女子は神村学園が5年ぶり2度目
  男子は佐久長聖が6年ぶり3度目

 

 

 駅伝のスピード化はとどまるところをしらないようだ。
 今回の男子の佐久長聖は大会新記録で2時間01分00秒……。とうとう2時間01分を切るかどうかのところまでやってきた。とくに今回の佐久長聖は留学生ランナーがひとりもいない。留学生がいなくても、ここまでやれるのだということを佐久長聖の陣営はしきりに強調しており、マスコミもトピックとしてとりあげていた。
 対照的に女子は留学生を配する仙台育英と神村学園の争いとなり、神村学園が最終区のカリバ・カロラインが激走、トラック勝負で仙台育英をねじふせた。
 ケニア人留学生をめぐっては、いままでさまざまな議論がなされてきたが、次回大会からは最短距離の区間に限定することが決まったという。
 最初のころはエース区間の最長距離区間に登場、テレビ画面を留学生たちが独占するというので禁足にし、今回のルール改正では最短距離の3km区間に限定するという。
 いったい何のためにケニアからの留学生を受け入れることにしたのだろう。日本長距離、高校生のレベルアップのためではなかったのか。ならば競い合ってこそ目的にかなうのではないだろうか。留学生を最短距離の3km区間にとじこめて、留学生同士で競わせようとする。これでは本末転倒ではないか。留学生をまるで別物意識、差別である。留学生を受け入れるのなら、そんな姑息な縛りをかけずにオープンにしなければ意味がなかろう。
 制度の改革はもうひとつ。次回からは地域代表をくわえて、記念大会とおなじように、出場校を58にするという。これはいいだろう。ヒット企画だと思う。
 今回、第35回の記念大会だった女子は58チームが参戦、地域代表チームがベストテンのなんと3チームがもぐりこんできたのである。地域予選でやぶれても、地区大会で復活して、本大会で花ひらくこともある。ランナーたちにとって夢がふくらみ、励みになるのではにかと思う。


神村学園!
最終区、トラック勝負で抜け出たー女子


 女子のみどころは先行逃げ切りか怒涛の追い上げか、というところだった。オーダーからみて候補の一角・仙台育英あるいは地元の立命館宇治は前半でリズムをつくり、流れにのって、そのまま逃げ切りたい。強力な助っ人エースをもつ神村学園は、前半・中盤を耐えぬいて、最終区で決着をつけたい。多少の紛れは最終区でなんとか帳尻を合わせられる。そんな思惑をひめていた。逃げ切りを図る両校は、アンカーにタスキが渡った状態で神村にどれほどのアドバンテージをつくることできるか。そのあたりが勝負のポイントになっていた。

第1区(6.0km)
 よく晴れて陽ざしがさんさんと降り注ぐなか、レースはハイペースで幕あけた。
 グラウンド周回で早くも大分東明の奥本菜瑠海が先頭に立ち集団をひっぱり、70秒前後で駅伝ゲートをとびだしていった。
 1km通過が3:04、立命館宇治の山本釉未も前にやってきて、2人がレースの主導権をにぎって五条通りに出て行った。1kmから2kmも3:04とハイペースである。2人の後ろは、長野東の名和夏乃子、学法石川の湯田和未、新潟明訓の橋本和叶らが追っていた。
 2.8kmになって山本が抜けだして引き離しにかかるが、後ろもしっかりついてくる。
 中間点は9分27秒で通過、ペースは少し落ち着いてくる。ここで山本と奥本が抜け出して、5秒差で名和と橋本がつづき、その後ろには仙台育英の細川あおい、など5チームほどが集団でつづいていた。
 4kmをすぎると山本と奥本がほとんど並走で後ろをひきはなしにかかる。激しい先頭争いがつづくなか、あと1kmで山本が前に出た。勝負は決着したかと思いきや、また奥本がもりかえして並走状態はゆるがない。
 決着がついたのは残り300mあたり、耐えていた奥本がスパート、そのまま中継所へとびこんだ。2位は立命館宇治で5秒差、3位は仙台育英で11秒差、4位は長野東で16秒差、5位は大健闘のルーテル学院で17秒差、6位はこれも大健闘の銀河学院で18秒差、7位は新潟明訓で19秒差、8位は大阪薫英女で21秒差。神村学園は31秒差の13位と出遅れた。
 区間賞は大分東明の奥本菜瑠海である
 
