実業団女子駅伝の凋落に歯止めがかからない。そんなふうにこのBlogでも書いた。 事実、まるで歯がこごれ落ちるかのように、毎年、1チーム、2チームと撤退してゆくのである。
ところが……。そんな流れにあがなうかのように、新規参戦する実業団チームが誕生する。kumanichi.com(http://kumanichi.com/lsports/kiji/20101029002.shtml )の10月29日づけのニュースによると、熊本市の肥後銀行が来春に女子陸上部をスタートさせるというのである。
九州は駅伝王国だが、なかでも熊本県といえば、そういう土壌の中軸をなしている。かつて実業団女子では松野明美のニコニコ堂が全日本でもその名を馳せた。男子の九州学院や女子の千原台など高校駅伝はハイレベルにある。
肥後銀行では県出身者を軸に監督らスタッフ、選手の人選をすすめているという。実業団が駅伝チームを持てば、年間2億円ぐらいはかかる。勇気ある決断というべきだろう。
肥後銀行の参戦で西日本地区はさらに1チーム増えて17チームになった。今回は出場枠が7チームだったが、関東との比較ではますますアンバランスになる。
全日本選手権のありかたそのものを考え直すべきだろう。そのうえで出場チーム枠、予選会のありかたを再検討するべきときがきているとみる。
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