これから北海道のワインを背負って立つ(かもしれない)ワイナリーの試飲会

2024年7月14日(日曜日)

1部14:00~15:00

2部15:30~16:30

「原田商店」

北海道恵庭市栄恵町70番地

会費:2,400円(税込)

【イベント概要】

2024年7月14日(日)に店舗営業しながら開催する有料試飲&販売会。

日本ワインとナチュラルワインが試飲できます。試飲時間は1時間、入れ替え準備に30分のインターバルを設けています。

※試飲会に出されたワインは基本的には購入できますが、入荷数量が少なく希望者が多い場合は抽選になります。

今回は全て購入出来ました。

しかし、全部買うと4万円近くになってしまうのだけどねぇ。

 

今回の「ワインリスト」

【カーヴ・デクラ】PACS 2022

【カーヴ・デクラ】ル・タブー 2022

【カーヴ・デクラ】p-t バトン 2022

【ロウブロウクラフト】ピノグリ 2022

【ロウブロウクラフト】ASHIMOTO WO MIRU ケルナー 2022

【ロウブロウクラフト】ASHIMOTO WO MIRU ピノ・グリ 2022

【ロウブロウクラフト】ASHIMOTO WO MIRU ピノ・ノワール 2022

【ドメーヌ・ブレス】MUSUBI 2022

【ドメーヌ・ブレス】MUSUBI 十二単 2022

計9本の日本ワインの試飲ができました。

 

【カーヴ・デクラ】PACS 2022

ナイアガラらしいマスカットの甘い香りがまずして、蜂蜜やリンゴや白い花の香りもします。

マスカット香が強めなのは、前の2021ビンテージは、ナイアガラが65%、ピノ・ノワールが35%でしたが、2022ビンテージは、ナイアガラが71%、ピノ・ノワールが29%とナイアガラの比率が、高くなっているせいなのカモ🦆

アフターは果実味と旨味、そして酸味もあります。

フレッシュさもあるので、今すぐに飲んでも良いが1、2年ぐらい置いても複雑味が出てきて良いカモ🦆

【カーヴ・デクラ】 PACSは年々、飲みやすくなりながらも、複雑味が増していますねぇ。

ナイアガラ+ピノ・ノワールという頭のカタイ、ワイン好きにはソッポを向かれそうなワインですが、これからワインを飲み始めるような人に、飲んで欲しいものです。

ウンチクよりも自分の感性でワインを選べる人向きのワインですねぇ。

「PACS」*という名前のせいもあり、LGBTQのイベントである「東京レインボープライド2024」では、大人気だったそうです。

*フランスの同性婚などに適用される簡易婚姻制度PACS(Pacte Civil de Solidarité)がワイン名の由来です。

チーズグラタンやベーコンポテトサラダが合いそう。

トムヤムクンなども良さそうです。

生産者:カーヴ・デクラ

委託醸造:ベリーベリーファーム&ワイナリー仁木

産地:北海道余市町

品種:ナイアガラ71%(余市町登寒川農園産)、貴腐付ピノ・ノワール29%(余市町登木村農園産)

スタイル:ロゼ、微発泡

Alc:11%

 

【カーヴ・デクラ】ル・タブー 2022

レットチェリーなどの赤い果実やブラックベリーなど黒いベリー系の香り。

アフターは渋味と果実味、そしてタンニンもあります。

今すぐ飲んでも良いが、2、3年ぐらい置いた方が良いカモ🦆

レストランに入ってすぐに「とりあえずフルボディの赤ワインが飲みたい!」と言う人にオススメしたいです。

それくらいボディもしっかりしてます。

オークチップを使っているので、オーク樽の香りがやや強いですが、バランスは良いです。

オークチップを24時間漬け込みでも、これだけ樽香がつくのですねぇ。

「オーク樽じゃなくオークチップだと熟成しないんじゃ無いのか!」と言い出す人が出て来そう。

やはり肉料理に合わせたいですねぇ。

ローストビーフや煮豚が合いそうです。

牛肉とトマトのオイスター炒めなどに合わせても良さそう。

生産者:カーヴ・デクラ

委託醸造:ベリーベリーファーム&ワイナリー仁木

産地:北海道余市町

品種:ツヴァイゲルト(余市町産)

スタイル:

Alc:12%

 

【カーヴ・デクラ】p-t バトン 2022

ラズベリーやレットチェリー、ブラックベリーなどの黒い果実の香り。

アフターは苦味と果実味、そして渋味と酸味もあります。

全体的なバランスは良いのですが、リリース直後という事もあって、まだまとまりが今ひとつなので、すぐ飲むよりは、2、3年ぐらい置いた方が良いカモ🦆

いますぐ飲むならば、抜栓して1日か2日後が良いカモ🦆

ワイン名「p-t」=Passetoutgrain(パストゥグラン)+「Bâton」=バトンを足したもので、ワイナリーの都合で行き先をなくした葡萄が巡り巡って、【カーヴ・デクラ】に来ました。