第2区(4km)
 2区にはいると2位発進の立命館宇治の大西桃花が500mでトップを奪ってしまう。後ろからは3位発進の仙台育英のジェロップが追ってきた。仙台育英にしてみれば、ここでトップに立つのは想定通りの展開というべきか。
 逃げる大西、ジェロップが2位の大分東明の瀧川ゆめを抜いて2位浮上、4位グループをルーテル学院、長野東がひっぱっていた。
 ジェロップの勢いはとまらず1.5kmで早くも立命館宇治の大西をとらえてトップに立ち、さらにスピードアップした。うしろは長野東ほか、大分東明、新潟明訓、銀河ルーテル学院、薫英女学院、須磨学園、筑紫女学院などが集団をなしていた。
 中間点ではトップの仙台育英と立命館宇治との差は7秒、3位は長野東が28秒差でつづいていた。
 ジェロップは3km地点で大西を17秒をど引き離し、さらにスピードアップ、中継点では37秒までその差をひろげ、ここで仙台育英は筋書き通りにトップに立った。
 3位は銀河学院で43秒差、4位は長野東で46秒差、5位は筑紫女学園で50秒差、6位は須磨学園で51秒差、7位は新潟明訓で53秒差、8位は大阪薫英女で53秒差、なお神村学園は77秒差の9位であった。ここでも銀河学院の健闘が顕著で3位まで押し上げてきた。区間賞は仙台育英のジェロップである。

第3区(3km)
 仙台育英の長岡みさきは37秒もの貯金をもらってトップを独走、神村との差をさらに広げておきたいところ。短い区間ゆえに上位の順位に変動はなかったが、仙台育英と神村学園との差は、じりじりとひろがってゆく。神村は危険水域にさしかかってきた。
 長岡はトップをキープ。2位は立命館宇治で36秒差、3位は銀河学院で1分01秒差、4位は長野東で1分05秒差、5位は筑紫女学園で1分12秒差、6位は大阪薫英女1分14秒差、7位は須磨学園で1分17秒差、神村学園は8位で1分18秒差であった。区間賞は立命館宇治の芦田和佳である。

第4区(3km)
 仙台育英のこの区は磯陽向が逃げるも立命館宇治の佐藤ゆあがじりじりと追ってくる。3位以降は大混戦で銀河学院、長野東、大阪薫英、筑紫女学院などがもつれ、そこへ神村学園が追い上げてくる。神村の小倉陽菜は区間3位の力走で順位を3番まで押し上げてきて、トップの仙台育英との差は1分20秒とした。最終区の攻防をまえにして、この差は実に微妙であった。仙台育英の逃げ切りが濃厚になったと思われた。
 かくして2位は立命館宇治でその差は30秒、3位は神村学園で1分20秒差、4位は銀河学院で1分20秒、5位は長野東で1分21秒差、6位は大阪薫英女で1分22秒差、7位は筑紫女学園で1分32秒差、8位は須磨学園で1分43秒差となっていた。区間賞は立命館宇治の佐藤ゆあ、であった。

第5区(5km)
 仙台育英の橘山莉乃はひたすら逃げる。3区、4区の区間賞で勢いのついた立命館宇治、アンカーの池田悠音が懸命に追う。その後ろから神村学園のカロラインが急追してくる。 中間点ではトップが橘山、35秒遅れで池田、カロラインはそこからもう11秒差に詰まっていた。後ろは大阪薫英、長野東、銀河学院とつづいていた。
 神村の追い上げなるかどうか。興味はもっぱらその一点につきた。残り2.5kmでその差は46秒、微妙なところである。
 カロラインの勢いはとまらない。3.1kmでは池田をおらえて2位に浮上、ラスト1kmではトップとの差は100m、逆転はむずかしいか。あるいは追い上げもそこまでかと思われた。スタジアムのトラックにはいって、その差は10秒、ぎりぎり橘山が粘るかと思われたが……。ゴール前の直線でカロラインがスパート、逃げる橘山の動きは鈍い。みるみるその差はつまり、ゴール目前でなんと順位が入れ替わってしまった。
 仙台育英はほとんどレースを支配しながら、最終区であえなく逆転をゆるしてしまったのである。

