ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~2 | ジョリリのブログ「秘宝探偵キャリーとか...」

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ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~2






【光の教団】






(光の教団本部)











光の教団.....


「調和こそ、真理」
これが、光の教団の教えである。

そして、その歴史は古い...

ギルドの出現よりも前から
教団は設立されていた。
はじまりは、
平和の為、
賢人と呼ばれていた初代教皇が、
その知識を広めるために、
設立した。
しかし、
光の教団は、
その時代の教皇で、
教団の方向性が変わっていた。
先代の教皇は、
武力を求めすぎ、
世界から危険視され、
ギルドからの監視を受けていた。
そのギルドは、
シャドームーンであった。

そして、
教団は
先代のカラーを
払拭するために、
四代目教皇に、







ソルフェージュ


初の女性教皇を
誕生させたのだった...




その後、

教団は、
各地で布教活動を
積極的に行っていた。

特に、
教皇自らの遊説は、
信者に評判であった。






教皇側近


側近
「お疲れ様でした、

教皇様、

本日も素晴らしい演説で。」




教皇
「....アリガトウ...。」



教皇は、
それだけ言って、
教皇部屋に消えていった。



扉が閉まると同時に、





ヴィーデ

「どうだ、教皇は?」


ヴィーデが姿を表した。



側近
「新月の後なので、

少し不安定ですね...」



ヴィーデ
「そうか....。

教皇は頼んだぞ、

今が大事な時だから...。」



ヴィーデは、
不適な笑みを浮かべていた。











【霧の中で】










マスターゼロは、
深い霧の中にいた。

1メートル先も、
見渡せないほどの霧であった。








(どこだ、ここは.....?)


ゼロは、
辺りの異様な気配にも
気づいていた。



(誰か、いる....)



何か得体の知れない気配はするが、
霧のせいで全く視界がきかない....


そして、
耳の具合も変になっているのか、
音もはっきりとは聞こえてこない。
まるで、
水の中にでもいるような感じである。




(....ゼ....キテ.....ロ...サイ...)




すると、

霧の中から、
何か迫り来る気配がした。

目を凝らすと、
影のような黒い者が迫ってきた。


ゼロは、
身構えた。


そして、

その姿が見えそうなくらい、
近づいてきた時、
それは手を伸ばしているようだった。


(くっ!身体が動かない!)










しかし、





次の瞬間、





「マスターゼロ、

起きて下さい!」



ゼロは、
現実の世界に戻されたのだ....。




目の前には、






獣后 ネヴァン

元ギルド.「風の旅団」マスター




と、



雷帝.マヨネル

元.シャドームーン
二代目マスター



が、


心配そうに覗きこんでいた。




雷帝の手には、
なぜか、
グングニルが握られていた....




ネヴァン
「大丈夫ですか、マスターゼロ?
ひどくうなされていましたが....」




ゼロ
「ああ、変な夢を見てて....。
で、
雷帝は、なぜグングニルを?」




マヨネル
「..............。」




「実は....」

ネヴァンが、
申し訳なさそうに言った。

「雷帝が

どうしても

電撃を与えてやると....」



雷帝が口惜しそうに

「命拾いしましたね、マスター。」

そう言って、
グングニルをおろした。



ゼロ
「雷帝.....ソレハダメデショ。

で、

お二人さん、

どしたの?」



ゼロはそう言って、
身を起こした。

ネヴァンとマヨネルが
顔を見合わせた....


二人の表情が強ばる...。


そして
ネヴァンが、
静かに、
口を開いた...



「トルネコ殿が....

亡くなりました....。」



それを聞いて、
ゼロは言葉の意味が、
わからなかった...、


(トルネコが、亡くなった....?)



ゼロの頭の中は、
時間が止まったように、
動かなくなっていた。


(トルネコが死んだ....?)


呆然とするゼロを見て、
マヨネルが、口を開いた。


マヨネル
「エルから大至急、
ギルドに戻れと
連絡がきた。
ネヴァンとは
帰る途中に出会ったのだ。」



それを聞くと
ゼロは、
すぐに身支度をすませた。


「ネヴァン、頼む!」

ゼロは、そう言って、
ネヴァンの背中に飛び乗った。


「私たちも行くよ!」

マヨネルもそう言って、
ラディウスを召喚し、
背中に飛び乗る。



トルが死んだ....



ゼロが心の中で呟いた...



そして、
ギルド・シャドームーンへと
飛び立った。







つづく♪