Q 改めて昨日の結果のお気持ちから聞かせてください。
A 本当にうれしいです。福島区民の皆さんに感謝をするとともに、ただ、ドーンと責任も大きくのしかかってきた。当選のお知らせを受けたときには、中村市長とお酒を相当飲んでたこともありまして、正直うれしいと思って、都構想が大きく指示をされたのかなと思ったんですが、その後、報道各社の投票率とかいろんな分析を見ますと、まだスタートですね。投票率が40%、そのうちの得票率が40%ですから、全体の有権者からすれば16%しか票をいただいていませんから、スタートは切れましたけれど、これから1年間をかけて、丁寧に丁寧に説明していかないと、支持が広がらないでしょう。いろんな各社の出口調査の数字を見ても、スタートは切れたけれど、まだまだこれから丁寧にやらないと。維新の会は、瞬間湯沸かし器タイプの人が多いから、ばーっとこれで調子に乗ってしまう傾向があると思うので、謙虚に引き締めないとだめ。
Q 得票率や投票率は思っていたものとどうなのか。
a 天気が相当な豪雨だったと聞いた。ただ、天気がどうであれ、投票率は、当初思っていた50%に届いていない。維新の会の取り組みまだまだ足りない。
Q 昨日は平松市長に対するコメントもあったが、その思いは一夜明けても変わっていないか。
A 市長とはどこかで議論、公開討論会をやらないといけないと思っている。都構想自体は、これから僕らが一生懸命府域内を説明していくが、平松市長が「生活に近い議論がなされなくて残念だ」とか言われているが、市長に目を覚ましてもらいたいのは、今回は役人区長がいいかどうかを徹底的に争点化し、都構想はちょっと完全な支持を得られていないが、役人区長がいいのか悪いのかというのはいろんなところで説いていったときに、あの区民の反応は、役人区長はもういやだよっという声をものすごく強く受けた。公選区長制は都構想にしなくても、大阪市役所の中で今すぐやろうと思えばできること。
もう一つすごい声を感じたのは、市長と区民の距離が遠すぎる。自治体の長として、区民の中に入りきれていない。市長に昔この話をしたときに、市長は区民まつりを全部回ってるとか、元気アップ会議っていうのでいろんなところで市民協働と言っているけれど、260万市民のごくごく一部で、特にそれは地元の有力者とか業界団体、商店街の会長さんだったり、そう人達の集まりだけに、エネルギーを使っている。260万市民をまわるなんて無理。僕は今回の選挙で、有力者とか関係なく、一人ひとりの話しを聞いたら、市役所、市長が住民とぜんぜんコミュニケーションとれていない。はっきりわかった。大きすぎる。だから区長は公選制で、もっと区長がコミュニティーの中に入っていって、住民の声を生で吸い上げるような仕組みをつくらないと、大阪市は大変なことになる。全く区民の声が行政に反映していない。その部分は市長に早く気づいてもらわないと。
Q 昨日はおいしいお酒だったか。選挙の結果もお酒の味にかかわったのか。
A 結果がこうですから。ただ、翌朝の新聞を見て、冷静に分析すると、ここからやっとスタート。特に都構想は、課題、問題点、デメリット、そっちをこれから提起して、皆さんに考えていただいて、東京都よりももっといい大阪都をつくっていくような、そういう運動をしていきたい。
Q 出口調査で有権者の反応を聞いていると、知事を支持している人でも、都構想のメリットがよくわからないという声も多かった。
今回は、福島の町を守るとか、区同士の合併の話とか、福島町になるとかの話で、正面からの議論が足りなかったような選挙戦であったように思う。そのあたりは、生野では、支所の話とかしていくのか。
A 生野の補選にそういう話ができるかというと無理。ただ、もう19選挙区を回り始めるので、統一地方選挙に向けた長中期プランでそれはやっていく。生野補選でもやっていく。
880万府民全部に都構想を説明するのは無理だから、タウンミーティングとかこの補選を通じて、またメディアに報じられることも考えながら、丁寧にやっていかないといけない。
まちの合併の話と役所の再編の話は次元の違う話だから、例えば福島区と此花区とか今の行政区はそのままにしといて、いくつかの複数区にまたがる司令塔役の区役所を作り、まわりに支所を置けばいいだけの話。1年間かけてそういう話をしっかりやっていきたい。町名を消すのではなく、役所の再編なんだということを知ってもらいたい。
Q 例えば、税収をどう振り分けるとか、都と区の権限の分け方とかあるが、特にこの部分は急いで練り上げていきたいなというのはあるのか。
A 財源の配分とか、役所をどう再編していくかなどは、テクニカルな問題で、都構想が府議会、市議会で過半数を決定してから、行政と一体となって制度設計しないと細部まで詰められない。
まず、府民の皆さんに分かってもらいたいのは、財源とか細かなところではなく、基礎自治体とはどういう仕事をするの、広域行政体とはどういう仕事をするのという仕分けの部分。これは、市ももうすぐ発表するので、そのあたりから見え始めるのでは。
Q 選挙戦で自民党とかなり激しくやりあったという印象があるが、今後、維新の会を市会にも広げるうえで、入りたいという希望があった場合、どうするのか。
A 選挙は、民主的なプロセスを前提とした戦争だから、ああいうふうにはなる。今までの選挙と比べても、相当激しかったよう。早急に維新の会執行部で会議を開くが、僕は基本的には、生野補選までは、門戸を開く。府議会も市議会も。敵方であろうと。大阪都というところに走れるんであれば。
全て門戸を開いて、区長公選制の大阪都構想とWTCへの庁舎移転でそこを都庁舎にする。また、議会改革、伊丹ははずすが、そこに賛同してもらえるのであれば、好き嫌いとか、これまでの人間関係だとか恨み辛み言っててもしょうがないので。ただ、執行部で決定したことではないので。
Q 生野補選以降は、もう勝負?
