リュカオン'S BAR 5後編A~気ままに「秘宝探偵キャリー」 | ジョリリのブログ「秘宝探偵キャリーとか...」

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【後編A:覚醒ーシズクサイト】



【雪の力を持った龍の子。物心ついたときから、ひとり塔で育ったため、感情表現が下手。寂しがり屋な一面もあるが無表情ゆえ、その気持ちの変化に気づくものは少ない。】



閉まったドアから店内を覗いてはみたが、人の気配は感じ取れなかった。

バーのドアには、
[臨時休業]
の札が掛かっている。

(やっぱり、マスターは行っちゃったんだわ。)

私は、ギルド:ユグドラシル近くの公園に向かった。途中、あちこちに変な気配はしたが、今はかまってる時ではない。

夜空を見上げると、赤い満月が今夜の異様な雰囲気を醸し出している。

(何かが起きる!)

私は直感した。

15分くらいは歩いただろうか?

ようやく、公園の入口が見えた。
さっき感じた変な気配は、公園の周りも取り巻いていた。

(沢山の気配が、公園を取り巻いているわ。まさか、ワナ?)

私は、急いで公園に入り、マスターの姿を捜した。

二つの小さなシルエットが私の目に、すぐに飛び込んで来た。

私は、足音を消しながら、草むらから近づいた。

そして、私は二人の奇妙な格好に、驚いた。






(えっ、赤ラプラスと白ラプラス?)

二人は、向かい合っていた。
微かだが会話が聞こえてくる。

「ナンバーワン、相変わらず白ラプを
着装しているのか。白い悪魔は、健
在か。」

「フッ、マスターこそ、赤ラプ着
装。赤い彗星、あの頃のままです
ね。」

(ちょっと.....!?)

私は、それに気づき、草むらから飛び出した。

「マスター、いざ勝負!」

(だから、勝負って!)

二人に近づくにつれ、疑問は確信へと変わった。

「ちょっと~!」
私の声で二人の動きが止まった。

「二人とも、何をやってるの?」
私は呆れた顔で言った。

「心配で来てくれたの、シズクちゃ
ん。」
マスター(赤ラプ)が、振り向いて言った。

「危ないから、離れていて
ね。さぁ、来い、ナンバーワン!」
マスターが斬馬刀を握り直した。

(あ~も~、どう言えばいいのか、わかんない!だけど!)

「何ですか、これは?マスター!」

私の頭は怒りでどうにかなりそうだった。

二人は....

鎧ではなく...

着ぐるみを着ていたのだ...

赤ラプと白ラプの....

「えっ、何が?」
二人とも不思議そうに私を見ていた。

「一体どういう事ですか、これは?決
闘じゃあないんですか?着装って着
ぐるみ着てるだけですやん。」

私の中で何かが騒ぎ出した。

「なんやの、アンタら!そんな着ぐる
み、どこで売ってんねん!ド○キ
か?ハ○ズか?ようそんな小さいサ
イズあったなぁ~。」

マスターは、恐る恐る答えた。
「オーダーして、作ってもらった
の。」

私は怒りで、目の前が真っ白になった。

そして、


パンッ!


私の周りを風が舞い出した。風はドンドンと強くなり、やがて、小さい竜巻が私を飲み込んだ。

さらに、

閃光が走り、竜巻が止むと、


が現れた。

[覚醒]

マスターは、この時直感した。
(凍龍の子。怒りでシズクの中の血が目覚めたか....。しかし...。喰われたな、こりゃ。(ToT))

シズク凍龍からは闘気が溢れ出ていた。リュカオン達は立っているのがやっとだった。

私は訳もわからずしゃべり出した。

「ちょっと、二人ともコッチにおい
で、ほらっ、早く来いって。食べへ
んから。そうそう、かしこいなぁ。
ほんで、座り!、はよっ!、おすわ
り!そうや、やればできるやん。」

さらに、私はつづけた。

「で、なんやこれは。ん、着ぐるみ
ショーか。なぁ、言うてみ。言うて
み。前回までのシリアスはなんやっ
てんな。うちもドキドキしたわ。そ
れが、着ぐるみって、どないな
ん!」

「これは、着ぐるみショーではなく
て....。」
ナンバーワンが答えようとしたが、

「あんたに聞いてない!」
私は、冷気を口から吐き出しながら言った。

ナンバーワンは凍ってしまった(涙)。

マスターは震えていた。それが、恐怖によるものか冷気によるものかは、わからなかった。

「で、なんなん?マスター。」

マスターは弱々しく話し始めた。
マスターは、覚悟を決めたようだ。

ノーマルのリュカオン達は、SRに憧れて各々それぞれが好きなキャラクターの真似をするようになった。いわゆるコスプレ(笑)。それが転じて、なりきり自慢のリュカオン達が集まり、コンテストを行った。マスターはコンテスト10連覇を達成し、殿堂入りしたのだった。

正式には、ナンバーズはリュカオンのコスプレーヤーのグループ?名である。


......┐('~`;)┌。


(なんかバカバカすぎて、(-_-;))

「で、赤い満月の夜、何があってん
な?」

私は、

もうどうでも良かったが、

聞いてみた。

マスターは、モジモジしている。

「なんやって、聞いてんねん!」
私はもう抑えきれなかった。

「あっ、いえっ.....。

赤い満月の夜って、

設定が格好いいかなと。」

(それだけ?)

.......

.......

.......

私は気がつくと、

辺り一面を

氷漬けにしていた。

マスターも

もちろん、

氷漬けに。


そして、私は、人の姿に戻っていた。


隠れていたリュカオン達がマスターとナンバーワンの救助で、てんやわんやになっていた。

私は、それを尻目に公園を後にした。

罪悪感は無かったが、

モヤモヤした気分が、

少し残っていた。

ほんの少しだけ...。


散歩中の黄色い犬が不思議な顔で私を見上げていた。





少し気分が和らいだ。




End







(@ ̄Д ̄@;)

※あとがき※

取りあえず、書き上げましたが、

なんか消化不良で(-_-;)

で、

もう、一回チャンスを下さい(笑)




壁|ε・。) ホントハ、イッショニカキアゲテルヨ



次回、


【後編B:覚醒ーマスターサイト】

お楽しみに!


では、

ゲッゲ~ロ♪













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