【書名】面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
【著者】本田直之
【発行日】2009年1月25日
【出版社等】発行:大和書房
【学んだ所】
・面倒くさいから議論しない
- 世の中には、やたらと議論を好む人がいる。⇒自分と違った意見を持つ相手を、なんとか屈服させようとする人。言い負かしして、自分の意見を認めさせようとする人。「お前の考えは間違ってる」とか「もっといい投資先があったはずだ」とか、意味もなく絡んでくる人。⇒こうした議論から生まれるものなど、ひとつもない。=まったくのゼロで、むしろ互いに消耗するだけでマイナスにしかならない。
- もちろん、ビジネスの上で議論することは必要。特に交渉の場においては、いかにして自分の意見に正当性を持たせ、相手にのませるかというテクニックも必要。しかし、それをプライベートにまで引きずってはいけない。
- プライベートな事柄については議論に勝とうが負けようが関係ない。むしろ、議論を吹っかけられても、それに乗らないのがスマートな対応というもの。
- また、議論好きの人は自分の正当性を主張するばかりなので、素直さがなくなり、柔軟性に欠けた人間になってしまう。⇒つまらない議論に花を咲かせるより、異なる意見を受け入れられる人間になる。
・面倒くさいから会社に依存しない
- 会社に依存すること、つまり会社にぶら下がって生きることは簡単である。なにも考えずに仕事をしていても、ひとまず「会社にいれば食っていける」という程度の社内スキルを身につけることは可能である。
- 仮に20代のビジネスパーソンの「労働寿命」が、あと40年残されているとする。ところが、肝心の会社の寿命は40年もの寿命が保証された企業など、どこにもない。ほとんどの場合、従業員の労働寿命よりも先に、会社の寿命が尽きてしまうと考えた方がいい。⇒だとすれば、ぼんやりと会社に依存していたら後々とてつもなく面倒くさい事態が待っていることになる。会社にぶら下がることなく、もっと自立した働き方が求められる。
- 「会社の中だけで通じるスキル」ではなく、「どこに行っても通じる汎用的なスキル」を身につける。ITや語学力、公的資格などがこれにあたる。⇒あるいは「会社の看板がなくとも付き合ってくれる人脈」をつくることも大切。⇒「会社に依存しない」という意識で仕事をしていると、イヤな上司の存在も気にならなくなる。すべての仕事は「将来の自分のため」にやっていることだから。イヤな上司が気になるうちは、それだけ会社に依存し、自立できていないのだと考えたほうがいい。
・面倒くさいから「仕事」をする
- 仕事の中には、重要な「仕事」がある半面、意外と多くの「作業」がある。そんな作業に、仕事と同じだけの労力を注ぐのは面倒くさいし効率が悪い。⇒意味のある仕事にだけ、力を入れよう。これが「究極の」面倒くさがりやの考え方。
- 判断基準となるのは「それは成果につながるのか?」という問いかけ。⇒成果につながるような仕事、たとえば営業やプレゼンテーションのような仕事であれば、全力を傾けて取り組む。⇒一方、たとえば経費や交通費の精算といった仕事は、直接的な成果にはつながらない。必要であり決して放棄することのできない作業ではあるが、それがうまくできたからといって評価されたり、成果を出したりするものではない。⇒だったら、こうした作業には簡単に片づけられる「仕組み」をあらかじめつくっておき、残った時間、残った労力を「仕事」注ぐようにする。
- すべての仕事に全力を注ぐのは、分厚い国語辞典を1ページ目から読んでいくようなもの。自分にとっての「仕事」と「作業」はなにかを峻別し、「仕事」に労力を注ぐようにする。
・面倒くさいから「究極の」面倒くさがりやになる
- 自分のことを面倒くさがりやだと思っているのなら、むしろ、もっと極めてって「究極の」面倒くさがりやになってしまうべきである。=「面倒くさい」という気持ちは、人として健全な欲求である。⇒そして強い欲求があれば、それは行動に変わる。「面倒くさい」を解決するための行動や創意工夫が生まれる。
- 石器からiPodまで、あらゆる発明は人々の「面倒くさい」を解消するために生まれた。世の中を変えるのは、努力家ではなく「究極の」面倒くさがりやたちが世の中を変え、時代をリードしていく。
- 「面倒くさいから、面倒が起こらないように工夫する」これが、「究極の」面倒くさがりや。⇒現在、自分がなにに対して「面倒くさい」と感じているのか、よく考えてみると、そこには自分を変え、仕事を変え、物の見方を変えるチャンスが眠っている。
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