スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」を読んで③ | 昔のテレビ番組や日商簿記1級などの雑記

昔のテレビ番組や日商簿記1級などの雑記

昔のテレビ番組が大好きな、日商簿記1級浪人生の映像所有者の雑記です。

【書名】完訳7つの習慣

【著者】スティーブン・R・コヴィー

【発行日】2020年1月29日
【出版社等】発行:キングベアー出版

 

【学んだ所】

すべての生命に、成長と発達のしかるべき順序がある子どもはまず寝返りを覚えてから、座り、はいはいすることを学ぶ。その次に、歩き、走ることができるようになる。どの段階も重要であり、時間がかかる省略できる段階は一つもない。⇒人生のさまざまな段階で能力を開発するのも同じである。ピアノが弾けるようになることも、同僚とうまくコミュニケーションをとれるようになることも、段階を踏まねばならない。これは個人にも、夫婦や家族にも、組織にも当てはまる原則である。

どんな分野にせよ、現在の能力レベルが10段階の2であるなら、5に達するためにはまず3になる努力をしなければならない。⇒千里の道も一歩から始まる何事も一歩ずつしか進めないのだ。

学習の第一歩は、自分の無知を認めることである。

妻、夫、子ども、友人と同僚と有意義な関係を築くためには、まず相手の話を聴けるようになることが第一歩だ。それには精神的な強さが要る我慢強く心を開き続け、相手を理解したいという気持ちがなければ人の話を本当に聴くことはできない高い人格が要求される。人格ができていなければならないのだ。

力を借りることは、人を弱くする物事を成し遂げるのに外の力に頼る癖がついてしまうからだ。そして、その力に強要された人も弱くなる主体的な判断、成長、自制心の発達が抑えつけられるからである。ひいてはお互いの関係も弱くなる恐怖が関係を支配し一方はますます横暴に、他方はますます自己防衛に走る

所有を経験しなければ、真の分かち合いを理解することはできない。⇒所有した実感を持つことが、アイデンティティの意識、自尊心の意識を芽生えさせるのだ。

揺るぎない原則を土台にして充実した人生を送っている人や、うまくいっている家族、高い業績をあげている企業に多くの人は強い関心を示す。⇒その人物の強さと成熟度、その家族の団結力、シナジーを創り出し環境変化に対応できるその企業の文化に感心するのだ。

問題をどう見るか、それこそが問題なのである。

我々の直面する重要な問題はその問題をつくったときと同じ思考のレベルで解決することはできない」(アルベルト・アインシュタイン)

新しいレベル、もっと深いレベルの思考が必要である。これらの根深い悩みを解決するには、人間としての有意義なあり方、効果的な人間関係という現実の場所を正確に描いた地図、すなわち原則に基づいたパラダイムが必要なのである。

7つの習慣とは、この新しいレベルの思考である。原則を中心に据え、人格を土台とし、インサイド・アウト(内から外へ)のアプローチによって個人の成長、効果的な人間関係を実現しようという思考である。

インサイド・アウトとは、自分自身の内面から始めるという意味である。内面のもっとも奥深くにあるパラダイム、人格、動機を見つめることから始めるのである。

インサイド・アウトのアプローチでは、公的成功を果たすためには、まず自分自身を制する私的成功を果たさなくてはならない自分との約束を果たすことができて初めて、他者との約束を守ることができる。⇒人格より個性を優先させるのは無駄なことだ。自分自身を高めずに他者との関係が良くなるわけがない。

インサイド・アウトは、人間の成長と発達をつかさどる自然の法則に基づいた継続的な再生のプロセスである。また、上向きに成長する螺旋であり、責任ある自立と効果的な相互依存という高みに徐々に近づいていくことだ。

自分の内面にあるそれらの原則に気づき、引き出し、生かせば、どんなに困難な問題でも解決できる。⇒そのためには新しい、より深いレベルの考え方インサイド・アウトへとパラダイムシフトすることが必要である。

私たちの人格は、習慣の総体である。習慣は私たちの人生に決定的な影響を及ぼす。⇒習慣とは一貫性であり、ときに無意識に行われる行動パターンであり、日々絶えず人格として現れるその結果、自分自身の効果性の程度が決まる

習慣は、身につけることも、断ち切ることもできる。⇒だがどちらにしても、応急処置的な手段は通用しない強い意志を持ち、正しいプロセスを踏まなくてはならない

先送り、短気、批判、わがままなど、人間の効果性を支える基本の原則に反する癖が根づいてしまっていたら、ちょっとやそっとの意志の力ではとても断ち切れない生活を多少変えるだけで断ち切れるものではない。⇒「リフトオフには並外れた努力が要るしかし引力からいったん脱出できれば、まったく新しい次元の自由を手にできるのである。

すべての自然の力がそうであるように、引力はプラスにもマイナスにも働く習慣の引力は、行きたい場所に行くのを妨げているかもしれない。⇒しかし引力によって私たちは地に足をつけていられるのであり、引力が惑星を軌道に乗せ、宇宙の秩序を維持しているのも事実である。このようにとてつもない力であるからこそ、習慣の引力も効果的に使えば、人生に効果性をもたらすために必要なバランスと秩序を生み出せるのだ。

習慣の定義知識、スキル、意欲の3つが交わる部分を習慣と定義する。知識は、何をするのか、なぜそれをするのかという問いに答える理論的なパラダイムである。スキルはどうやってするのかを示し意欲は動機であり、それをしたいという気持ちを示す人生において効果的な習慣を身につけるには、これら3つすべてが必要である。

自分のあり方・見方を変えることは、上向きのプロセスである。あり方を変えることによって見方が変わり、見方が変われば、さらにあり方が変わる、というように螺旋を描きながら上へ上へと成長していく知識、スキル、意欲に働きかけることによって、長年寄りかかっていた古いパラダイムを断ち切り、個人としての効果性、人間関係の効果性の新しいレベルに到達できるより高い目的を目指し、そのために目先の結果を我慢する意思がなければ、変化を遂げることはできないのプロセスこそが、私たちの存在目的である幸福をつくり出すのである。幸福とは、最終的に欲しい結果を手に入れるために、今すぐ欲しい結果を犠牲にすることによって得る果実に他ならない。