大学女子の駅伝日本一をきめる第29回全日本大学女子駅伝は10月23日(日)に、仙台市でおこなわれる。
 日本テレビの公式サイト(http://www.mars.dti.ne.jp/~takefuku/ekiden/11/10anjl.html )もオープンしたようである。5日後におこなわれるというのに、出場校のみをアップしただけで、エントリーすら明らかにしていない。サイトををつくるのなら、もっとこまめにフォローアップしてほしい。


 エントリーはすでに締め切られていて、学連サイト(http://www.iuau.jp/ )では。プレスリリースのかたちで明らかにさている。ファイルはPDFになっていて、http://www.iuau.jp//ev2011/29zenjyo/29zenjyo-press.zip  で閲覧、あるいはダウンロードすることができる。


 大学女子については近年、京都の立命館大学と佛教大学のマッチアップがつづき、事実この2強が他に大きく水をあけている。この2校は実業団のなかにはいっても、それほど見劣りしない戦力を誇っている。そのほかでは名城大学をのぞいて、大きく水をあけられた感があり、いずれも高校駅伝レベルの域を出ないというのが実勢である。


 今年も2強対決になるだろう。関西予選では佛教大学が後半逆転で立命館大学に先んじたが、立命館はかならずしもベストメンバーで戦っていなから、あまり参考にはならないとみている。


 11日に発表されたエントリー10人はつぎの通りである。
▽佛教大学…石橋麻衣、川嶋利佳、平井恵、吉本ひかり、竹地志帆、中野弥生、森知奈美、前田彩里、桑原彩、渋谷璃沙
▽立命観大学…田中華絵、岩川真知子、竹中理沙、近藤彩乃、三井綾子、藪下明音、池田睦美、後藤彩、鈴木美乃里、津田真衣


 佛教は予選で5区を走り、区間賞をとっている竹上千咲を欠き、立命館は沼田未知、夏原育美といったところが外れている。


 最終エントリーは前日までわからないが、このうち6人が本戦に出てくる。5000mの持ちタイムだけでみるなら、15分台をマークしているのは佛教が6人、立命館が4人で、佛教に分があるようにみえるが、駅伝はトラックの成績がストレートに結びつくわけではない。それでも予選を勝った勢いからみて、いくぶん佛教が優位に立っているとみておこう。


 佛教は吉本ひかり、石橋麻衣、竹地志帆、立命館は田中華絵、竹中理沙、藪下明音あたりのデキがポイント、このあたりの比較ではほとんど互角の形勢、あとは短いつなぎの区間をどの選手がどのような走りをするかが明暗をわけるだろう。


 立命館が勝つには前半の1区、2区で大きく引き離すという先行策をとり、3区のランナーは誰になるかはわからないが、とにかく吉本ひかりの追撃をしのいで、トップをまもること。これいがいに道はないだろう。3区でトップを奪われれてしまえば、立命館の戦いは、その時点で終わる。


 仏教と立命館の2強の争いとみるが、今回は名城大学もあなどれないものがある。とくに目立ったランナーはいないが、5000mの持ちタイムでは、15分台が6人と立命館を上回っているのである。もしレースがもつれれば、2強に割ってはいってくるケースもないとはいえない。2強対決なら、レースとして平板だが、もし名城がからんでくれば、観るレースとしてはおもしろくなるだろう。


 23日当日はたまたま終日出かけねばならない所用があり、残念ながら、ライブ観戦はできない。夜にゆっくりビデオ観戦したいと思っている。よって時評のアップは予定よりも一日遅れの25日になりそうである。