母の歩く姿勢で試す | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

7月に書いた『意識と姿勢』 の記事の内容を踏まえて…、


私の母へ歩き方をアドバイスした結果です。





母はイワユル変形性膝関節症(O脚)の初期症状を持っており、両母趾の外反も著しい(外反母趾)ので、


オーダーメイドのシューズ(⇒FOOTMIND HPはこちら : 私からも時々紹介させていただいています。)を数年前から利用し、


毎日、厳選したサプリメントもコツコツ摂取しています。





そんな母から、また最近膝の内側が痛くなる時がある、との訴えがありました。


「どうせ運動不足でしょ、」と、突き放しかけたものの、


歩き方と訴えを詳しく解釈していくと、“歩幅を大きく取らないとしっかり歩いてることにならない”と思っていたらしく、


姿勢が前傾気味で歩いています。




姿勢の軸をしっかり保ちながら歩くことが根本的解決と考えたため、

背面の筋肉を使うことを意識しながら歩くことを口頭で伝えました。


リハビリ茶屋-walkpos  ≪Health & Beauty Review.April 2012.Vol 25.講談社. より≫


「まずは膝の裏を伸ばすことだけを意識するの」、


「すると自然に歩幅も広く取れるしょ」、


「上半身はまっすぐして前を向くだけ」、


そんなやり取りで、「あ、ナルホド、ふんふん…」と母はリビングをくるくる歩いて、歩き方を実感しておりました。




この声掛けは最近、分かりやすくて使いやすいなぁーと感じるので利用しています。




膝裏をしっかり伸ばすことでお尻や膝裏の筋肉を使い、姿勢筋を鍛えることにならんかな、と、


それが股関節や骨盤の角度を適切に保つことになり、上半身との位置関係が正しく整うきっかけにつながらないかなぁ、と、


甘い期待を持ちつつ…、


とりあえず、思いのほか反応が良好だったので「それで歩いてみてね」と試してもらうことにしました。




それで膝の痛みが出なければ、儲けもん(?)、


そういうPotential(学習能力)が母にはあったという、それだけのこと。 ――と解釈します。





脳卒中後のリハビリ対象者には、なかなか簡単にはいきませんけど。



Masa