LDH、血液検査ではおなじみの項目ですよね。


LDH(乳酸脱水素酵素)

Lactate(=乳酸)DeHydrogenase(=脱水素酵素)は、肝臓、心臓、腎臓、赤血球などの体の様々な細胞に存在する「酵素」で、これらの臓器の病気や悪性腫瘍など何らかの異常で臓器が破壊されることにより、血液中に漏れ出し(逸脱酵素)数値が上がります。


基準値の上限は245U/Lで、癌治療においては、高値だと肝機能が悪化している、また癌の増殖により臓器が障害されている、とみなされますよね。


では、この数値だとどうでしょう??


LDH 126 U/L


基準値以下で低いから大丈夫!


いえいえ、これ、問題が隠れていますよ。驚き


でも癌治療の病院ではそんなこと教えてくれません。基準値以下なら問題なし、とスルーです。










LDHは酵素であり、この酵素がきちんと働くには補酵素が不可欠です。


LHDの補酵素となっているのが


ナイアシン





ナイアシン不足もなく、酵素としてうまく機能していれば、LDHはだいたい180〜220U/L前後に落ち着きます。


しかし、ナイアシン不足により酵素であるLDHがうまく機能しないと、失活して減少してしまうのです。


…ということで、一見何の問題もないようなこの数値↓


LDH 126 U/L


は、「補酵素であるナイアシン不足により、酵素であるLDHが寿命より早く失活し、減少した結果」となり


ナイアシン不足


であることが推測されるのです。


ここで、本来の(真の)値が上記のように100台前半で低く、ナイアシンが不足しているにも関わらず、抗がん剤など何らかの原因により肝臓などの臓器が障害されている場合は、LDHの数値は上がり、見かけ上とても良い数値に見えることもあるので、そのあたりは注意が必要です。


LDH単体の値だけではなく、他の値も見ながら総合的な判断が必要となります。













ナイアシン(ビタミンB3)は、ビタミンB群のうちの一つ。ビタミンB群は常に相互作用的に働き、単体のみ不足するということはないため、ナイアシンの不足=ビタミンB群の不足とも言えます。



そもそも、ナイアシン、ビタミンB群とは…?


私たちが食べたものは細胞内でグルコースピルビン酸からアセチルCoAに代謝され、ミトコンドリアに入り、TCA回路(クエン酸回路)が回ることにより、大量のエネルギーを生み出します。

その際に欠かせないのが、下図↓のつまりナイアシン、ビタミンB群です。







そして、この過程で、下図のように↓ピルビン酸から代謝物として乳酸が生成されます。


乳酸はご存知のように、体内にたまると疲労感、倦怠感を生み出し、体を酸性化してしまいます。


ところがここでびっくりマーク


このようにナイアシンと結合して活性化されたLDHがあれば、生成された乳酸をまたピルビン酸に戻してくれるのです。







また、戻りきれなかった乳酸も肝臓に運ばれ、ここでもナイアシンと結合したLDHによりピルビン酸に代謝され、糖新生という機能により再びグルコースに代謝され、エネルギー源としてリサイクルされるのです。




よって、体内にナイアシンが十分にあり、LDHが酵素としてきちんと機能していれば、乳酸は悪者ではなく再利用できるエコなエネルギー源となれるのです。











こんなにもエネルギー産生に深く関わっているナイアシンを始め、ビタミンB群が不足していたら…? 🤔


最終的にこれらの流れはとどこおり、乳酸は代謝されずたまる一方で、エネルギーもうまく産生されませんね。


この「エネルギー不足」が、疲れやすい、だるい、しんどいなどの疲労感、倦怠感を生み出します。ガーン


特に、LDHの値が100台前半だったりする方は、日常でかなり疲労感、倦怠感を感じているかもしれません。


このエネルギー産生が落ちた状態というのは、正常細胞の機能が低下し弱っている状態。


ということは、「癌にとっては好都合な環境」ということになってしまいますね。











また、ナイアシン、ビタミンB群が不足していると、メンタルの不調にも陥りやすいです。
 

ナイアシンを始めビタミンB群が不足して、脳内神経伝達物質がうまく合成できなくなると、バランスが崩れ

イライラしたり
落ち込んだり
無気力になったり
鬱々したり
寝れなくなったり…チーン


様々なメンタルの不調を引き起こすのです。もやもや











このように、ナイアシンを含むビタミンB群は体の様々なところで利用されるため、不足すると様々な不調を生み出します。


しかし病院では「基準値以内なら問題なし」とこの大事な「サイン」はスルーされてしまいます。


放っておくと、栄養欠損から「癌にとって好都合な環境」がどんどん広がってしまいます。


そうなる前に、栄養の専門医に相談しながら、ご自分の体はご自分で守っていきましょう。(「自己流栄養療法」や「なんちゃって栄養療法」はかえって危険ですよ注意)




癌を治療するのは主治医ですが、「癌が住みにくい体を作る」のは、紛れもなく私たち患者の役目ですよね。ウインク


 

 

 




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・2021年10月   右乳癌ステージ2B

腫瘍径 1.8cm ER100% PR100% Her2(-) Ki67 30% 核異形度3 ルミナルB 腋窩リンパ節2ヶ所に転移あり 

・2021年12月   放射線治療

・2022年  1月   ホルモン療法開始

・2022年  6月   PET 乳腺、腋窩リンパの腫瘍は消失も肝臓2ヶ所、肺、肋骨に転移が判明→乳癌ステージ4

・2022年  8月   免疫療法開始

・2022年  2月   PET 肝臓2ヶ所は縮小

・2022年  3月   肋骨のみ放射線治療

・2022年  3月   肺、肋骨に追加の免疫処置


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