蒸気機関車とデカ盛りと道の駅を求めて毎週末、家族旅行しているのにキャンプ歴のない軽自動車キャンピングカー「eK-Camp (ROTUS(ロータス)RV販売 )」銀色テントむし 乗りのnorizoです。
やって来たのは2011年にオープンしたばかりの「リニア・鉄道館」です。
3連休中日に訪問してしまったので人でごった返していますが…普段からこうなんですかね?
名古屋の「てっぱく」と言っても過言ではないスゴい建物です。
まぁ、入場料も「てっぱく」と同じ1000円なので、SLを見るだけであれば尻込みしてしまう価格です。
しかし、内容は充実しています。
新幹線やリニアモーターカーなど、ナカナカ見ることの出来ない足元までしっかり見られるのはJRが主軸となって運営しているからでしょう。
リニア・鉄道館には3台の静態蒸気機関車が展示されています。
入り口を入ってすぐのスペースに展示されているのは「C6217」です。
蒸気機関車としては世界最速(最大時速129km/h)を誇った車両です。
また中央の展示スペースには「C57139」もあります。
この機関車はお召し列車(天皇・皇后・皇太后がお乗りになった列車)にも使われたことのある由緒正しい機関車です。
そんなスーパー蒸気機関車を差し置いて、今回楽しみにしていたのは屋外展示されている軽便蒸気機関車の「ケ20」です。
いくつものSLを見るために日本中を回っていますがカタカナナンバーのSLには出会ったことがありません。
大正生まれの機関車で「軽便鉄道(けいびんてつどう)」車両だったことから頭文字の「ケ」で始まっているようです。
車体はカットモデルで、リニア・鉄道館がオープンする前にはJRの研修所に置かれていた機関車で、一般の人が見るのは難しかったようです。
それがこうして日の目を見ていると言うのは嬉しい限りです。
オープンに際して解説も作ってもらっていました。
ついでといっては何ですが、リニア・鉄道館には3種類の大型シュミレーターがあります。
在来線のシュミレーター(運転編・車掌編)と、N700系の運転シュミレーターです。
どのシュミレーターも抽選で、特にN700系は1日に28人しか参加できません。
利用料は1回500円ですが、相当な大きさなので、ゲーセンのものとは比べ物になりませんね。
ダメもとで抽選に参加してみたら…当たっちゃいました(笑)
と、言うことで運転手はモカ、助手席にはズキマル君が乗り込みます。
後ろにはコンシェルジュのおねぇさんがついて丁寧に運転の説明をしてくれます。
せっかくなので、ちょっとだけN700系シュミレーターの気分をお楽しみいただきましょうか。
運転席目線で東京から名古屋まで約10分間かけて運転することが出来ます。
運転時間が終了すると運転席のモニターには「修了書」がディスプレイされました。
蒸気機関車目当てで見学に行った先で大型シュミレーター参加という大きなおまけまで付いて非常に楽しいひと時を過ごせました。
運よくイベント参加してしまいましたが、こういうラッキーがあると、また来てみたくなりますね♪
名古屋の新名所に再訪を誓いつつ、次のスポットを目指すことにしましょう♪
□リニア・鉄道館(ケ90ほか)
TEL:非公開
愛知県名古屋市港区金城ふ頭3丁目2番2
開館時間10:00-17:30
休館日:火曜日・年末年始
入館料:大人1,000円、小中学生500円、幼児200円
駐車場:普通車700円大型車1,500円(モノづくり文化交流エリア駐車場)
より大きな地図で 静態蒸気機関車 を表示
◇車歴
製造:1918年12月 大日本軌道
新製:1918年 東濃鉄道
買収:1926年 鉄道省ケ90
使用休止:1928年
廃車:1930年
保存:1935年10月 教材として保存
ボイラー切開:1963年12月 修繕時に
情報元「蒸気機関車ほか 鉄道保存車両について」(やまてつさん)
ワンポイント
軽便鉄道シリーズ
国鉄にはナローの蒸気機関車が在籍したことがあり、それらは形式・番号に「軽便」を表す「ケ」が付けられていた。
ケ90形は、(旧)東濃鉄道の A 形全 2 両(番号 1・2)が1926(大正15)年に買収され,それぞれケ90、ケ91となったものである。
動機は1918(大正 7)年に新多治見-広見間開通用として大日本軌道鉄工部で製造された。
重量6tのB形タンク機である。
しかし、太多線の建設に伴い買収、1928(昭和 3)年の改軌まで使用され、1930(昭和5)年に廃車となった。
その後、ケ90は1935(昭和10)年に名古屋鉄道局の教習所の展示教材となり、愛知県名古屋市千種区内山のJR東海社員研修センターに置かれていた。
1963(昭和38)年には,内部構造が見えるように車体の一部が切断された。
※「鉄道友の会名古屋支部」より抜粋