こんばんは、看護助手の森山です。
子どもの病気と思われがちなてんかんですが、実際は大人になってからでも発症し、高齢者のてんかんも増えてきました。どんな病気なのか、自分や身近な人が突然発作で倒れたらどうすればよいのか調べてみました。
てんかん発作は、脳の神経細胞に過剰な電流が流れて、その結果、脳からの情報が一時的に停止したり混乱したりすることによって起こります。多くは数分以内におさまります。
てんかんにはさまざまなタイプがありますが、大きく「部分てんかん」と「全般てんかん」に分けられます。「部分てんかん」は、特定の部位に限って脳波の異常が見られ、全年齢で発症する可能性があるてんかんです。「全般てんかん」は、脳の広い領域にまたがる脳波異常が現れるもので、小児期に発症することが多く、成人期になると軽快することもあります。てんかん発症の原因は、脳血管の病気や外傷など明らかな場合もあれば、はっきりした原因が見つからない場合もあります。
高齢者のてんかん発作は、けいれんが比較的少なく、短時間の意識障害と口をもぐもぐするような動作が見られることが多いため、認知症やうつ病などと間違われ、てんかんの診断が遅れることが少なくありません。また、失神(血圧低下や、必要な酸素や糖の不足などによる意識の消失)やけいれんが見られる他の病気をてんかんと見誤ってしまうこともあります。脳血管疾患やアルツハイマー病などは、てんかんを合併していることも多く、互いに深く関連している可能性が高いので、判別が難しいこともあります。
気になる症状があったときは、早めに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。
◎目の前の人にてんかん発作が起きたら
てんかん発作が起きている人を目の前にすると、驚いて慌てる人が多くいます。しかし、てんかん発作は通常、数分程度と短時間であること、大きな発作では発作がおさまった後にもうろうとした状態になる場合があることなどを知って、落ち着いて対応したいものです。てんかんと判断ができないとき、けいれんが5分以上止まらないとき、明らかな外傷があるときなどは、救急車を呼びましょう。
●けいれんを伴うてんかん発作が起きたら
通常は数分以内に発作がおさまり、その後10〜20分以内に意識が回復することが多いので、てんかんだとわかっているときは冷静に様子を見守りましょう。
1.頭の下にやわらかいものを敷き、危険物を遠ざける
2.本人のメガネは外し、ネクタイやボタンなど衣類を緩める
3.時間を見る(5分以上続く場合は救急車を呼ぶ)
4.けいれんがおさまったら体を横向きにして唾液をティッシュで拭く
※発作中に口の中に指や物を入れたり、押さえつけたりしてはいけません。
●けいれんのないてんかん発作が起きたら
宙を見つめる、返事があいまいで目的なく動き回るなどの発作に出合ったら、自然に終わるまでそばで見守り、周りの人に大丈夫だと説明しましょう。
1.押さえつけず、危険なものや場所からそっと遠ざける(無理に行動を抑制しようとすると、それに反応して興奮してしまうことがあるため、後ろからサポートするのがおすすめ)
2.意識が通常に戻ったら、安心できるように話しかける。完全に意識が戻るまでそばにいる
てんかんは誰にでも起こり得る病気であり、治療の進歩によってコントロールできるようになってきていることを知っておきましょう。てんかんの人が不利な立場に陥らないよう、周囲の人も正しい知識を持って共に生活することが望まれます。