【書名】自分が変われば組織も変わる
【著者】大久保寛司
【発行日】2003年6月17日
【出版社等】発行:かんき出版
【学んだ所】
・企業が提供している商品、サービスなどの善し悪しは、自分たちで勝手に決めるのではなく、それを使っているお客様からの評価で判断されるべき。⇒組織のなかで自分がどのレベルにあるかは、周りの人間、とくに部下から評価してもらうことが不可欠。これをしないと、人は自分を反省することができない。
・周りの人を見ていて、あれはよくないな、あれは不愉快な印象を与えているな、なぜあんな言動をとるのかなと感じたら、自分も同じようなことをしているのではないかと、自分自身を振り返ることが大切。=他人の悪い例を、鏡に映った自分の姿だと認識して、常に反省を怠らない。
・何かを学ぶさいに大切なのは、学歴ではなく学ぶ力。⇒そして、学ぶ力のいちばん基本は、謙虚な気持ち、素直な気持ち。この心の姿勢が非常に重要。⇒部下からいやなことをいわれても、まずは謙虚に、素直に受け入れ、学んでみずからを改善してこそ、自分自身を高めていくことができる。⇒その結果、部下とのコミュニケーションの質も飛躍的に向上する。
・自分たちは正しい、まちがっていないという信念で仕事をし続けるかぎり、改善することは不可能。⇒大事なことは、自分自身が、素直に評価してもらえるような人間になること。
・相手から腹が立つようなことを書かれたり、指摘されても、決して怒らないこと。⇒むしろ、「自分が腹を立てるようなことをよくいってくれた」と感謝の念をもつべき。⇒当たり障りのないことしかいわれなかったら、自分を改善することはできない。自分が不愉快になるようなことを書かれたことを喜んで、指摘された点を素直に反省することが大事。⇒耳の痛いことをいってくれたことにたいして感謝するくらいの気持ちにならないと、人は思っていることをそのままいってはくれない。⇒いやなことをいわれて感謝するのは大変難しいが、いわれたことによって気づき、自分を改善することができれば、自分自身が向上するから、感謝すべき。⇒頭のなかに強引に、「いやなことをいってくれた。これは感謝すべきである」という思考回路をつくり、その回路を活性化することが大事。
・さらに重要なのは、指摘された点をみずから改善し、行動に移すこと。⇒いくら指摘されても変わらなければ、周りの人は二度と指摘してくれない。⇒たとえわずかでも、自分の言動や姿勢を改善していくことが大事。⇒いやなことをいってくれる人を大切にすることが、リーダーには必要であり、みずからを改善するためには不可欠。⇒いやなことをいってもらえる、書いてもらえるような人間になるためにも、人の評価を素直に受け入れる力や心の姿勢を身につけることが大事。
・自分では十分できていると思っているのに、部下から極端に低く評価された項目があったら、それこそが自分が気づいていないポイントであり、みずからの改善可能領域である。⇒全部はできなくても、五つ約束したうちの一つでも二つでも改善が見られるようになったら、部下の上司を見る目は必ず変わってくる。