ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~1 | ジョリリのブログ「秘宝探偵キャリーとか...」

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(-。-)y-~

再放送です♪









お願いですが....


誤字やキャラの名前間違いは、


優しく、


コソッと、


教えて下さいませ....


また、


出来れば、


ダンス・インザ・ダークを

読み返して、

登場人物の整理を....♪




m(__)m








(・∀・)(・∀・)(・∀・)(・∀・)







ビヨンド・ザ・ワールド~光と影~1






【プロローグ】






〈トルネコの隠れ家〉





夜にも色々な夜がある....。
月光で幻想的な夜、
風などが騒がしい夜、

そして、
今宵のように、






光や音を飲み込む、
新月の濃密な夜....





トルネコは、
窓から見える闇夜を見て、
そんな事を思った。

ギルド「シャドームーン」を
引退はしているが、
相変わらず、王宮に携わり、
その夜も、とある文献を調べていた。

文献の背表紙には、
「創世記の書」~トォーレス著
と、書かれてあった。



ギルドの方は、三代目が襲名し、
今では、
「王室御用達ギルド」となり、
昔のギルドの役割から
変遷しつつあった。




「さてと....。」

トルネコが、
そう呟き文献を閉じた時だった。
濃密な暗い部屋の空気が、
微かに動いたように感じた....。


(侵入者か?....)

隠れ家の周りには、
幾重にも結界を張ってある。


「まさかニャ....。」

トルネコは、
部屋の中の気配を伺いつつ、
呟いた。



次の瞬間!


目の前に、






アベラール






ダークナイト



の姿があった!




「そのまさかですよ、

トルネコさん。」

アベラールが、そう言った。


そして、

ダークナイトが
トルネコに斬りかかる。

トルネコは、
すばやく盾を召喚し、
身構えた。


キン!


剣と盾がぶつかる金属音が、
闇夜に響いた。




「無駄ですよ。」

アベラールが言った。









トルネコの身体に、
激痛が走る.....
そして、
全身の力が抜けていく....





ニャに?

斬られた....のか?





トルネコは、
ダークナイトの大剣を見た。

















「くっ、そ、その剣は....」

トルネコは、
そのまま、
ローランに寄りかかり、
そして、床に倒れ伏せた....





アベラールはその姿を見て、

「呆気ないですね。

これが、
シャドームーンの実力ですか。
大した事は無いですね。


さてと.....。」

と言い、机の上にかった文献を
懐に入れた。



ダークナイトは、
剣を鞘に納めた...

濃密な闇が、
鞘に納まる剣の音さえも
飲み込んでいた。


部屋には何事もなかったように
静寂だけが残された....










【予言の石板】




トルネコの悲報は、
直ぐにシャドームーンに届いた。

王国からの使者が、
トルネコの隠れ家に立ち寄った際に、
トルネコの無惨な姿をみつけ、
王国からエルの方へ、
連絡が来たのだ....

エルもすぐさま、
トルネコの隠れ家に向かった。
自分の眼で見ないことには、
信じられなかったからだ。


すでに隠れ家には、


王国大臣デウス

の姿もあった。






三代目マスター・エルは、
ゼロの時代の参謀であった
トルネコの愛弟子にあたる...

「賢者の石」を手に入れ、
勇者エルミンに覚醒していた....。




「大臣......。」

エルは大臣に声をかけた。


難しい顔をしていたデウスは、
エルの姿を見ると、
その重い口を開いた。


デウス
「エル殿....。

信じられませんな、
トル殿ほどの手練れが.....。

残念ですが....。

主だった外傷もなく、
ほぼ即死のようです...。

装備されていた盾には、
剣を受けた痕が1つ....。

そこから、
強い魔力痕が、
感じられますな....

本当に、
信じられません....」



エルは、
トルネコの遺体が置かれた、
ベッドに近づき、
師匠の死に顔を見つめた....。


トル様.....。


哀しみ、

怒り、

色々な感情が
エルの中に芽生えた。
しかし、
己が「ギルドマスター」である事が、
自制心となり、
状況を冷静に分析する....。


外傷は無い...

強い魔力痕...



エル
「大臣、
トル様に依頼されていた案件は、
どのようなものでした?」

エルは、
トルネコの静かな死に顔を
見つめながら、言った。



デウス
「現在の案件は、
先日、
光出した予言の石板と、
とある文献の解読を
行っておりました....」



エル
「予言の石板ですか...。

その内容は....?」



デウスは、
少し声のトーンを落とし言った。


デウス
「石板の内容は、
こんな感じだったと、



始まりがあれば、

終わりがある

生を受けし者、

死も受け入れなければならぬ、

太陽は昇り、

やがて沈む


月は満ち、
また、
欠けていく

光あれば、
影もできる、

この世の摂理は、

調和である.....」





エルは、
少し考え、言った。

エル
「調和....ですか....」


調和.....という言葉には、
聞き覚えがあった。



デウスも心当たりがあるようで、

「調和と言えば、

光の教団...ですな。

で、

マスターゼロ殿には、
この件は....?」



エル
「ゼロ様には、

使者を遣わしました....。」



エルはそう言って、
南の山々に目をやった。
山の向こうは、
暗雲が立ち込めていた....







つづく♪