3連続レビュー記事の最後はこのバンドです。

 

Code Orange ~ The Above

 

です。

 

 

2023年9月にリリースされた3年ぶり5枚目のアルバム。

 



1.    Never Far Apart
2.    Theatre of Cruelty
3.    Take Shape(featuring Billy Corgan)   
4.    The Mask of Sanity Slips
5.    Mirror   
6.    A Drone Opting Out of the Hive
7.    I Fly  
8.    Splinter the Soul  
9.    The Game
10.   Grooming My Replacement
11.   Snapshot  
12.   Circle Through  
13.   But a Dream...
14.   The Above





コードオレンジについては前作のアルバムレビューでも紹介しましたが、改めて簡単にプロフィールを紹介します。

 

 

 

 


メンバーは、 ジャミー・モーガン(ヴォーカル/ドラムス)、エリック“シェイド”バルデロース(キーボード/プログラミング/ヴォーカル)、リーバ・メイヤーズ(ヴォーカル/ギター)、ジョー・ゴールドマン(ベース)、ドミニク・ランドリナ(ギター) 



アメリカペンシルバニア州出身で、2008年高校生の時に結成。2012年にメジャーデビュー。現在まで今回紹介するアルバムを含め5枚のアルバムをリリースしています。ここ数年はフェスでも上位の番付に入っていて、かなり注目されているバンドの一つだと思います。

メタルコアをベースにエレクトロニカやポップの要素もあり、2010年代半ばからの現在進行系メタルのど真ん中を行く作風です。

今作もそのバラエティさはさらに拡張しつつ、コードオレンジらしさという曲が多く収録されていると思います。

楽曲ごとの緩急の付け方がすごく面白くて、例えば2曲目では静かな入りからヘヴィになっていく感じがあり、3曲めではその雰囲気のまま進行していくという感じです。

個人的には5曲目のMirrorという楽曲が良くて、ボーカルはギターのリーバメイヤーズで、女性としては少し低めの声であるのですが、それがとても心地良いですね。
そしてその後の6曲目のA Drone Opting Out of the Hiveで一気にヘヴィミュージックに入る感じも良いです。

それとこのA Drone Opting Out of the Hiveでサビ部分で使われている音の選び方とフレーズの入れ方がとても良くて、ここらへんにものすごくセンスを感じますね。

コードオレンジの強みと言えるのが2人メインボーカルいるということですね。これによって楽曲と表現の幅の広さというのが確立されていて、オリジナリティを強めていると思います。

前作がものすごく良いアルバムだったので、今作はあまり注目されていない感じがするのですが、このアルバムもとてもいいアルバムだと思います。

ということで3作紹介しましたが、コードオレンジが一番メタルらしいバンドとサウンドかなって思います。

3バンドとも日本ではヘヴィミュージック好きでもなかなか知られていない、もしくは名前は知っているけど音は聴いたことが無いという方が多いかなと思います。

ここ5年でメタルミュージックは確実に世代交代し始めています。その中心となると思われる3バンドなので今のうちにチェックしてみてはどうでしょうか。