【書名】たった15分の習慣で人生が変わるすごい朝礼
【著者】大嶋啓介
【発行日】2014年12月29日
【出版社等】発行:現代書林
【学んだ所】
・すごい朝礼を実践する前にしておく3つのこと
- すごい朝礼は目的ではなく手段である。:すごい朝礼導入の際に、とても大事なのは、すごい朝礼を導入して、どんな成果を得たいのか?という目的を明確にすること。⇒その上で、その成果を得るためにすごい朝礼を手段として使う。
- すごい朝礼の意味や効果は全員で共有する。:感情をコントロールすることは、人生をコントロールすること。⇒すごい朝礼は、ワクワクするということを大事にしている。⇒うまくいくからワクワクするのではなく、ワクワクするからうまくいく。⇒そして、自分もまわりのみんなもワクワクし、全員でその気になることによって、たった一度きりの人生で、それぞれが心から叶えたいと思う夢に向かって進んでいくことができる。⇒このすごい朝礼の意味や効果を、参加者全員で共有しながら続けていく。
- すごい朝礼のやり方に正解はない。:目的は、組織やチームごとに違うはず。その目的を達成するための手段がすごい朝礼なのであって、プログラムの細かい内容や、朝礼の雰囲気は、組織やチームによって違っていい。
・すごい朝礼は、主に6要素で構成している。
- 整列(準備)
- 黙想・イメージ訓練
- スピーチ訓練
- №1宣言
- あいさつ訓練・ハイ訓練
- 締め(本気の握手)
・イメージ訓練の目的と効果
- 「何のために」が明確になる。:イメージ訓練の第一の目的は、自分がどんな人生をつくりたいかという理想の人生を思い描くことによって、「何のために、今、ここにいるのか(この仕事を選んだのか、この命を使うのか)」という「何のために」を明確にすること。⇒「何のために」が明確になると、短期的なやる気だけでなく、長期的なモチベーションにつながる。
- 自分の理想の姿が脳に刻み込まれる。:すごい朝礼を行うことによって、必ず1日に一度以上は自分の理想の姿、夢、何のためにをイメージすることができる。⇒人はイメージしているものに意識が向く。何に意識を集中しているかで得られるものが変わっていく。⇒毎日イメージ訓練を続けることによって、「命を使ってやり遂げたいこと」「理想の人生・状態」「夢の達成」を自分自身にしっかりと刻み込む。⇒脳はイメージを実現しようとするから、イメージさえ強く持てれば、自然と自分の理想に引き寄せられるような行動ができる。
- プラス思考になれる。:「理想の人生」「命を使ってやり遂げたいこと」を実現するには、「今何をすべきか?何ができるのか?」と、自分自身に問いかける必要がある。⇒こうすることで、人はどんどん伸びていき、言われた以上のことができる人間になる。⇒モチベーションが高まり、常にプラスの考えができるようになる。
・スピーチ訓練の目的と効果
- 伝える力を磨く。:スピーチ訓練では、びっくりするほどスピーチ力がつき、人前でも話せるようになり、あがらなくなる。そして、自分の気持ちや思いを楽しく人に伝えられるようになる。⇒スピーチ訓練では1分間で自分の気持ち・考え・思いを伝える。⇒上手に話すよりも、自分の本気の思いを伝えることが大切。⇒人の心にしっかりと伝わるスピーチとして大切な要素が3つある(※)。⇒その3つを意識してスピーチ訓練を行うことにより、伝える力が磨かれていく。
- 聞く力を磨く。:仲間の本気の思い、正直な思いを、心の耳でしっかりと聞く。⇒伝えられた仲間の思いにどう援助できるのか、どう共有できるのか。本気で聞き、思いを受け入れる。⇒話している側は、真剣に聞いてもらえているという思いで、より本気で、心をオープンにして、ありのままの自分を話せる。⇒本気で聞くことは、スピーチする人の力を最大限に引き出す力でもある。⇒真剣に聞いてもらえているという思いは、話し手を気持ちよくさせるから、聞く力の高い人は人から好かれ、大切にされる。良い人間関係がつくれる。
- 自分もチームもプラスの思いで満たされる。:すごい朝礼ではマイナス言葉は一切禁止。プラスの言葉で1分間スピーチを行う。⇒話す言葉も聞く言葉もプラス言葉。与える表情も動作もプラス。⇒プラスの感情とイメージで自分もチームも満たされていく。⇒前向きなテーマで1分間、自分の思いを話したり、聞くことで、ワクワクが強化され、「自分はできる」「絶対にその夢を叶えよう」という思いが強化されていく。
- チーム力が強くなる。:本気の思いを聞くと、本気で力になりたい、本気で応援したいと思う。そうすると、チームにすごい変化が起きている。⇒仲間の正直な思いをみんなで聞くことにより、仲間同士の一体感・連帯感が生まれ、チーム力が強くなっていく。⇒チーム力が強くなると、チームの目標・夢・使命を果たすために、個人の能力も上がっていく。⇒責任感、思いやり、励まし、協力、問題発見能力、チャレンジ性、積極性、支援できる力など、それまで発揮できなかった能力がどんどん発揮できるようになる。⇒人は自分のためより誰かのためにがんばれる。
- 自分の内なる気持ちに気づく。:人間は人のことには気づけても、自分のこととなるとなかなか本当のことに気づけない。⇒自分の思いをどれだけ正直にスピーチできたか。自分の思いを正直にスピーチすることで、それまで気づかなかった自分の内なる思いに気づくことができる。
- チャレンジすることが当たり前になる。:スピーチ訓練を行うと、挑戦する姿勢が磨かれる。⇒人間は、大人になればなるほど、「できない」「無理」と失敗を恐れるようになり、自分の殻をつくってしまう。⇒スピーチ訓練で手を挙げることを毎日繰り返しているうちに、積極的にチャレンジすることが当たり前になり、習慣になる。⇒瞬間的に「はいっ!」と手を挙げるというプラス言葉+プラス動作によって、プラスのイメージが出てきて、「失敗したくない」という思いを打ち消し、チャレンジできるようになる。⇒人生は、選択の連続。そして、成功は、チャレンジという選択の先に待っている。⇒自分の殻を突破してチャレンジする習慣があるかないかで、人生は大きく変わってくる。
(※)人の心にしっかりと伝わるスピーチとして大切な要素
- 本気:本気は相手に伝わる。
- 自己開示:自らの心をオープンにすると人の心を惹きつけられる。
- 自己表現:ありのままの自分は相手の心に響く。