畑に出向いて収穫。東川町の雪川醸造へ移動距離200㎞の道のりを紡いだ葡萄のバトンを繋い、出来たワインです。

余市のパストゥグランは、今のところ早飲みというよりは2、3年は置いてから飲んだ方が良いのが多いのカモ🦆

レバーの甘辛煮や手羽元の煮付けが合いそうです。

エビチリなどの中華料理に合わせても良さそう。

生産者:カーヴ・デクラ

委託醸造:ベリーベリーファーム&ワイナリー仁木

産地:北海道余市町

品種:ピノ・ノワール55%、ツヴァイゲルト45%(余市町登旧本間農園産)

スタイル:

Alc:12.5%

 

ロウブロウクラフト】ピノグリ 2022

ミカンやオレンジなどの柑橘、紅茶やべっこう飴のような香り。

アフターは苦味と旨味、そして果実味と酸味もあります。

今すぐに飲むよりは、2、3年ぐらい置いても良いカモ🦆

いま飲むなら抜栓して、1日後、2日後と数日かけて飲むのが良いカモ🦆

これまではナイアガラや旅路などの買いブドウのワインでしたが、今回は初の自社畑のピノ・グリ100%のワイン。

樹齢3年目なので、若い感じは受けますが複雑味はあります。

伸び代は、まだまだありそうですが、どうなるのか!

【ロウブロウクラフト】は余市町にあった企業型のワイナリーや家族経営のドメーヌとも違う、地元のレストラン(余市SAGRA)×地元のブドウ農家(栽培農家 赤城 学 氏)による新しいワイナリーです。

将来的には、地域への貢献とワイン産地としての活性や安定、次世代につなげていけるようにしたいようです。

ラベルも今まで無かったストリート・アート感あふれるモノになっていますよねぇ。

酢豚や回鍋肉などが合いそう

ホタテのバター焼きなども良さそうです。

生産者:ロウブロウクラフト

産地:北海道余市町

品種:ピノグリ

スタイル:

Alc:13.5%

 

【ロウブロウクラフト】ASHIMOTO WO MIRU ケルナー 2022

青リンゴやマスカット、みかんやスパイス、白い花の香り。

アフターは苦味と酸味、そして果実味と旨味もあります。

ペトロール香は弱めで、接着剤とフェノール臭があります。

私の好みとしては、ナチュール色が強すぎるカモ🦆

上手くまとめていますが、今すぐに飲むよりはが、2、3年ぐらい置いてた方が良いカモ🦆

北海道ではケルナーの栽培が難しくなって来ていると聞きますが新規ワイナリーには、ケルナーをリリースするところが、増えている気がします。

ケルナーは好きな品種なので、増えて欲しいのだがなぁ。

どうしてもケルナーは値段が高いと買いづらいのだよなぁ。

ラーメンに1000円出せるのか?みたいな感じになってしまうからなぁ。

ケルナーで4000円出すのは躊躇するが、ピノ・グリやピノ・ノワールならしょうがないと思いつつ、買ってしまう!なんて感じがあるのは、固定概念なのだろうなぁ。

白身魚の香草焼きや鶏肉のフリッターなどが合いそう

ツナサラダなども良さそうです。

生産者:ロウブロウクラフト

産地:北海道余市町

品種:ケルナー

スタイル:

Alc:12%

 

【ロウブロウクラフト】ASHIMOTO WO MIRU ピノグリ 2022

アンズや紅茶、べっこう飴やカラメルやスパイスの香り。

アフターは苦味と酸味、そして旨味もあります。

ピノグリとしては苦味が強めで、旨味の余韻があります。

ボディもしっかりしていて、タンニンもありますねぇ。

今すぐに飲むよりは、2、3年ぐらい置いても良いカモ🦆

いま飲むならば抜栓して、1日か2日ぐらい置いたほうが良いカモ🦆

今回リリースされた3種類は、ラベルに描かれている足元の人物をのイメージで飲んでもらいたいとい事で、詳細なデータは公表されていないようです。

余市のピノグリもいろんなタイプのワインがあって多様性がありますよねぇ。

北海道のピノグリの会とかもやってみたいなぁ。

合鴨のパストラミや豚肉の生姜焼きなどが合いそう。

麻婆茄子なども良さそうです。

生産者:ロウブロウクラフト

産地:北海道余市町

品種:ピノグリ

スタイル:

