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建設業社労士でゼロコスト採用コンサルタントの渡瀬です。

 

職務経歴書が書けない!

転職活動で皆さんが頭を抱えるのは職務経歴書です。何で職務経歴書を書くのに頭を抱えるのかというと、履歴書と違って定型のフォーマットが存在しないからです。履歴書のように記入項目が決まっていて、前から順番に埋めていくだけではなく、フォーマットを自分で作成しながら同時にアピールポイントも作っていかなければなりません

 

職務経歴書作成のポイント

実際にはあまり難しく考えすぎることはありません。ポイントは2点に絞りましょう!「見やすさ」「わかりやすさ」この2点に注目して職務経歴書を作成するとまとめやすくなります。しかし、実際にはこの2点、相反するポイントになります。見やすくしようとすると様々な内容を端折りたくなり、わかりやすさが損なわれます。そして、わかりやすくしようとすると様々な要素をプラスαで記入してしまい、見やすさが損なわれてしまうのです。

 

作成前のひと手間を惜しまない

「見やすさ」と「わかりやすさ」を両立させるために必要となるのは、まずは「数値表現」です。そして、もう一つは「共通項探し」です。

 

数値表現

まず、皆さんの過去の就業経験をできるだけ詳細に数字を使用して表現してみて下さい。どれくらいの規模の会社(資本金・売上高・従業員数など)で、どの様な職種でどれ位の仕事をしていたのかを数字で表現します。この説明をすると「私の仕事は数字では表せない」という方がいらっしゃるのですが、大抵の仕事は数値表現可能です。例えば私は「企業受付」なので数値表現できないと言われたことがありますが、これも「受付業務として一日来客応対〇名」「給茶業務一日〇名」「食事の手配〇組」など数値表現できることは沢山あります。

 

共通項探し

職務経歴書はいわば応募者の商品案内(パンフレット)みたいなものです。だから、見ている方に興味を持っていただく必要があります。しかし、多くの方は各経験職種に対して割く行数は一定で、相手が興味のありそうなことを書くのではなく、自分目線でやってきたことを淡々と書かれています。

パンフレットですので、自分の過去の経験とこれから応募しようとする職種の共通項探しを是非やってみて下さい。共通項は些細なことでも構いません。私はCADの職業訓練校で就職支援をしているので、CAD職を事例とするならば「CADは触ったことはないがパソコンを使用する業務を行っていた」「CAD職は相手(設計者や施工管理者)の意向をくみ取ることが大切なので、相手の意向をくむような仕事をしていた」「職種は関係ないが建設業で就業していた」などをピックアップしていきます。

 

融合する

共通項が多い経験職種を中心に、数字を使用しながら職務内容をまとめていきます。この時に、皆さんがアピールすべき経歴は共通項が多い経験職種なので、その経験職種の分量を多めにまとめます。逆に、経験年数が長くても、皆さんがどんなに優秀な成績を収めた職種であっても共通項が無いならば、その経験職種のボリュームは少なくします。このように調整しながらA4用紙2枚(MAXでも3枚)にまとめていくことが大切です。

 

書類選考は言い訳できない

履歴書の書き方と同様に、職務経歴書も書類選考で多く使用される書類になりますので、面接とは違って補足説明や言い訳をさせてくれません。だから、自分の経験職種から応募先企業の書類選考担当者に刺さりそうな自分の経歴をアピールしていくことが大切になります。

 

転職活動中の方へ

ポイントをまとめてはみましたが、それでも職務経歴書は書きにくいという人も多いと思います。そんな時はキャリアコンサルタントに相談してみて下さい。現在、国家資格のキャリアコンサルタントは全国で約6万人いらっしゃいますので、お近くの専門家に相談するのも検討してみて下さい。

 

書類選考をされる方へ

書類選考のポイントが不明瞭であったり、担当者の独断で選考を行っているようでは、採用する人材に偏りが出てしまったり、本当に必要な人を採用できないようなケースも発生してしまいます。当事務所では採用戦略、求人方法、書類選考、面接、入社研修、定着フォローまで一気通貫で対応可能です。ご不明点はお問い合わせください。

 

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