
今週読んだ『週刊プロレス』の名物コラム「月刊・龍魂時評」。そこに刻まれていた天龍源一郎の言葉が、プロレス熱を呼び覚ました。
「WWEで活躍している中邑真輔よ、日本に戻って日本マット界の閉塞感を打破してほしい」――この一文に、思わず食い入るように読み込んでしまった。
私も心の中でそう感じているためだ。中心的なストーリーラインになかなか乗ってこない現状を見ると歯がゆい。USヘビー級王座を奪回するのもいいが、一度はWWE世界ヘビー級王座を戴冠してほしい。
確かに中邑真輔は今、世界最大のプロレス団体・WWEで確固たる地位を築いている。
しかし天龍は、そんな中邑に“原点回帰”を求めている。新日本プロレスを飛び出し、アメリカで10年近く挑戦を続けてきた男が、今再び日本のリングに立ったら――
その衝撃は計り知れない。天龍の言葉には、マット界の現状への憂いと未来への希望が込められていた。
そしてもう一つ、胸を打ったのが全日本プロレスへの復帰を果たした潮崎豪への言葉だ。
「潮崎よ、宮原健斗との三冠戦は勝つべきだった」
このコメントには、単なる勝敗を超えた“意志の継承”を感じた。
全日本プロレスの象徴・三冠ヘビー級王座。そこに挑む潮崎の姿に、かつてのプロレス黄金期を重ねていたのだろう。
天龍自身、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の双方からピンフォール勝ちを収めた唯一のレスラー。その天龍が放つメッセージには、言葉の重みがある。
令和のプロレス界は、多団体化とSNSの時代。だが、だからこそ“龍魂”のような一本筋の通った言葉が必要だ。
これからも天龍源一郎の「月刊龍魂時評」から目が離せない。彼の言葉が、プロレス界を再び熱くする起爆剤になるかもしれない。
💥マイピックアップ1選
『WWE RAW』(ABEMA独占配信中)
中邑真輔の現在地をリアルタイムで感じられる貴重な番組。天龍の言葉を胸に、今の彼を見つめ直したい。
そして応援を続けたい📣中邑真輔は「プロレスが1番すげ〜んだよ」と心から叫んだ超一流のレスラーです。