A 勝負。生野補選の前で時期を決めて、6月下旬か中旬か執行部で決めて。そこで、完全に敵か見方かをはっきりさせ、戦闘モードに入るようにしたい。
民主党にも声をかける。民主党、自民党関係なく、国政と一線を画して、志が、目指すも方向が一緒であれば、共産党であろうが、生野補選までは門戸を開くということでやりたいと思っている。
Q 生野補選の結果を受けて入りたいというのは。
A ダメ。
Q 少しでも増やしたいのであれば、生野補選あとも受け入れるという考え方もあると思うが?
A ダメ。福島の結果で判断してもらう。政治的な勘。
Q 伊丹廃港は反対でもいいのか。
A 将来的な廃港まで否定されたらダメ。我々の考えを否定されればだめだが、伊丹の話は選挙で問うていく話ではもうなくなったのかなと思っている。
Q 特区構想、政府は前向きに考えているが。
A うれしい。これこそ国政における民主党の力と思っている。地方の選挙では激突したが、国全体の民主党の考えは全面的に賛成。特区を進めるにあたって、協力できるところは協力していきたい。
ただ、特区をやろうと思えば都構想という受け皿がなければ、無理。だから、平松市長にどんなビジョンがあるのか、聞きたい。なんにも語らずビジョンを示さず、いったい大阪をどうしたいんですかと、広域をやりたいのか住民ともっと接する基礎自治体の長をやりたいのか。広域のことは、まかしてもらいたい。特区をやろうと思えば、都構想でまとまって、軸を一本うちださないと、総合特区の指定すら受けられない状態になりかねない。非常にこわい。広域行政体もまとまってないので、総合特区もうまく走らないかもしれない。夢洲、咲洲を僕は第一に挙げているが、市役所は北ヤードをやりたがっている。平松市長にどっちとるかといっても、市長にはビジョンがない。古川副大臣との話では、北ヤードと夢洲、咲洲全部広げるのは、ちょっと厳しそう。どっちかという話になれば、方向性が定まらない。
Q 今回の選挙で既存政党をのきなみ破ったという形になったが、参院選への関わり方は?
A 一切、できるかぎり関与しないと思っている。僕はあくまでも大阪府のこと。政党に所属しているメンバーは国政においては、おそらくその政党の方針に基づいて活動されると思う。
Q 都構想について、ある程度、いついつの時期までに、これぐらいのイメージでやりたいんだというのを出さないと、抽象的な都構想がひとり歩きしてしまうと思うが。
A 大都市のあり方については、行政として、学者さんに研究してもらっているので、それが8月ぐらいにでてくる。それが、どのあたりまでの熟度のものなのかわからないが、制度的なものは、研究会のほうに委ねている。
Q 制度的なものでなくて、イメージ的な部分とか、ざっくりとした分け方でこの業務については都がやるとか、財源の分け方のイメージとか、どこかのタイミングで出さないとあまりにも抽象的では。
A 仕事の仕分けは6月ぐらいに府も発表する。市も発表するので、そのあたりでみえるのでは。行政的に発表されたものに、それに修正を加えて、維新の会としては、こういう方向でいくというのを政治的に出す。そうするとボリュームは見えて、何対何ぐらいの財源の配分というのが見えてくる。
いずれにしても区長は公選制にすべき。昨日も中村市長と話をしてても、50万人が限界だと。
Q 今日午前中に平松市長が、「選挙戦終盤になって維新の会がビラを撒いて、具体的な方向が初めて出たので、維新の会が何を目指しているのか枠だけでも見えた状態なので、今後は議論していきたい」と言ったようだが。
A ビラに書いてあることは、ちょっと行政の経験のある方とか、政治感覚のある方であれば、誰でもわかるようなことで、最低限のことは今まで言い続けてきたこと。平松市長は維新の会のアレルギーというか、耳を閉ざしてしまっている。維新の会といえば、全部拒否ということの表れだと思う。
Q 生野補選までに市長が気持ちを変えなければ、敵とみなすのか。
A 政治的にはそうならざるをえない。候補者も考えないといけない。ただ、意見交換も公開討論もやっていない。市長選挙は統一地方選挙の後なので、生野補選の前までとか、そこまでは、今のところ断定はできない。
Q 生野補選の候補者のイメージは。
A 松井幹事長が候補者選定をしている。公募による応募もすごくある。