ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~3 | ジョリリのブログ「秘宝探偵キャリーとか...」

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ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~3






【魔剣】





(ギルド・シャドームーン)











トルネコはすぐに、
ギルド・シャドームーンに移された。


ギルド内は、
これまでにない、
重苦しい空気に包まれていた。



初代ゼロの時代、
マスターの頭脳となりながら、
ギルドを支えていたトルネコ....





シバ

初代四天王の一人

物質転送の術者
生き物も念じた場所へと
転送出来る能力者



シバ
「みんなから
愛されていましたからね....」







グレー

初代四天王の一人

瞬身の術者
移動するその姿を
目で捉えることは不可能....


グレー
「そうだな....しかし....」

グレーは
まだ信じられなかったのだった....。


シバ
「一体誰が....」

シバも
その死を受け入れられなかった...





王国大臣 デウス

デウス
「....そうですな...。」



ギルドには、
トルネコの悲報を聞いた、
新旧のメンバーなどが、
大勢駆け付けていた。




そんな中を、

羽ばたきと共に、






雷帝 マヨネル

「そこ!どいて!」


マヨネルを乗せた、
ラディウスが舞い降りた。


そして、


ネヴァンに乗った、
ゼロも....。




ゼロの姿を見つけたシバは、

シバ
「マスターゼロ....

トルネコさんは、あちらに....」

マスタールームを指した。



ゼロは、何も言わずに頷いた。

そして、

マスタールームへ、向かった...。










トルネコは、
マスタールームへ
搬送されていた。

その傍らには、
エルの姿があった。


ゼロ達は、
物言わぬトルネコの姿に、
言葉を失っていた....





そんな空気を諭すように、
エルか口を開いた。



エル
「トルネコ様は、

何者かに殺されました...。

あのトルネコ様がです。

これは、

何かが起ころうとしている前触れだと、

私は考えます。」



少し間をあけ、



エル
「一刻も早い、

真相の追求が必要かと思います。」


ゼロ達に言った。



真相の追求....


マスタールームの空気が一変した。


デウス
「確かに、

マスターエルの言葉通りですな。」



ゼロは、
腕を組み、
目を閉じたまま、


ゼロ
「.....。

で、

エル、どうする?」


エルに問いかけた。



エルは、
トルネコに近づき、
手をかざした。


エル
「手掛かりは.....、

魔術痕......。」




そう言って、

魔力を一気に高めた。



エルのかざした手が、
輝き出した...。


すると、


光を浴びたトルネコの身体に
変化が...。


デウス
「なんと!?」


トルネコの左肩から右腹部にかけて、
紫色のみみず腫のようなものが
浮き出てきた。








さらに、

エルが賢者の杖をかざす...



賢者の杖
賢者の石が埋め込まれた杖。
聖なる力が宿ると云われている。



エル
「その姿を我に見せよ!

ホーリーブレス!」


エルが杖に命じた。

杖からのまばゆい光が、
トルネコを照らした....



次の瞬間!







トルネコの傷から、
禍々しい魔気が沸きだした。



ネヴァン
「死神....?」

ネヴァンが呟いた。


ゼロ
「この凄まじい魔気は!

もしや....。」



エル
「ええ、

これは、

魔剣の力....。

もしや、

伝説の魔剣、

魂を喰らうと言われている、

ソウルイーター!」







魔剣ソウルイーター

その力は刃にあらず。
魔の力で魂を喰らう剣。
しかし、
その剣を使う者の魂も喰らう、
両刃の刃....。



魔剣ソウルイーター...

一体、誰が....




ゼロは、

いつまでも、

死神のような魔気が出た空を

みつめていた...。














【ダークナイト】






(とある光の教団施設)















ダークナイト
「あぁ....、

許してくれ....、

頼む....

許してくれ.....。」


ダークナイトが
苦しそうに頭を抱え、
床をのたうち回っていた...。




ダークナイトは、
幻術にかけられていた...。




幻術の中、









血だらけのソルフェージュが、
ダークナイトに迫っていた。


ソルフェージュ
「なぜ?

どうして、

ワタシを手にかけたの?

ローラン....。」



ダークナイト
「ソルフェージュ、

許してくれ....。」



ソルフェージュが、
血だらけの手で、
ダークナイトに助けを求める....



ソルフェージュ
「わたしは、死にたくない...

助けて、ローラン....」






部屋の傍らには、




ヴィーネ








アベラール



が、その様子を見ていた。





ヴィーネ
「どんな具合だ、奴は。」


アベラール
「ほとんど、

魔剣に支配されていますが、

すごい精神力の持ち主ですね、

こいつは。

普通の奴ならば、

百回は死んでますね。」


アベラールは、
冷たく微笑んだ。




ヴィーネ
「魔剣ソウルイータ...。

初めての使い手だからな。

そう簡単に死んでもらってはな、

困るのだ。」



アベラール
「また新月来たら、

活躍してもらいましょう。

で、次の獲物は....?」



それを聞いて、
ヴィーネが不敵な笑みを浮かべた。



ヴィーネ
「次の獲物は.....、






この王国だ。」











つづく♪