食傷は我の日干を滅して他を生扶する精神だが、これも命式中に【多見】すると、日干の自分自身の精気がなくなるし、身内の人間(比劫)の精気を吸い取る弊害も大であろう

一方では、食傷多見は財星を生扶する傾向も特に強まるために、男命では人間関係では妻、恋人に精力を注ぐ人生かもしれない


※人の本性は月支で見るのが基本だが、ある星を特に多見する場合には、当然ながらその星情を色濃く帯びた人物となる※


女に対しては自分が母親の立場のような一生懸命さがある


傷官多見、一切衆生に無償の愛の聖人など、世の中ごくごく稀なる存在と相場は決まっている


ところで、【男命で財星多見】も女に熱心は勿論だが、心はその先の【官星生扶】にあるかもしれないのが、食傷多見と異なるところである

よって、女好きでも子供はとても大事にするとか、女を踏み台にして自分の出世(官位)を考えるとか、金で女の気を引くとか、愛人がいても食傷多見のように心底無我夢中とならないかもしれない


なお、例えば、【傷官四つ財星一つ正官一つの男命】があるとして、傷官は財星に吸収され、正官には害はないと考える人も初心者にはあるだろうが、そうではなく、全て一つずつならともかく、傷官四つの凶意を財星一つで吸収しきるはずもなく、傷官多見は正官を激しく剋し、子を授からないか、あれば最悪夭逝という、子供の不運の気配が強い命式となる


木気の財星一つに癸水の傷官四つなら、雨ばかりで木は水分を到底吸収しきれないだろう

余った水が正官の丁火を消しに向かうこととなる