癌治療って本当に何が合うかは人それぞれで、わたしがあれこれ言える事でもないのですが…。
ちょっと残念だなぁと思ってしまうのは
「標準治療以外は治療ではない」
「標準治療以外の治療は絶対に受け入れない」
という考え。
標準治療以外の治療、いわゆる「代替医療」は、「寄り道治療」だとか、とにかく「怪しい、インチキだ、金儲けだ」などと言われがちですよね。。。
わたしが行っている栄養療法(オーソモレキュラー療法)も免疫療法(HITV療法)もこの「標準治療以外の治療」になるわけですが、決してそれらを正当化したいわけではありません。
ただ、標準治療は確かにこれまでの研究でその効果が裏付けされたものだとは思うのですが、
だからといって他を一切排除してしまうのは、どうなのかなぁ。。。❓と思ってしまうのです。🤔
わたしが高濃度ビタミンC点滴でお世話になっているクリニックは、まだ標準治療以外の選択肢が少なかった時代から、様々な癌の代替医療を続けられてきて、今でも多くの癌患者さんに支持されています。
「代替医療」というと「標準治療から外れたあやしい治療」という印象になりがちですが、そこで行われているのは決してその類いのものではありません。
「基本の標準治療ももちろん大事だけど、それだけではカバーしきれない部分がどうしても出てくるので、そこを様々な方法で補っていきましょう」という医療です。
「サイモントン療法」のような心理療法もその一つです。
なので、最近ではそのような医療は
「補完医療」や「統合医療」
とも言われるようになってきていますよね。
だから、「標準治療」「それ以外の治療」どちらか一方が正解というわけではなく、それぞれで足りない部分を
「補完し合って」
「統合しながら」
「いいとこどり」
で、治療していったらいいんじゃないかな、と思うのです。
たしかに、癌ビジネスの一環で金儲け主義の医療もあったりするので、そこはしっかりと見極めなければいけないとは思いますが、、、。
最近、とある動画で
「とにかく標準治療を遂行するのみ!それ以外のものはすべてトンデモ医療!インチキですから、絶対に引っかからないでください」
と声高に訴える医師が
「高濃度ビタミンC点滴??
あんなの完全にぼったくりです。原価はめちゃくちゃ安いのに、みんな騙されている。
だからそれを皆さんにわかってもらうために、あえてうちのクリニックでほぼ原価の5000円で提供しますよ」
と言われていたのですが。。。
うーん、これって本質を全然理解されてないのですよね。
しかも結構人気のある動画で、こうやって間違った情報がどんどん世の中に広まっていくんだなぁ…とすごくもんもんとしてしまいました。
高濃度ビタミンC点滴は、分子栄養学の第一人者でノーベル賞も2回受賞されているライナス・ポーリング博士が生み出した治療法です。
「一回あたり50〜100gというビタミンCの点滴による大量投与により、血中のビタミンC濃度が高まります。その成分は血管の外に運ばれ過酸化水素という活性酸素を作り出します。健康な正常細胞は、もともと過酸化水素を中和するカタラーゼという酵素を持っているので影響はありません。しかし、がん細胞はこの酵素をもっていないため、この過酸化水素が癌細胞に取りこまれると、過酸化水素が中和できず細胞死に向かうのです。」
~「つらくない癌治療」柳澤厚生著より~
高濃度ビタミンC点滴は、上記のような癌細胞への殺傷効果のみでなく、抗がん剤、放射線の副作用を軽減、免疫系を刺激して免疫細胞を活性化、正常細胞を活性化してQOLを改善、などがん治療のベースとしてぜひ取り入れたい治療法です。
しかし残念なことに、高濃度ビタミンC点滴で使用されるアスコルビン酸(ビタミンC)というのは、日本では「防腐剤が添加されたもの」しか製造されていないのです。
(日本で無添加のものを製造してくれたらいいのに、と思うのですが、製薬会社はお金にならないから?あまり興味がないんですかねぇ…。)
高濃度ビタミンC点滴って、一度に結構な濃度を血中に入れていく必要があるのですが、これだとかなりの量の防腐剤まで一緒に体内に入れることになってしまいます。
それは避けたいので、わざわざ海外から「防腐剤無添加」のものを輸入する必要があり、またアスコルビン酸(ビタミンC)の液体はとても酸化しやすく、使用する直前まで必ず冷蔵保存しなければいけないため、どうしても輸送や保管のコストが高くなってしまうんですよね。
そういった細かい手順(プロトコル)というのは、日本オーソモレキュラー医学会代表でもある柳澤厚生先生が会長を務める点滴療法研究会の中でもきちんと決められています。
だから、この点滴療法研究会に所属されているクリニックでは、きちんと海外から冷蔵保存で輸入し、正しい手順(プロトコル)で点滴が行われています。
↓柳澤厚生先生の著書。乳がんがわかって不安だらけの中、KYBのディレクターままこさんから教えてもらい、何度も読み返して救われた本です。
わたしが受けているクリニックでも、「通関手続きが滞ってアスコルビン酸が入って来ないため、一時的に高濃度ビタミンC点滴治療ができません」という時もあったりしました。
一方、逆にそんなプロトコルなんてガン無視して独自で行なっているクリニックもたくさんあったりするので、今や高濃度ビタミンC点滴って多くのクリニックで行われていますが、本当に注意が必要です。
特に、先ほどの医師のところのような、安価なところは。。。
防腐剤だらけの酸化したビタミンCを、しかも血中にダイレクトに入れるって、、、そんなの本末転倒もいいところ、むしろすごく怖いことです。
標準治療以外の治療は一切受け入れない、っていう前に本質をもっと知ってほしいですね。
とはいえ、反対に「標準治療を全否定し、代替医療に走る」と言うのも危険かなぁと思います。
やはり、高濃度ビタミンCをはじめとする、いわゆる「代替医療」だけで癌を消す、と言うのはなかなか無理があると思いますし…。
わたしも、転移が見つかって抗がん剤ではなく免疫療法を選択しましたが、放射線治療も併用していますし、絶対に抗がん剤はしないと決めている訳ではありません。
免疫療法の先生からも
「今後、新病巣の治療をしていく中で、また転移があちこちに出てくるようなら、抗がん剤も考慮に入れましょう」
と言われていて、ある程度の準備もしています。
「標準治療」と「それ以外の治療」
癌との付き合い方は人それぞれで、いろんな意見があるとは思います。
でも、どちらにしても何かを「盲信する」というのは、やはり危険だし、それは「依存」にも繋がってしまうのかなぁと。
やっぱり、自分が納得した上で、バランスよく
「いいとこどり」
っていうのがいいような気がしますね。
そのためには
「ちょっと距離を置いて客観的に見てみる」
というのも時には大事なのかなぁと、自分自身の治療に関しても、いろいろ考える今日この頃です。
分子栄養学の【 KYBグループ 】は
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・2021年10月 右乳癌ステージ2B
腫瘍径 1.8cm ER100% PR100% Her2(-) Ki67 30% 核異形度3 ルミナルB 腋窩リンパ節2ヶ所に転移あり
・2021年12月 放射線治療
・2022年 1月 ホルモン療法開始
・2022年 6月 PET 乳腺、腋窩リンパの腫瘍は消失も肝臓2ヶ所、肺、肋骨に転移が判明→乳癌ステージ4
・2022年 8月 免疫療法開始
・2022年 2月 PET 肝臓2ヶ所は縮小
・2022年 3月 肋骨のみ放射線治療
・2022年 3月 肺、肋骨に追加の免疫処置
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