こんにちは。
こちら台湾は先週の台風8号の被害も少なく、相変わらずの暑い日が続いていますが、この度の西日本豪雨に際しては、多くの方が被災されたとのことで、ご心労と苦痛はいかばかりかと実に切ない思いでおります。
なんだか最近は地震や水害などが頻発し、日本と台湾でお互いにお見舞いを言い合うことが続きますが…、活動中のボランティアの皆様、どうもありがとうございます。m(_ _ )m
さて、今日は五行バランスについて書いてみたいと思います。当ブログでは命理学の根幹である「陰陽五行」の理論に基づいて、何度も「中庸」、「均衡」を訴えてきました。
確かに八字つまり人の先天的な五行バランスを検討する際に、確かに五行が偏ることなく均衡を保っているのが「理想」ではあります。五行がバランスよくしかも適宜に旺盛である場合が一番盛運だと言えますが、実際問題として、「そうもいかないケース」も多々あるのです。
例えばこの男性の場合を例にしますと…。
八字:
年 月 日 時
柱 柱 柱 柱
: : : :
劫 劫 偏
財 財 財
壬 壬 癸 丁
戌 寅 未 巳
丁辛戊 戊丙甲 乙丁己 庚戊丙
偏偏正 正正傷 食偏七 正正正
財印官 官財官 神財殺 印官財
1983 1993 2003 2014 2024 2034
比 傷 食 正 偏 正
肩 官 神 財 財 官
癸 甲 乙 丙 丁 戊
卯 辰 巳 午 未 申
乙 癸乙戊 庚戊丙 己丁 乙丁己 戊壬庚
食 比食正 正正正 七偏 食偏七 正劫正
神 肩神官 印官財 殺財 神財殺 官財印
本人である「日主」が無根で身弱、そして財の「火」が強い「財多身弱」というフォームになっています。一概に「財多身弱」といっても、その八字の構成によって状況は様々です。私が「財多身弱」だった時期は本当に経済的にカツカツの生活でしたよ。
ですが、この男性は台湾一番の国立大学の大学院で博士号を取得した逸材です。現在も丙午運の只中にあり、強力な火に囲まれて「財多身弱」も極まれりと言えるほどの状況ですが、実際は超一流半導体企業にお勤めです。
本人が心楽しく毎日を過ごしているかは別として、この男性に経済的な心配は一切ありません。
(テクニカルな話しになりますが、この方はあくまで正格というノーマルフォームの「身弱」であって「従財格」ではありません。)
よって五行のバランスから言えば著しい偏り方なのですが、これだけ偏っていてもそれなりに達者に暮らしているのです。
これはいったいどういうことでしょう
老師「火勢這麼大就不可逆」(火の勢いがこれほど強いなら逆らってはいけない)
こう言う極端に五行が偏った場合は「抗わない」のが凶を避ける道なのですね。
イメージしていただきたいのですが、火が燃え盛っているところにちょっとぐらいの水をかけても歯が立たず、あっという間に蒸発してしまうし、水をかけたせいでかえって激しく炎上したりします。また、炎に金を近づけても、逆に金が溶けて被害が広がるだけですね。
だから、火があまりにも強いときは、「水」を控えて火に逆らわないほうが平穏なのです。
(つまり、この男性の状況と、かつての私の状況はまた違うということ)
確かに五行バランスは中庸であることに越したことはありませんが、人生は往々にしてままならないものです。
例えば海岸にいて、もし大波が襲ってきたら慌てて盛り土をしてもあっというまに波にさらわれてしまうだけです。ここは、サーフィンで波乗りしていくしかないでしょう。
つまり、なんでもかんでも「均衡をめざせばよい」というわけではないのですね。
大運や流年の経過により、とんでもなく五行が偏ってしまったら「抗わない、逆らわない」ことも重要な知恵なんですね。
状況は個人の事情により常にケースバイケースであり、対応策は一つではありません。
最上策を使えれば理想ですが、現実にそれができないなら、上策を、上策も使えないなら中策を…100%パーフェクトではなくても、そうやって可能な道を探していくのが人生の旅路というものなんでしょうね。
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