マイクロエースから国鉄コキ60000形が発売されたので購入しました。
実際発売されたのは今月上旬…例によってクソ遅レビューです。
なぜこのタイミングなのかは不明ですが、こんなマイナーな形式まで製品化するのはさすがのマイクロエースといったところです。
コキ60000 コンテナなし2両セット
すっかりお馴染みのケースに入った2両セットです。
中身を見てみましょう。
コキ60091・60040
コキ60000形…。
あまり聞いたことの無い形式ですが、国鉄末期の増加するコンテナ輸送と厳しい財政状況を鑑み、コキ5500形を改造して誕生した車両です。
車体が短くて12ftコンテナが4個しか積載できず、最高速度が85km/hだったコキ5500形に対して、両側台車付近を一旦切断して延長部材を挿入しコンテナ5個積みに対応、ブレーキ装置を交換して最高速度を95km/hに向上させることによって、コキ50000形相当の性能を得ました。
127両が改造されましたが、20ftコンテナの積載には対応していなかったためコキ50000形との完全共通化はできず、コキ100系の増備に伴って1997年には形式消滅したそうです。
どのように運用されていたのかはよく調べていないので不明ですが、コキ50000形ばかりの90年代のコンテナ列車に紛れ込ませればいい感じに溶け込むかと思います。
と…いうわけで、お約束(?)の種車と比べてみたいと思います。
コキ60000形の種車はコキ5500形のうち、車体がコキ10000形と同形状になった7000番以降です。
手持ちのコキ5500形がトミックス製しかないのですが、トミックスのコキ5500形も7000番以降がプロトタイプなので比べるには最適です。
奥…コキ60000形・手前…コキ5500形
コキ5500形のほうが車体が少し短いです。
さらに(物理的に)重ねて見比べてみると…。
台車以外はほとんど同じに見えますが、最大の違いは20ftコンテナ用の緊締装置の有無です。
手前のコキ50000形は20ftコンテナ用の緊締装置が3組あるので側面が賑やかですが、コキ60000形にはそれが無いのでシンプルに見えます。
コキ60000形も20ftコンテナに対応していれば、改造数も増えたうえ近年まで残り、お目にかかる機会も増えたかもしれません。
模型の世界ではバリバリ現役で活躍させたいと思います。
では、今日はこの辺で…。