お別れの風水(お墓と埋葬)

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皆様毎度のことですが、大変お久しぶりです。お元気でお過ごしでしょうかはてなマークおねがい

さて唐突かつ私ごとですが、長らく要介護であった舅が旅立ちました。

もうお葬式から相当な時間が経ち、家族の生活も落ち着きましたので、ひとつ埋葬に関する風水とともに、お別れのプロセスをご紹介したいと思います。

 

憶えておいでの方もいらっしゃるかもしれませんが、舅といえば4~5年ほど前に足腰弱っているのに一人で市民プールのジャグジーに行き、溺れて救急搬送され一命を取り留めた経緯があります。医者からは「この心肺停止状態から生還する人は100人に1人」と驚嘆されるほどの生命力で見事蘇生したのですが、退院後は歩行困難となりました。結局、エレベータのないマンション2F自宅で介護は断念、以後は介護施設にシフトということになり、私たちも毎週舅のお見舞いに行く生活を続けてきました。車椅子に乗っても非常に食欲旺盛だった舅ですが、先ごろ脳溢血で入院して一週間ほどで帰らぬ人となりました。お別れは急でしたが、入院が長引かなかったのは、舅にとってもよかったのではないかと思っています。(。-人-。)

 

その後のプロセスですが…。(あくまで我が家の場合であり、台湾にも家庭により色んなスタイルがあります

※赤字部分は特に風水的に重要な点です。その他の記述は厳密には風水というより台湾の風俗ですが、老師も「そうあるべき」と考えているやりかたです。

 

*葬儀屋さんに故人を迎えに来てもらい、専用車で火葬場敷地内の安置所へ。

舅については推定85歳の高齢(中国大陸出身で、昔は出生届がいい加減だっため、出生年さえも不明)で、臓器移植などの話しが家族から出ることは全くなくそのまま移動となりましたが、ここで臓器移植を希望されても風水的には全く問題ありません。角膜、内臓全て提供されても大丈夫です。葬る対象は亡骸の身体(外殻、骨格)なので。

 

*埋葬予定墓地の方位を確認する(予め老師に墓地の風水を見てもらい、舅を埋葬するのに適した場所を選んでもらっていた。どんな方位の墓地がよいか、それは個人によって違うが、一族の墓ならば、その墓の主を優先して、その人にあった墓地を選ぶ)墓の方位と故人の出生年によって、適した墓の方位を選定しておきます(舅は出生年さえ不明なので、断易で確定した)。

 

*埋葬の日時を決める。

これも風水において非常に大きな意味を持ちます。

つまり、お墓の風水とは①お墓自体の風水の吉凶②故人にその墓が適しているか?③埋葬の日時、以上の三つが揃ってこそ成立するものなのです。

例えば、どんなに事前によい風水の墓を選んでも、盛大に葬式をしようとも埋葬の日時が「回頭貢殺」であったならば、全て台無しになってひどいことになる…そんなNG日時もありますので、慎重にプロに選んでもらう必要があります。

で、埋葬の時期については、その家の信仰や家風によっても違います。トラディショナルな仏教信者の場合、きっちり49日の法要を経てから(本当に七日ごとに計七回法要を行う)火葬して納骨する場合もあります。現代ではこの49日を短縮して行う家庭多いです。舅の場合は、クリスチャンだったので、49日などは一切なく、告別式だけだったのですが、とりあえず、どんな信仰であっても「埋葬の風水」の影響は一家に必ずありますので、家族で話し合い、埋葬の日時(日取りだけじゃなく時間の指定もあり)は我が老師に選んでもらうことになりました。

 

で、老師に依頼してみたものの、舅が亡くなってから当分、埋葬によい日があまりない時期に入ってしまっていて、「おぉ!これは大貴」という素晴らしく吉祥の日取りは一ヶ月半も先とのことでした。すごく風水を重視する家庭ならば、それでも待ったりするんですけど、我が家の場合、「それではあんまり先すぎる」との意見もあり、結局急遽そのときから一週間後の「埋葬しても差し支えないが、特によい日でもない普通の日」に埋葬することになりました(他は一ヶ月以上ほとんどNG日の連続ということ)I。

 

*決定した埋葬日時から遡って、それに間に合うように、告別式と火葬の手配をする。

舅の葬儀は急な連絡であったのにもかかわらず、100人以上の参列者がありました。ただ、参列者のうち、生前の舅と知り合いだったのは(ごく近い身内を除くと)神父さん1人だけでした(どうやら、台湾のお葬式は故人を偲ぶ会というより「○家後継者主催の対外的行事」であるようです)。(-。-;)

ちなみに、葬儀の際にもし泣いても涙を亡骸に落してはいけないと葬儀屋さんに注意を受けました。

 

*弔いには生花を使用

当たり前のようですが、弔いやお供えには生花を使用します。お墓や仏壇に供えるのも生花でなければならず、造花はNGです。供えたものが徐々に枯れていくことが自然な気の代謝であるからです。造花はかえって気を滞らせます。

 