 5年ぶり2度目の優勝を果たした神村学園、結果的にまんまと注文にはまったというべきか。前半は10位以下に甘んじていたが、中盤から上位に進出、カロラインを活かす展開になったのが勝因というべきだろう。
 2位の仙台育英は5人のうち4人までが区間1~3位以内、もくろみ通りにレースを進めながら、最後の最後で優勝がこぼれていった。しかしチームとしての地力はきわだっていた。
 トップ争いを演じた2チームは奇しくも留学生ランナーを擁したチーム編成、エース的存在の留学生を活かすレース運びで、ほぼもくろみどおりにレースを進めてきた。ほとんど互角の形勢で、この日はわずかに神村学園が先んじたということだろう。
 3位の立命館宇治は留学生はいない。1区の山本で流れをつくり、終始トップの見える位置でレースをすすめたのは伝統の力というべきか。5人のうち3人までが1年生、2年生、来年もある1~2年生ふたりが3区、4区で区間賞をもぎとったのはみごと。
 今回は記念大会で11の地域代表が出場しているが、思わぬ健闘で大会をもりあげた。たとえば最後は9位になったが、銀河学院(中国)は前半から上位争いを演じていた。筑紫女学園(北九州)は7位入賞、豊田大谷(東海)は10位……。ベストテンに3チームもやってきた。それぞれ見事な戦いぶりであった。


佐久長聖
うわさにたがわぬ強さを発揮


 男子の注目はもっぱら佐久長聖の動向、5000mで13分台のランナーを6人もそろえたスピード力で大会新記録の更新なるか。迎え撃つのは昨年の覇者・倉敷という構図、3区に配したエースのキバティで好リズムに乗って今年も押し切るか。
 佐久長聖には留学生はいない。だが選手層の厚さでで優勝なるかどうか。あるいは大会新の期待も……。興味がつきないものがあった。

第1区(10km)
 南西の風1.5mという好コンディションのなか、八千代松陰の鈴木琉胤を先頭にして、47人のランナーは競技場をとびだしていった。1kmの通過は2:48、鈴木を中心に東洋大牛久の宮崎優、学法石川の増子陽太、須磨学園の折田壮太が前にきて、横ひろがりの大集団である。
 2kmをすぎて五条通りから西大路通りにはいったところで折田が先頭に立って、集団を引っ張りはじめる。3km通過は8:38、折田を先頭にして、宮崎、鈴木がつづき、少しづつ縦長の隊列になってゆく。いぜん2:50前半のペースがつづく。
 4kmになるとトップ集団は18チームぐらいにしぼられてくる。中間点の5kmの通過は14:32、日本選手最高と同タイムである。折田がひっぱり宮崎、大分東明の松井一、さらに後ろには増子、佐久長聖の永原颯磨がつけていた。
 レースを動かしたのは折田、6kmすぎてペースアップ、集団をばらしにかかる。反応したのは宮崎、そして永原がつづき、トップ集団は8チームになる。ここで昨年の覇者・倉敷の檜垣蒼は集団からこぼれていった。
 7kmになるとトップ集団は7チーム、須磨学園、東洋大牛久、佐久長聖、洛南、学法石川、埼玉栄となる。先頭の折田はここからさらにスピードアップ、7.5kmでは折田を先頭にして、永原、増子、宮崎、埼玉栄の松井海斗の5チームとなる。
 下りにさしかかった8kmで折田が仕掛けるも松井がついてくるが、ここで永原と宮崎らは遅れはじめる。かくして折田と松井の熾烈なマッチアップ。残り1kmで松井が仕掛けたが折田は離れることなく、最後の最後、折田がスパートでふりきった。
 トップは須磨学園、2位は埼玉栄で6秒遅れ、3位は東洋大牛久で9秒遅れ、4位は佐久長聖で17秒遅れ、5位は学法石川で18秒遅れ、6位は大牟田で26秒遅れ、7位は八千代松陰で31秒遅れ、8位は大分東明で34秒遅れ。倉敷は57秒遅れの16位と出おくれた。区間賞は須磨学園の折田壮太である。

