「こちらのアダルトは後2本お選びいただきますと、料金の方が1000円と変わらなくお得になりますが、いかがいたしますか?」














なぬ!?


2本とな?!
2本はデカイな……












古畑任三郎とAV2本をレジカウンターに持って行ったのだが、急にそんな事を言われた。



先日もこんな場面があった。
ただ前回はあと1本借りると……ということだった。1本ぐらいならまぁいいやと追加で借りなかったが今回は2本。今日借りるAVは2本。純粋に倍である。







「どうなさいますか?」









頭フル回転。
頭フル回転。
頭フル回転。



















ちーーーんひらめき電球









「借ります!僕は借ります!!」




なるべく自然体で振り向いて僕はAVコーナーに戻った。
早く選ばなければ
速く選ばなければ
疾く選ばなければ……!!




「借ります!僕は借ります!!」



何故か同じ事を2回言ってしまった。テンパっているのだろうか?







僕は物色を始めた。



早くしないといけない……
店員さんを待たせるのはどうとかと言うより、
「あの客、追加AVやのにじっくり吟味してるでオイオイ」
とか思われたら嫌だからだ!

「AVに命を賭ける男……広川英………か」
とか言われてるやん絶対!

ならん!
それはなりませぬぞ!!
















だが




まてよ





ここで焦って適当なの持って行っても
「うわっ、こいつ恥ずかしさに負けて適当なん持ってきよった!」
て思われるのは腑に落ちん。
汗かいてないのに
「汗かいてるで」
とか仲間内でネタにされんのも腑に落ちん!


だめだ

焦ってはだめだ。
少し落ち着いて考えよう

























よしっ!決めた!






僕は最も男らしい手法『熟考』を選んだ。
























    30分後








「持ってきました」

レジに新たなAVを2本置いてそう言った。
店員は何も言わずにバーコードをあてる。



ピッ



ピッ


















? 何かおかしい










あっ!こいつさっきの店員じゃねぇ!!!

案の定、「2作で800円です」とか言われた。


僕は…



「あ、そっちの…」


「はい?」


「そっちのやつも…」


「ソッチ…?はい?」








僕は………













「そっちの『女子高生警察25時~私のアナルを逮捕して~』と『濡れてあっはん!吸いついてあっはん!まぐわってあっはん!』の2本一緒で!!!!!!」



店員「まぐわってあっはん!!?」


















やっと







やっと男になれた気がした27の夜












星空