いきなりですが、今回の新譜はいいです!
GIOVANNI MIRABASSI「OUT OF TRACK」
CDレビュー倉庫-out of track

やっぱりミラバッシ最高です☆(笑)

どうも前作「Terra Friosa」がイマイチぱっとしなくて、
ファンとしてはもやもやしていたのですが。。。
今作、非常にミラバッシらしくて安心でした
移籍第一弾と言う事で、いい意味で力が入っているのかもしれないですね☆
前回からメンバーチェンジしたトリオももうしっくりきていて、
ああ、こういう音が出したかったのか~って言うのが良く分かりました!
もやもやが晴れてよかったです(笑)

今回、スタンダードなどのカバーもたくさん演奏されていますが、
やっぱりミラバッシの魅力はオリジナルにあると思います。
中でも「PIERANUNTI」と言う曲は、ENRICO PIERANUNTIに捧げた曲と言う事で
エンリコも大好きな私には垂涎物の1曲
エンリコに捧げた!っていうのがよ~くわかる仕上がりになっていて素晴らしいです。

ジャズの曲はあくまでかなりジャズっぽいのが、今までとの違いかな?
トリオのメンバーチェンジの影響が、こういう4ビート的な曲に
顕著に現れているように感じました。
でも前回はメンバーチェンジ後、手探りのままアルバムができた感じだったのが
今回がっちり音がハマった!と言う感じで非常にいいです。

いいとしか書けない我がボキャブラリーの貧困さを嘆きたいところですが、
3月の来日公演、非常に期待できますよ~~~☆

...でも1つだけ残念なのは、今回は澤野工房からのリリースではない事ダウン
やっぱりどうしても、ミラバッシ=澤野なイメージなのですが
移籍してアルバムの出来が良くなったのだからもう仕方ないですね。
諦めます(笑)
でもジャケットのデザインは澤野の方が良かったなぁ。
先日発売になった西山瞳さんのアルバムを聴いています。

これです↓(試聴できます)
http://www.spiceoflife.co.jp/pb_cd32.html

あのですね、物凄いカッコイイです。
音自体は美しくて透明感があって、曲はメロディアスで、
パワーに溢れてて、音に芯があってカッコイイのです。
曲、めちゃくちゃ複雑で難しいです。
でも聴く方はなぜかサラッと聴けてしまうのが西山さんの凄い所です。

今まではスウェーデンの外人さんをバックにアルバム作ってましたが、
今回は西山さんが普段活動してるレギュラートリオでの録音。
なので、バンドならではの勢いとドライブ感がやはり素晴らしいです。
西山さんのピアノは水を得た魚の如く、スピード感に溢れています。
キラキラ光るような音が実に素敵です。

特筆すべきは、ゲストのギタリスト馬場さん。
ライブで聴いたときも思いましたが、改めてステキな音です。
優しくて上品で、凄く胸にキュンと来るような、歌心溢れるステキなギタリストさんだと感じます。

また、日本ではまだ希少なイタリアのピアノFAZIOLIを使って
レコーディングされているというのも聴き所の一つ。
FAZIOLIを生で聴ける機会はそうは巡ってこないでしょうけども、
一度は生で、本物の音を聴いてみたいピアノの1つです。

これからの西山さんの活動が益々楽しみになる1枚です。
E.S.T.の新作「LEUCOCYTE」
CDレビュー倉庫-leucocyte


このトリオのリーダーであり、ピアニストのエスビョルン・スベンソンが
今年の6月、残念ながら事故で44歳で亡くなってしまったのですが、
その前にアルバムレコーディングは済んでいたという事で、リリースされました。

今までのE.S.T.の中で、一番先鋭的な作品かもしれないです。
そこにある音は美しくて耽美的で、だけど電気でとても歪んでいたり。
感情の渦を音で表現すると、こういう音になるのかなと感じました。
非常に繊細でダイナミックで、型に囚われない音。

JAZZ売り場にはあるけど、JAZZのフォーマットには全く当てはまりません。
でも確かにJAZZのアドリブが存在し、アドリブをする事によって
自分たちの表現したい音を即興的に紡いでいく。
なので、やっぱりJAZZなんです。

とはいえ、間違っても4ビートJAZZが好きな方にお勧めはしません
ループミュージックみたいなところもあるし、
ボーッと聴いて、どこか別世界にトリップしたい時(笑)に聴く感じですね。

しかし、本音で言えば遺作になってしまった今回のアルバムは…。
今までの美しく、POPでROCKでJAZZしてたメロディアスな作品とは違い
非常にとっつきづらいというか、問題作系かもしれません。
これでE.S.T.が終わりになってしまったのは、心から悔やまれてなりません。

この作品は、今後の方向性を示唆したのみという印象です。
「次」のアルバムで何かが形になるはずだったのかもしれませんが
もうその「次」は、絶対に聴く事はできないので。。。