戦後時代初期、赤松氏によって築城された龍野城。その城門を下った所に、童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風の生家がある。作曲は、やっぱり山田耕作。

 

 この龍野城の城主があの「帰ってきたウルトラマン」だった。

 

 正確にいうと、大河ドラマ「軍師官兵衛」で城主赤松政秀を演じていたのが、団時朗だった。赤松政秀=郷秀樹という幻想に囚われ、私は龍野城にゆこうと思ったわけだ。

 さて、下調べしていると、ここ、たつの市は”童謡の里”とあった。

「十五で姐やは 嫁にゆき・・・」

と、赤とんぼの歌詞を思い出し、Apple Musicで聴いてみた。最初、三波春夫のを聴いてて、なんか違う、と感じ、保育士向けの方を聴いていたら、小学校の帰り道に瞬間移動した。幽体離脱したかもしれない。

 

 廃校になった我が崎戸小学校の映像が流れる。ほんの数秒テレポートした。五島列島に沈む夕陽。荒れた炭坑跡。そこに赤とんぼが飛んでいる。

 

 「赤とんぼ」を聴くと人それぞれ、意識が過去にとぶのかなと思った。

 

(姫新線 本竜野駅)

 

 今回、司馬遼太郎の「播磨灘物語」全4巻を読んできたが、そのことは忘れ、すっかりどっぷり、龍野のまちに入り浸ってしまった。これから書写山へと向かう。

 

 そういえば、寅さんも龍野に行ってました。

映画第17作目 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け

 

 「赤とんぼ」の曲と、龍野の風景をどうぞ