことです。
今は結婚されてご夫婦仲よく安定した生活を送っていらっいるものの、やはりご実家に仕送りも続けている孝行息子さん。
敬虔なクリスチャンでいらっしゃるせいか、ご家族の結束は固いようです。
たった数行でご紹介するのは実に申し訳ないほど、激動の人生を歩んでこられたVさん。
それにしても人って本当にすごいですね…。
どれほどのご苦労があったかと思いますが、Vさんの鑑定をとおして、私も「人は学びを続けることで道がひらけるのだな」と改めて思いました。
また、タイミングと海外移転というのもすごく重要なポイントなのも再確認できました。
Vさんの命盤を見ると、まさにボートに乗ったその年がまたとないチャンスの時でした。その年のチャンスを逃したら、おそらくベトナム脱出は叶わなかったと思います。
それと世の中には「海外移住するのと、しないのとで人生の展開に大きな違いが出る命ミン」の人がたまにいらっしゃるのですが、Vさんはまさにそういう人でした。
確かに日本やアメリカに移住してからもご苦労はあったわけですが、Vさんの命ミン(八字)からして、もしあのままベトナムにいたらもっともっと悲惨なことになっていたはずです。
加えて、「本人に適した方角」というのも大事なことで、Vさんに南は全くNGで、北~西へ行くのが開運のカギなんですね。
だからベトナムから日本に移住したのは大正解。
これがもしも南のインドネシア移住だったら…、日本やアメリカほどの発展は望めなかったと思います。
知らず知らずの内に、絶妙なタイミングで絶妙な方角に移住していらしたVさん。
これに加えて元々の命ミン(八字)とご本人の向学心とご努力のあわせ技一本!で現在の充実した生活を掴まれたということですね。
人生は「もうダメかも」と思ったところから思いがけず道が開けることもある…なんとも不思議なものですね。
私も勉強になりました。
Vさんの更なるご活躍をお祈りいたします
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