*火葬場を退出するときは振り向かない。

告別式が終わったら火葬場へと移動します(台北の第二賓儀館の場合は火葬場と葬儀場が同じ敷地にある)。亡骸に声をかけながら火葬に送り、扉が閉まったら、後ろを振り向かずにその場を立ち去ります。この「振り向かない」「涙を亡骸に落さない」のいずれも、「故人がこの世に心残りなく、まっすぐあの世に旅立てるように」するためだそうです。

 

*遺骨を骨壷に納める。

火葬が終わったら、骨壷に骨を納めますが、台湾では1人ずつ行い、2人で一緒に一つの骨を拾うことはありません。納骨は皆で声をかけながら行います。「お父さん、新しい家に引っ越しますよ」と。そして骨壷はシリコンなどできっちり密封します。

 

*火葬場を出て屋外に出るときは黒い傘を骨壷にさしかける。墓地まで骨壷に道案内を続ける。

「太陽の光は骨壷の気を散逸させてしまう」ので、骨壷を陽にあててはいけません。黒い傘を使うか、黒い布で包みます。そして、故人が道に迷わずに墓地までいけるように、道中は声をかけ続けます。「お父さん、道を渡りますよ。右に曲がって高速にのって墓地に行きますよ。今度は階段を登って左ですよ…」と目的地まで。

 

*墓地でも骨壷を陽に当てない

この写真のように墓園の方でも、先に日よけを用意してくてれています。これも、お墓の蓋をするまで骨壷に光を当てないためです。(電気の光はあたっても平気だそうです)

 

*風水師に骨壷の方位を見てもらう

ここでついに老師登場です。納骨の日時を選ぶだけでは仕事は終わりません。指定された時間に神父さんのお祈りの後で、お墓に骨壷を納め、老師にその向きを見てもらいます。単に北西向き、南東向きという大雑把なものではありません。120分金といい、360度を120分割(120方位といってもよい)して、最も適した分金(特定の3度)の向きに安置するべく、厳密に見てもらう必要があります。羅盤を持った助手がもう少し右、左と声をかけ、最後に老師自身も方角を確かめます。


 

*お墓のフタをするときは全員そっぽを向く。

これはどういうことかといいますと、「骨を納めた後、墓の蓋をするときに強力な煞気(シャーチー)が出ます。ダメージ波といってもよいものです。で、これはその埋葬の日時によって、埋葬を直視しているある特定の干支の親族に、ダメージが加わると言われています。本当は全員にダメージがあるわけではないのですが、誰が危ないのかいちいち確認するのも大変なので、「もう皆さん、今だけちょっとヨソ向いてて」ということにしてしまっているそうです。

ですので、もしも日本でも「納骨に立ち会ったら具合が悪くなった」ということがあれば、この煞気(シャーチー)に当たったのかもしれませんね。

 

*お墓の蓋を閉めたら、速やかに振り向かず退場する。

お墓の蓋を閉めたら、埋葬完了です。色々名残惜しいかもしれませんが、その日はそのまま速やかに墓地を離れなければなりません。それは、故人にいつまでもこの世に未練をもって欲しくないということのようです。故人には故人の住むべき世界があるからです。

 

ひらめき電球以前にも書きましたが、なぜお墓の風水が重要かというと、遺骨や亡骸を風水のよい土地に埋葬すると、その大地のよい気を受け、それが共通するDNAをもつ子孫に共鳴して子孫によい影響があるからです。

ですので、もっとも風水の影響が強く出るのはよくも悪くも、火葬していない土葬の場合であり、反対に地下に埋葬しない納骨堂の場合は大地の気をあまり受けないので、(よくも悪くも)子孫にあまり影響しないと言われています。

現代の火葬技術は進んでいて「ほとんどDNAが壊れている」という節もありますが、老師としては「それでもやはり火葬であっても遺骨を地下に埋葬すれば子孫に風水的な影響がある」と経験上断言しています。

 

ともかく、お墓のことを風水では「陰宅」と呼び、生きている人の住宅「陽宅」の風水と対をなす重要なものとされています。風水技術の中にもいくつか種類があり、「陽宅」のほうは、玄空飛星法と、らん頭風水法だけで見ても大丈夫なのですが、陰宅のほうは更に難しく、玄空飛星法とらん頭風水法、更に三合法も駆使しないと正しい鑑定ができないので、風水師の技術が問われます。

 

ちなみに、お墓の風水がDHAとかかわりがあるとすると、養子関係ではお墓の風水は何の影響もないのかIという疑問が浮かびますね。

これが、妙なところで、「やっぱり血のつながりがなくても、養父母ほど縁が深い間柄であれば、子孫にお墓の風水の影響がある」と老師は言っています。風水は宗教でも占いでもなく、古来からの科学技術なわけですが、時として、説明のつかない不思議な作用もある…、なんとも通常の理屈におさまりきれないものであるようです。

 

ともかく、正しい風水の技術を利用すれば、長い目で見たときに家族にとっても、かけた費用と手間の何十倍ものメリットがあるとだけは言えます。本当に。

以上、長々とお墓や埋葬の風水について書いてみました。(^_^)

それでは皆様、ごきげんようクローバー

 

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