第2区(3km)
 須磨学園の藤岡孝太郎がトップをゆくも、後ろからは埼玉栄の井上陸斗、佐久長聖の遠藤大成、学法石川の齋藤一筋がならんで追ってくる。烏丸通りから丸太町通りに出たところでは後続が追いつきダンゴ状態となる。
 そこから抜け出したのは齋藤と遠藤、最後まで激しいトップ争いがつづいたが、最後は齋藤が抜け出した。
 トップに立ったのは学法石川、2秒遅れで佐久長聖、3位は埼玉栄で4秒差、4位は須磨学園で6秒差、5位は大牟田で21秒差、6位は八千代松陰で21秒差、7位は洛南で24秒差、8位は國學院久我山で27秒差。倉敷は58秒遅れの17位といぜん低空飛行がつづいていた。なお区間賞は国学院久我山の寺田向希が獲得した。

第3区(8.1075km)
 トップに立った学法石川の馬場アンジェロ光を佐久長聖の山口竣平と須磨学園の堀野正太が並走しながら追ってゆく。後ろからは埼玉栄の佐藤大介もやってくる。山口と堀野は1.5kmで馬場に追いつき、山口がトップに立ち堀野がつづく。
 後続では留学生たちが動きはじめる。仙台育英のカビカ、そしてはるか後ろ、58秒差の17位でタスキをうけた倉敷のキバティが2kmすぎで、すでにして10人ぬきで7位まで押し上げてくる。
 先頭は山口と堀野が並走、学法石川の馬場はそこから15秒遅れている。後ろは佐藤、石川、大牟田の山口翔輝、仙台育英のカビカとつづき、八千代松陰の小河原陽琉とつづき、そのうしろからキバティがやってきた。
 中間点ではトップグループのあと埼玉栄、大牟田、仙台育英、学法石川、そしてキバティの倉敷がここまで押し上げ、トップグループとの差は32秒まで迫ってきた。残りの4kmで佐久長聖にどこまで迫るか。倉敷の連覇なるかを占う大きなポイントになってきた。ここ倉敷が佐久長聖をとらえれば、一気に流れが変わる。そんな潮目にさしかかっていた。
 5kmをすぎて佐久長聖の山口がしかけた。堀野を引き離しにかかる。後ろでは倉敷が埼玉栄をとらえて3位まえやってきた。
 6kmではトップの佐久と2位の須磨の差は12秒、後ろは倉敷、埼玉栄、大牟田が集団で追走していた。倉敷のキバティの追い上げもここまでだった。
 佐久長聖の山口が先頭でタスキリレー。2位須磨学園との差は18秒。倉敷・キバティは14人抜きで3位。佐久長聖とは22秒差。4位には札幌山の手のサミュエルが7人抜き、区間2位の快走で、ここまで押し上げてきた。トップとは28秒差なら大健闘である。5位は埼玉栄で30秒遅れ、6位は大牟田で30秒遅れ、7位は仙台育英で66秒遅れ、8位は八千代松陰で78秒遅れとつづいた。区間賞は倉敷のキバティである。

第4区(8.0875km)
 待望のトップに立った佐久長聖、濵口大和が快調に逃げる。倉敷と22秒差ならば、もうもらったと思ったろうか。
 後ろからは倉敷の桑田駿介が急追してくる。勝負どころの3区でエースが計算通りの快走で望みをつないだ。2.6kmで須磨学園の福冨翔をとらえた。後続は大牟田と埼玉栄が4位集団をなし、札幌山の手は遅れ始めた。
 4kmすぎの中間点では佐久の濵口がトップ、19秒差で2位集団から抜け出してきた倉敷の桑田がやってきた。桑田はさらに前を追い、6kmでは13秒差までその差を詰めた。だが追撃もそこまでだった。佐久の濵口は粘りを発揮して逃げ切ってしまった。
 2位は倉敷で14秒差。3位の須磨学園は45秒差と離れ、ここで佐久長聖と倉敷のマッチレースの様相を呈してきた。4位は大牟田で1分05秒差、5位は埼玉栄で1分16秒差、6位は札幌山の手で1分41秒差、7位は八千代松陰で1分40秒差、8位は洛南で1分54秒差とつづいた。区間賞は倉敷の桑田駿介である。

