いよいよ令和5年も最後の日、早いねぇ、早すぎますょ、早すぎぃ。
 
年末、インフルエンザ魔王に屈し、自宅軟禁状態となってしまった救迷士キムニィです。インフルによる体調不良&症状はほぼ治まったのですが、3日ほど前から左顎に腫脹と違和感。ここが少々気になるところ。4年前に同症状で緊急入院(参照=ブログ№705 キムニィ復活)した経緯もありますので、ちょっとだけ不安…

 

そんな不安をよそに、今年最後のブログは救急(消防)のお話で締めたいと思います。

 

皆さん、救急車の乗車定員をご存知ですか?そうです、知ってる方もいると思いますが、ズバリ7名

 

乗車レイアウトは隊長、隊員、機関員(救急車の運転手)のブリーフ団3と傷病者1を合わせた4名が基本。そこにオプションとして家族が1加わり5名と言うのがよく見られるパターン。更にオプション追加で「すいません、家族、もう一名乗ってもよいでしょうか…」とのオーダーにより6名となる場合もあります。

 

6名乗車は病院間の患者搬送でもよく遭遇します。前述のブリーフ団3、患者1、家族1、そして付き添いの医師または看護師1の計6名と言うパターンですね。

 

イレギュラーな形では家族全員が同乗を希望し、ブリーフ団3、傷病者1、家族3のマックス7名搬送もあります、が、余程のことがない限りお断りしています。理由はお判りですよね、そう、車内スペースがギッチリとなり、観察はおろか、症状急変時の対応に支障をきたすからです。

 

 

では、救急車の定員を7名と言いましたが、ブリーフ団(救急隊)は3名と決まっているのでしょうか?


実は消防法施行令第44条に救急隊は救急車1台、隊員3人以上で編成しなければならない。活動に支障がない場合は特別に2人でも良いと、定められているのです。

 

また、消防庁から消防力の整備指針というものも出されてまして、その第28条に救急隊員の数は救急車1台につき3名とする。転院搬送で医師、看護師等が同乗する時は2名にすることができるとも記されています。この指針は救急車のみならず、ポンプ車(5名)、救助工作車(5名)、指揮車(3名以上)など、救急車以外の隊員数も含まれています。但し、あくまで指針であり、強制するものではありません。事実、全国的にも大きな組織の部類に入る僕の消防でさえ、人員のやりくりが効かず、ポンプ車の隊員が3~4名と言う事態もあります。もちろん、指揮車が3名以上なんて、よほどの事がない限りムリ。多くは2名(隊長と機関員)で運用している現実が存在します。人口が少ない地方の消防では職員数も少なく、物理的に指針を遵守できるすべもありませんしね…

 

 

最後は何やらムズい話になってしまいまいしたが、救急車のブリーフ団の数は基本3名ですよ~ってお話でした。


では、一年間、どーもどーもでした、良いお年をお迎え下さい… 


アディオス(^^)/~~~

 

 

 

オマケ)

救急車の救急隊員は3名って話ですが、エルスタ(救急救命研修所=全国の消防隊員が救命士になるべく集う場所)の同期から聞いたのですが、軽ワゴン車を救急車として使う時もあるとのこと。山間部を管轄とするローカルな消防で、通常の救急車では進入できない場所があるため、軽ワゴン救急車は必要不可欠だそぅ、大変な苦労ですネ。救急隊員3、傷病者1で定員4名、家族同乗はできません。