『失敗の本質』を読み終えました。
第二次世界大戦の太平洋戦争での日本軍敗北の理由は何かというのがテーマです。
ノモンハン事件、ミッドウェイ海戦、ガタルカナル、インパール作戦、レイテ島海戦、沖縄戦が元です。
筆者は作中で何回も述べているように戦争の過程を題材にしているのではなく、あくまでもなぜ負けたの
かに非常にこだわった内容です。そして、この理由は今の日本人、社会、会社でも残っていると同時に訴えています。
その中で印象に残った点は、3つあります。
1. 作戦のあいまささ
司令官と各師団長との間でゴールまでの道(最終目的)が共有できていないために目的がはっきりせず
組織の統一ができていなかったという点。たしかに、会社においても企業理念目的がはっきり共有できていないと目標があいまいになり何のために働いているか分からなくなるためにこれは現在の日本社会にもよく当てはまる鋭い指摘だと思います。
2. 日本的集団主義
日本独特の文化である、この集団主義は主に対人関係を重視し集団の統一を好み異端を許さない
閉鎖的環境のことであるそうです。確かに、これも会議において上司との間に個人的な友好関係がある
ために失敗がほぼ確実と分かっていても部下の面目のために作戦を許したインパール作戦に当てはまると思います。印象的なのは、作戦も後半になり明らかに敗北が分かっていもなかなか撤退を口にせず
戦いが長引いたというエピソードもあるそうです。顔を見て察してほしかったという理由だそうですが、まさにこれも日本人独特の口で物をはっきりと言わないという文化が突出している場面だと思いました。
会社の会議においても、たいてい大きな声を言うものが勝つ、あまり部下の話に耳を貸さない(言いたくてもいいづらい雰囲気)があるといった状況に僕自身も何度か層群したことがあるので、欧米と比較してこの点が日本のマイナス面なのかなと思います。
3. 陸、海の統合
日本はほぼ完全に陸軍と海軍は分かれて行動していたために、共同の作戦となったときに敵対心に近い
ものもあり統率が難しかったということです。一方アメリカ軍はかなり陸海近い状態にあり統合会議のようなものも上手く機能していたそうです。日本の現在の会社では正直課外との連携がうまくいっていないと思います。自分の会社ではよく課内で他の課の悪口または責任を押し付けるといった行動もために見られますが、まさにこのことが当てはまると思います。
以上3点がこの本を読んで僕が印象に残った点です。
元旦に天皇陛下も話していたように、戦争の歴史を知り負の部分も必ず学ぶ必要があると思います。
特に戦争を経験した世代の方々が少なくなっている今こそ戦争とは何かを日本国民全員で考えなければならないのではないでしょうか。
かなりの長文になってしまいましたが、これ以外にも非常に興味深い内容を多く含んでいますので是非読んでみてください。