10月4日
クアラルンプールを真夜中の23時に出発、
飛行時間は12時間。
ロンドン到着は翌日の昼ごろのはずであるが、
時差の関係で現地時間は早朝の5時に到着した。
機内では革ジャンを着る者、半そでのTシャツのままの者、
女性はノースリーブとまちまち。
私はと云うとリュックにカーデガン、
ダウンのチョッキを着込んだ。
よめはんはセーターの上にコート。
機内から出た。
昔なら、飛行機からタラップで階段を下りる映画のシーン。
今は機の出入り口まで直接誘導路がつながっており、
情緒が全く感じられない。
がそれはそれで異国の雰囲気というものが感じられる。
寒さはあまり感じられなかった。
これなら大丈夫。
ということで下着と長袖のシャツだけにした。
つまり日本から出てきたままの状態だ。
税関でまず入国審査、、、、、!
意外と簡単であった。
「何しにイギリスへ来たの、、、?」
「観光です、、、!」
「そうですか~、、、! では Good Luck、、、、!」
ベルトコンベアーから流れてくるスーツケースを
取り上げて荷物検査へ持って行こうとしたが、
そのようなところは見当たらず、
いつの間にか外に出てしまった、、、、!!
結局 荷物の検査はなかった、、、、?
全くなかった。
誰も荷物を確認しなかった!!
これなら、いくらでも密輸?
出来る、、、、、かな~?
まだ朝が早いと言うのに出迎えの人たちが何人かいる。
もちろん、われわれを迎えに来るものはいない。
長旅の疲れがあり、ボ~っとした状態で英国の土を踏んだ。
そんなことはともかく、レンタカー「ハーツ」の事務所を探さないといけない。
空港内をキョロキョロしていると、よめはんがあそこにあると指を刺した。
が、ただポスターが貼られているだけ、、、!
とりあえず、顔を洗い、歯を磨きたい、、、!
機内でやっておけばよかった。
トイレを探す?
有料かなと思ったが無料であった。
よかった~!
スーツケース 2コとリュックサック2コの荷物がある。
交代で顔を洗いに行くことにする。
まずはよめはんが先に、、?
「レディファースト」ちゅうやつかな~!
その間、わたしは空港にあるカフェテリアで
朝のコーヒーを飲みながら待つ。
空港内で、用もないのに、
ウロウロしている者を見かける。
何気なしに近づいてくるが無視する。
ロンドンはまだましなほうかもしれない、、!
よめはんを待っている間、早速、
日本で購入した携帯電話が使えるかテストしてみる。
日本ではテストのしようがない。
つながらない、、、?
ダイヤルしてもコールしていない。
焦った、、!
もう一度試してみるた。
ダメだった。
困ったな~!
これからは、これが唯一の外界との連絡方法なのに、、、!
日本での携帯はもちろん使えない。
どうしようか~、、、???
多分操作方法がよくわかっていないのかも知れない。
となりの席で座っているおっさんが
時々こちらを見ているような気がした。
聴いてみようかとも思ったが、
全く見ず知らずのおっさんに、まして英語で、、、、、、、!
ここは日本ではない、、、、!
もう一度ダイヤルしてみる。
繋がった~、、、!
呼んでる!!
が誰も出ない。
もちろん、それもそのはず、今の時間は自宅に誰もいない。
娘の愛は仕事にいっているはずであった。
そこで迷惑だとは思ったが、友人の会社へ電話をかけた。
秘書の方と思われる女性が出て、すぐに取り次いでくれた。
先ずは、無事現地に到着したことを報告し、
携帯をテストさせてほしいとの旨を話し、
友人の携帯に電話をした。
繋がった。
早速礼を述べ、仕事の邪魔をしてはいけないので電話を切った。
実際のところ、電話代が気になったのである、、、!
ツーリストインフォメーションを探し、
ハーツレンタカーはどこか教えてもらう、、、!
バスストップ No.2からバスに乗るようにと教えられた。
約30分ほどでハーツレンタカー事務所へ到着。
受付に行くと、年配のきれいな金髪女性がいた。
私を見てニコニコしているではないか、、、!
かなり愛想がいい!
予約をしている「XXXX」ですが~?
とツタナイ英語で話しかけた。
「はぁ~い! お待ちしておりましたよ~!!」 と、、、!
いろいろと説明を受けるが、理解度60%程度か??
マニュアル車を予約していた。
この方が安かったからである、、、!
少し高くなるが「ボルボのオートマチック車、ナビつき」
を安くするからどうかと、
勧めてくるのである。
約80ポンド高い。
「同じ値段にしてくれるんなら、ボルボを借りてもええで~!」
と答えると 「それは出来ません!!」
と顔はニコニコしているが、きっぱりとぬかすではないか。
しかし、「上司と掛け合って見るので、ちょっと待ってね~、、、!」 と。
10ポンド下がった。 がこちらとしては話にならない。
この女性、もっと若かったら、結構美人であっただろうと、
思いつつ、もともと申し込んでいた車にした。
いきなり、携帯ナビを渡し、
「Hの155に車を置いてある。
鍵は車についているから自分で探してください。」
と突然態度が冷たくなった。
サービスが悪い。 日本と大違いである。
いったいどの車かもわからない、、、、? 探しまくった、、、、!
あった~! H155。
キーを回しエンジンをかけてみる。
かかった。
マニュアル車である。
なのでクラッチが付いている。
クラッチつきの車に乗るのは久しぶりだ。
車の各部署の使用方法がわからない、、、!
ほかの人たちは、慣れているのか手続きを済ませると、
さっさと車を走らせて出て行った。
こちらはというと、車の動かし方から(少しオーバー、、?)