Alc:12%

 

【ロウブロウクラフト】ASHIMOTO WO MIRU ピノ・ノワール 2022

ラズベリーやイチゴ、レットチェリーなどの香り。

キノコやスミレなどの香りもあります。

アフターは酸味と苦味、そして旨味と果実味もあります。

今すぐに飲んでも良いが、1、2年ぐらい置いても良いカモ🦆

ロゼっぽい感じもする色は薄いが、旨味があるタイプですねぇ。

最近は北海道も濃いピノ・ノワールが多くなって来ているので、新鮮な感じを受けました。

今は素直な感じですが、何年か置くと旨味や複雑味が出て来そうです。

抜栓して2、3日経って飲んでも良いカモ🦆

ASHIMOTO WO MIRUシリーズの中では、クセがないので一番料理に合わせやすいカモ🦆

ラタトゥイユや鶏肉のトマト煮などが合いそう

かに玉なども良さそうです。

生産者:ロウブロウクラフト

産地:北海道余市町

品種:ピノ・ノワール

スタイル:

Alc:11%

 

【ドメーヌ・ブレス】MUSUBI 2023

白桃や洋ナシ、青リンゴなどや白い花の香り。

アフターは苦味と旨味、そして塩味と果実味もあります。

今すぐに飲んでも良いが、2、3年ぐらい置いても良いカモ🦆

ピノ・ノワールやドルンフェルダー、メルローなど赤ぶどう品種も入っているので、ボディもしっかりしていますねぇ。

一部品種で鳥の被害が深刻なブドウもあって、セパージュの変更などもあり、2023年の「MUSUBI 」は、ピノ・ノワール比率がやや高めになっているようです。

バランスも良く洗練されたワインです。

生産本数も3000本近くと増えているが、品質も落ちていないし、安定しているのが良いですよねぇ。

仁木町は今のところは赤ワインよりは白ワインの良いのが多いカモ🦆

ぶりの照焼きや鯵の塩焼きなどが合いそう

だし巻き卵なども良さそうです。

生産者:ドメーヌ・ブレス(旧ル・レーヴ・ワイナリー)

産地:北海道仁木町

品種:ピノ・グリ、シャルドネ、ムニエ、トラミーナ、ピノ・ノワール、ピノ・ブラン、ドルンフェルダー、メルロー

スタイル:

Alc:11.5%

 

【ドメーヌ・ブレス】MUSUBI 十二単 2023

青リンゴや白桃、メロン、ライチなどいろいろな果実の香りがします。

白い花や蜂蜜などの香りもあります。

アロマテックでありながら、ボディもあり、華やかなのが良いですねぇ。

アフターは苦味や旨味、酸味や果実味、そしてミネラルや苦味もあります。

今すぐに飲んでも良いが、2、3年ぐらい置いても良いカモ🦆

置くと余韻が長くなり、もっとワインに奥行きが出てくるカモ🦆

MUSUBI 十二単の名前のように12種類のブドウ品種で、構成されていますがバランスも良く、通常のMUSUBIよりも複雑味があり、ワンランク上のワインになっています。

飲んでいると、いろいろな味がパノラマのように広がっていき楽しいですねぇ。

ワイナリーが目指している「特別な記念日に開けるワイン」を体現しています。

エビや野菜の天ぷらや生春巻きなどが合いそう

ガイヤーンなども良さそうです。

生産者:ドメーヌ・ブレス(旧ル・レーヴ・ワイナリー)

産地:北海道仁木町

品種:ピノ・ノワール、ピノ・グリ、ミュスカ、ムニエ、シャルドネ、トラミーナ、ピノ・ブラン、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、オーセロワ、メルロー、ドルンフェルダー

タイル:

Alc:11%

 

今回は計9本の日本ワインの試飲ができました。

9本全てが道産ワインで、これからの余市町と仁木町を背負って行くであろうワイナリーの試飲会となりました。

 

今回のオススメですが、白ワインならば【ドメーヌ・ブレス】MUSUBI 十二単 2023です。

これは文句無しのオススメ!

赤ワインは【カーヴ・デクラ】p-t バトン 2022ですね。

【ロウブロウクラフト】 ASHIMOTO WO MIRU ピノノワール 2022も良かったけど、p-t バトンの方が完成度が高かったですねぇ。

 

店に入ってすぐに店の奥から出てきて「今日も来ているのか!」とネコ店長は私をチラ見していました。

 

試飲会の途中で、机の脚越しに強く警戒してながら私をガン見して来ました!

ガチで睨んでいる!

 

今回購入したワイン。