第5区(3km)
 倉敷が14秒差まで詰めてきて、勝負の流れはどう転ぶか。命運のかかる区間となった。だが佐久長聖の佐々木哲が快調に飛ばした。思いがけがけなく自分の出番がまわってきて心が昂揚したのか。1km=2:40秒というハイペースで入り、倉敷との差をたちまち25秒までひろげてしまう。その後も佐々木の走りはゆるぎなく、倉敷との差はひらく一方になってしまった。
 短い区間だが、その短い区間で佐久長聖は勝負を決してしまったのである。
 かくして再び流れをひきよせた佐久長聖はトップを盤石にし、2位の倉敷との差は51秒とひろがった。3位は須磨学園で1分23秒差、以下は大牟田、埼玉栄、八千代松陰、洛南、仙台育英とつづいた。区間賞は佐々木哲。なんと区間新記録である。

第6区(5km)
 佐久長聖は6区で完全に流れに乗ってしまった。吉岡斗真は快調にとばした。1kmの入りが2:48、倉敷との差はたちまち1分をこえてしまう。中間点では1分12秒、3位には須磨学園がつづいていた。
 佐久の吉岡はらくらくと中継所へ。大会新記録を上回る1時間46分33秒で通過した。2位は倉敷で1分35秒差、3位は須磨学園で2分21秒差、そこから21秒のあいだに大牟田、埼玉栄、八千代松陰が入り、7位は洛南、8位は小林となっていた。この区間も区間賞は佐久長聖の吉岡斗真で、優勝を確実なものとした。

第7区(5km)
 後続を引き離した佐久長聖、この区間のランナー・篠和真も快調そのものだった。1km=2:48で入ると、まったくゆるぎがなかった。中間点での倉敷と差は1分38秒とひろがりかげん、大会新記録の期待が高まった。そのうしろ須磨学園と八千代松陰との3位争いがはげしくなっていた。
 佐久長聖の篠は楽々とゴールテープへ。2時間01分00秒は堂々の大会新記録である。
2位は倉敷、3位には平山櫂吏の区間賞の快走で八千代松陰がとびこんできた。

 優勝した佐久長聖は6年ぶり3回目の制覇である。大会新記録で、とうとう2時間00分台に突入目前まできた。留学生のいないメンバーで堂々の制覇である。
 区間賞がふたつ、区間2位がふたり、他のメンバーも5位以内で、終わってみればまったく危なげがなかった。5000mで13分台のランナー6人を擁するという選手層の厚さがモノをいったというべきか。総合力ではずば抜けていた。
 2位の倉敷は連覇にいどんだがとどかなかった。1区と2区のデキがいかにもわるすぎた。ここをうまくしのいでいれば、佐久長聖との争いはもうすこしきわどくなっていただろう。
 暮れの京都の街を背景にしての駅伝、ランナーたちはわが母校の前も駆け抜けてゆく。数ある駅伝レースのなかでも、観ていて実に楽しいものがある。

◇ 日時 2022年 12月25日(日) 女子:午前10時20分 男子:12時30分 スタート 
◇ コース:京都市・たけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園 陸上競技場)発着 
男子:宝ヶ池国際会議場前折り返し7区間49.195Km 女子:烏丸鞍馬口折り返し5区間 21.975Km
◇ 天候:(午前10時)晴れ 気温:07.3度 湿度:37% 風:南南西1.14m (正午)晴れ 気温:10.5度 湿度::47% 風:南南西1,5m
◇ 女子:神村学園(瀬戸口凛、野口紗喜音、黒神璃菜、小倉陽菜、カリバ・カロライン)
◇ 男子:佐久長聖(永原颯磨、遠藤大成、山口竣平、濱口大和、佐々木哲、吉岡斗真、篠和真)
公式サイト: 
◇結果詳細:(男子)
      (女子)