調査をしなければならず、まだ構内で、オロオロ、ウロウロ、、、!
先ずここを出て、どうやって目的地に行けばいいのか、、、??
大体の検討は日本でつけてきてはいたが、
実際に来てみると全く違う。
ハーツの駐車場から出て、一般道へ入る、、、。
何故かすごく緊張する瞬間であった。
日本では40年以上の運転歴があるにもかかわらずだ。
それに、イギリスのドライバーは飛ばしますね~、、、!!
スピード狂かと思われるほどに、、、、!!
高速道路 「M25」を北へ入るようにと、
ハーツの元ベッピンサンに教えてもらった。
こちとら道路標識を必死で見ながら、
もちろん他の車にも注意を払いながらの運転。
普通といえば普通。
なんでこんなに緊張するのか
自分でもよくわからなかったが、
はっと気がついた、、、!
標識の英語を読むことは出来るが、
読めてもそれがどこなのか、
まったくと言っていいほど、わからない。
つまり「土地勘」がない、、、!!
今自分がどこを走っているのかも全くわからない。
よめはんにナビゲーターを頼んでいるものの、
二人ともオロオロのしまくりである。
一度、標識を見過ごして高速道路「M25」に乗り損なった。
次のランナバウトまで行ってUターン。
ランアバウトはその点、便利だ!
信号待ちをする必要がない、、、!
やっと高速道路に入った。
しかし途中で自分が行きたい方向とは反対の方向に
走っていることに気づいた。
高速道路は全て無料なので、料金の心配は必要ないが、
あせりますね~~!
次のインターでUターン。
よめはんによく地図を見るようにと頼んで、
私は必死で運転をするのであった。
高速道路の制限速度は時速70から80マイル。
こちらは時速60マイルくらいで走行していると、
後ろにペタッとくっつかれ、早く行けといわんばかり。
やっとOxfordあたりに到着。
高速道路を出て、
ちょっと大きめのサービスエリアに入って休憩。
ここで一息つくことにした。
現在地を確認のため、店員に聞く、、!
ここはどこ~、、、?
われわれの行き先は、
Bourton-On-the-Water"
国道A40を走り、更にA429に入れば目的地に着く、、、ハズである。
しばらく走ると コッツウォルズらしき村を通過、、、?
とそこで、よめはんが、「ちょっと待って~!」
「この風景、本で見たことがある~、、、!」
え~???
そこでUターン。 村の名前は「Burford」とある。
早速、本で調べる、、、、!
「あっ、もうコッツウォルズに入ってるがな~!!」
そこで車を止め、村の中を少し歩いてみることにした。
記念写真をあちこちで撮っていると、
観光客らしき女性が、「撮ってあげましょうか、、?」
とご親切に、、!
「ではお願いします。」
と言って、よめはんと並んで「ハイ チーズ!!」
さらに車を走らせた。
途中少しおなかがすいてきたので、
見晴しのよい簡素な「バーガー店」に立ち寄った。
年配のイギリス紳士がまったりとコーヒーを飲んでいた。
軽く会釈、“Hello~w”とあいさつをかわす。
いいところですね、、、!(Nice Place~,,,!)
とそれとなく話しかけて世間話、、、、、!!
いや国際親善、、、!
どこから来たの、、、?
で、いつイギリスに来ましたか?
と聞かれ、
「今日ロンドンのヒースーロー空港に着いたばかりなんですよ~!」
と云うと、
Oh My God!
彼は何故か大変感激した様子。
で何しに来たのか? とか、
今からどこへ行くのか、、、? とか、、、!
どこか特別に見たいところはあるのか?
と、質問の連続。
よかったら私がコッツウォルズを案内してあげようか?
と親切にも申し出てくれた。
こちらとしては願ってもない。
今日は時間も遅いので、明日の朝10時、
ここでまた会おうと再開を約束し、
その場を離れた。
その後は意外とスムーズに目的地のB&Bまで迷わずに到着、、、、、!
やっと第一の目的地に着いた。
我ながらよくぞ、ここまで遥か彼方、日本から来れたものだと、、、、!
予約していたB&Bのドアをノックした。
年配のおばあさん(マーガレットさん)が
Hellow~,,!
とニコニコしながら出迎えてくれた。
午前中にヒースロー空港から電話を入れておいたため、
すぐに分かってくれたようだ。
現在ここの女主人(アンさん)は出かけており、
おばあさんが部屋に案内をしてくれた。
どちらにしても少女マンガに出てきそうなお名前、、、、??
早速、荷物をスーツケースから出し、
日本から持って来た電気製品を調べたところ、
器具(コンセント)が使えない、、、!!
困った~! 何とかしないと、、、??
でないと、携帯、デジカメ、PCの充電ができない。
パソコンも使えなくなる。
どうしよう?
え~と、待てよ~、、、、!
確かこのB&Bへ来る途中、スーパーのようなものがあったな~!
早速そこまで車で行き、変換プラグがおいてあるか、店員に聞く!
あちこち調べてくれたが、、、、無い。
この変換プラグがないと日本から持ってきた電気製品が使えない。
とこちらの事情を店員に話したら、
村の中心に「Heart Electronics」と云う電気屋さんがあるから、
そこに置いてあるかもしれないよ、と教えてくれた。
早速、そちらへ向かう。 あった~、、、、!
良かった~!! ホッとする。
夕食はスーパーでサンドイッチを買ってきて済ませた。
何故か、あまりおなかが減っていない、、、!
多分疲れと、緊張のせいかな、、、!
とにかく、やっと第一の目的地に到着したことで緊張が解けた。
部屋でビールを飲んでカンパイ~、、、、!!
即、睡魔が襲った、、、、、!!