5/4より公開されているMCU映画「ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネス」。
以前ネタバレなし感想を書きましたが、公開から2週間以上経ちましたので、ネタバレあり感想を書きたいと思います。
ということで、まだドクター・ストレンジMOMを観ていないという方は注意してください。
ちなみに今回は字幕版を1度だけ観ただけなので、ところどころ記憶が抜けている部分もあると思いますのでご了承ください。
さて、大まかなストーリーをおさらいして行くと、時間軸はエンドゲームが終わり、ワンダが一連の事件からスカーレットウィッチになったあとの話です。
ある日、違う自分が見知らぬ少女をたすけ、自分は犠牲になってしまうという夢を見るところから物語は始まります。
実はその夢と言うのは、別ユニバースで実際に起こっていた事で、その後見知らぬ少女はドクター・ストレンジと出会うことになります。彼女はアメリカチャベスという名前で、実はマルチバースを自在に行き来できる能力を持っていました。しかしまだ自分では制御できない状態です。
マルチバースの驚異を知ったドクター・ストレンジは、ワンダのもとを訪ねます。しかしスカーレットウィッチとなったワンダは、マルチバースを自在に行き来できるアメリカチャベスの能力を手に入れようとしていました。
彼女は、トミーとビリーという自分の子供がいる別バースでの生活を毎晩夢で見ていて、自分のバースでは失ってしまった2人と再び会いたいという願望から、アメリカチャベスの能力を奪おうとします。
敵対することとなったドクター・ストレンジとワンダ。その2人とアメリカチャベスを加えた3人の物語が進んでいく。
という感じです。
ここから感想です。
まずマルチバースという、多元宇宙の世界を映像でわかりやすく伝えていたところは素晴らしいと思いました。平行世界では常識も時間も世界も違うというところをかなりわかりやすくしてましたね。その象徴がアース838に飛ばされたあとの展開です。
イルミナティという、アベンジャーズとはまた異なるチームが存在し、そこではキャプテン・アメリカはペギー・カーターが、キャプテン・マーベルはキャロル・ダンバースではなく、マリア・ランボーが、更にMCUの正史であるアース616ではまだ登場していない、ファンタスティック・フォーのミスター・ファンタスティックや、XメンのリーダーであるプロフェッサーXが登場していました。
このことで、別アースでは様々なことが異なっていて、でも同じようなキャラクターがいるということが理解できると思います。
ただ、このイルミナティが結構あっけなくワンダにやられてしまうがちょっともったいないなと。それだけ強いってことなんですが、もう少し活躍しても良かったのかなと思いました。ファンサービス的な側面もあったのかなと思います。
あと、やられ方が結構エグかったのは、さすがサム・ライミ監督って思いましたね(笑)。
それから、最後まで思ったのがワンダがもう少し救いがあったらなと思いました。結局今回のヴィランはワンダになったのですが、今回の動機というのが子供と幸せに暮らしたいっていうことだけだったんですよね。そこが最後まで叶わなかったのはちょっと可哀想かなと。
あと、ワンダがやっぱりヴィランっていうのは最後まで信じたくなかった展開だったかなと思いました。たしかにダークホールドという、負の魔術の力を得ているので、そういう展開になるのは仕方ないとしても、もう少しなんとかなるんじゃないのかなと思いましたね。
その関連で言えば、やはり今回のストーリーは、ディズニープラスのワンダヴィジョンを観ていないと十二分に楽しめないんじゃないかと思いました。
ワンダに子供がいる理由や、なぜスカーレット・ウィッチになったのかとか、ヴィジョンはどうしたのか等、ワンダヴィジョンを観ていないとわからない点が結構あったと思います。
この点については多数の考察動画などでも指摘されているところですね。見なくてもこうなったんだで終わってしまうのにはもったいないなと思いました。
ドクター・ストレンジMOMは2時間強の上映時間なのですが、これだけの要素をよくまとめ上げたなと思いました。そこはサム・ライミ監督の手腕ということでしょう。そして、いい意味でホラー要素も上手く作用したと思いました。
今後のMCUのストーリーに間違いなく影響を与える作品になりましたし、ドクター・ストレンジとしても、第三の目の覚醒だったり、ポストクレジットシーンで登場した新たな女性キャラクターが今後も活躍しそうですし(これがあとから知ったのですが、シャーリーズ・セロンだったというのが驚きでした。全くわからなかったです。)、アメリカチャベスも若いキャラクターですから、別のMCU作品にも出演しそうです。
ということで、ざっとですがネタバレあり感想でした。日本語版観てないのですが、ディズニープラスだと上映後2ヶ月くらいで配信されることが多いので、そのときに見ようかなと思います。
次は、ディズニープラスでは6月にミズ・マーベル、映画では7月にソー・ラブアンドサンダーが控えてます。更に先日ディズニープラスで8月にシー・ハルクの配信が決定しました。毎月MCU作品の新作が観られるっていうのが改めてすごいなと思いますね。