
「ポイントに踊らされてるよね」——近所の薬局の前、ポイント10倍キャンペーンののぼりを見ながら、そう笑っていた女性の言葉が耳に残った。
確かに、必要のないものまで買って“ポイント還元”を得ても、それは得とは言えない。むしろ出費が増え、財布は軽くなるだけだ。
「ポイ活」という言葉が浸透した今、賢くポイントを貯めて節約に活かす人もいれば、ただの“ポイント依存”になっている人も少なくない。では、本当にお得なポイ活の最適解とは何か?
結論から言えば、**「必ず払うもの」×「ポイントが貯まる支払い方法」**の組み合わせこそが、真のポイ活だ。
たとえば、毎月必ず支払う公共料金や税金。これらの支払いを、クレジットカードやQRコード決済に集約するだけで、手間をかけずにポイントが貯まっていく。
電気代、水道代、固定資産税、自動車税……支払い総額は年間で数十万円にもなる。そこに1〜2%のポイント還元がつけば、1年間で数千円〜1万円相当のポイントをゲットできる計算だ。
また、日用品や食料品などの“生活必需品”を購入する際も、ポイント還元率の高いタイミングや、キャンペーンをうまく活用すれば、出費を抑えながらポイントも貯まる。
逆に、「今ならポイント10倍だから」と余計な洗剤やお菓子をカゴに入れてしまっては、本末転倒である。
大切なのは、**「ポイントを貯めるために買う」のではなく、「必要なものを買った結果、ポイントが貯まる」**という視点を持つことだ。
SNSでは「ポイ活成功術」や「ポイントで生活してます!」といった投稿も多く見かけるが、見栄や流行に惑わされないことも大切。
自分のライフスタイルに合ったポイ活が、結局は一番お得なのだ。
ポイ活は、うまく使えば生活の質を下げずに家計を助けてくれる心強いツール。ただし、“踊らされる”のではなく、“使いこなす”意識を忘れてはいけない。

