「......。いい、分かった?私はネ、もお行かなければならないの。お前を
連れて行ってはあげられないの、以前は何処へでも連れていってあげられたたけれど.....」。
愛はタロォの鼻先を両手で優しく撫でながら、わが子に話し掛ける様に囁いた。
「クウゥーーーーン」哀愁味を帯びた犬の鳴き声は、分かっているが駄々をこねた愛情表現だったのだろう。自分を可愛がってくれた愛から何時までも眼を離そうとはなかった......。
1ヶ月後。
「タロォーーーおぉぉぉ」
燃える様な朝焼けの朝、愛は退院した......。
ENDE.
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