5月15日に阪口市長と橋下対談がありました。以下対談概要です。
知事:前回の市長会では、すみませんでした。タイミングよく涙を流してしまって。いろんなところで、弁明しているのだが、職員サイドのことでちょっと感情的になり、感極まったところがあった。
市長:あれからいろんなところで言われる。知事をいじめて泣かした市長の1人だと。(笑)
(市長会の時)「阿修羅のごとく血を流すべきだ」と私は言ったが、これだけ難しく、なじみにくい財政問題について、府民的な議論を沸騰させておられる知事というのは後にも前にも橋下知事しかいない。
知事:またそんな、(池田市の)倉田市長のようなことを。
市長:私も含めて市町村の首長も含めて悩まされて。団体もそうでしょう、そして議会も。私も府会議員をしていましたけど、議会も全然今まで改革の手をつけていなかったのを、今日の新聞では30%の報酬カットをいくという話でしょう。議会までも本気になって考えさせるというのは、橋下知事はすごい人だなと。最初はどうなるのかなと思っていましたけど
知事:いやいや、職員の方々に・・・。
市長:小泉劇場ではないが、橋下劇場。僕らは悪代官みたいにさせられて。で、第1幕の幕引きは政調会の手前か。一定の結論をお出しになられるのは。
知事:そうですね。6月入った時の初旬ですかね。
市長:その時、知事は月光仮面から水戸黄門になって、ぱちんと、おさえるのではないかと。
知事:でも、いろいろ各基礎自治体の皆様にはご迷惑をおかけしまして、市長会の場ではきちんとご意見をおうかがいできてなくて、訪問させていただいた。
基礎自治体の皆様から「もう20年度の予算は決まっているから」とどこを回っても強く言われる。大きく制度を・・・吹田市さんの財政はかなり余裕があるというか。
市長:不交付団体だが、借金もしているし、収入の範囲内でできていないから。しんどい。
知事:吹田市さんでなくても大阪府域内のほとんどの自治体の財政状況が苦しくて、そうであれば前回の市長会でもお話させていただいたが、財政に見合った住民サービスに一度建て直さないと、府域が全く元気ないというか、いつも借金に追われて次の一手が打てないでいる。府民の皆さんにも上乗せ分のサービスというのは、財政が悪くなったら縮めざるを得ないということを説明していくのが我々の責任でもあるのかなと思っている。是非とも基礎自治体の首長の皆様のご協力も得ながら、府民市民に訴えて一度財政に見合ったサービスにもう一度建て直させてもらいたいなと思っている。
市長:知事の熱意とかスピード、決断力は並のものではない。ただ、財政能力というか、私自身も借金、ローンを抱えているし、市としても大きな負債、起債をしている。ある程度借金をしないとできない面も実はある。
知事:「収入の範囲で予算を組む」と言っているのは、きっちり払えるものであるのならばいいが、今払えていないような状況。大阪府域内の基礎自治体、大阪府庁もそう。収入の範囲でローンを組むのであればローンもきちんと払えるという状態に戻さないと、次の一手も打てない。
市長:知事、その時、市町村とか府民とかをあまり巻き込まずに「府の財布は僕らがやります。だから、府民や市町村は心配しなくてよろしい」というふうに言って欲しいのだが。
知事:今までの積み重ねで今の状況になってしまっている。私も含めて、政治家や行政マンがというのはあるが、有権者もそういう投票活動をやってきた結果、今こうなっているのであって、このままずっと繰り返しやっていったら、ほとんど負担は将来世代に先送りという状況になっている。人件費は市長に言われたように、府庁としてまだ決定ではないが退職金カットというような案もちらほら出ている。また、反発を食らってどうなるかはわからないが、職員もそこまで覚悟しているので、府民の皆様ももう一度将来世代へ少し明るい大阪を引き渡すためにも(協力を)。一回決められた住民サービスはみんな当然のものだと思って、それが落ちるとみんなものすごい反発をする。
市長:市町村は府よりも厳しいのではないか。(住民の)目の前にいるから。
知事:財政状況が苦しい市町村もたくさんあるので、府と一丸になって制度の建て直しをお願いしたい。
市長:財政改革をするときに、私は行政構造の改革というか、行政構造を変えるときにいつも言っているのは自助・互助・公助の役割分担、国・府・市町村の役割分担といった行政サービスの構造の見直しをする中で、政府間関係における仕事の整理みたいなことを同時に並行して仕事を見直す。府では、医療や福祉、文化、安全・安心の問題というのは(住民に)身近な市町村がしなければいけないので、交付金を出しますというような話をされている。(知事は)大阪府は本当に広域自治体としてやればいいんだというようなことをいっている。仕事の見直しの中で事務事業の見直しをというか、施策の見直しをしてから事務事業の見直しをするということが必要だと思う。
知事:それが本来のやり方だとは思うが、それだと何年かかるかわからないということがあったので、先に財政の話に持っていて、その中で今、施策・政策の見直しをやっている。これは数字の帳尻あわせではなく、制度の組み替えが本来の目的。多分今までだと見直すのに1年ぐらいかかるのだろうなというのが、どんどん部局から「これは、こう見直します」「これはこうやっていきます」と話がでてくる。関係団体もいろいろ要望はいただくのだが、みなさん削られたことに関して満額をくれというのは今なくなってきている。「こういうやり方をやるので、ここまでは認めてくれ」と言う話に多くの団体がなってきている。それが本来の目的。
市長:(それは)たいしたもの。万博にある国際児童文学館についても私たちは(知事から)ボールを投げられて、「これだけ負担しますから」と私たちに(知事は)言わせている。
知事:いやいや、市長からそういう案をいただいて。
市長:というか、みんなにそれだけ真剣に考えさせるというか、「私はこうしたい」というふうに知事がした舞台で芝居をさせられているみたいな感じだ。主役兼監督みたいなもの。
知事:いやいや、またそのようなことを。皆さんに考えていただいて・・・。
市長:(知事は)これだけややこしい財政問題を府民に問題提起をして真剣に考えさせた。みんな「これは切られるのかなぁ。それなら僕らも真剣に考えないと」と。(でも)今年は無理ですけど。(笑いながら)いやいや本当に。
知事:(笑)倉田市長もそうだったけれど、政治経験が長い人はこう、持ち上げて、持ち上げて、最後押さえるところはもう・・・。でも市長そこはまたきちんと・・・。
市長:でも知事、最後は水戸黄門の印籠のように「これでいく」と、いつも政治判断と言っているけども、私もそれには期待をしている。
知事:今、財政再建のもとに全部の事務事業を0から見直しているのだが、全部の制度をいい形に組み替えるのは追いつかない。きれいに整えた形でやっていくのが21年度予算だと思う。是非、府としての役割を踏まえた上で、夏以降府と市できちっと協議させていただきながら、本来のあるべき姿を作っていきたいと思っている。
市長:その前に2018年をメドに道州制の実現、大阪は関西州の中核になってもらわなくてはならない。10年間頑張ってもらって、知事に関西州のリーダーになってもらいたい。そして、関西州と市町村、そして国と役割分担をする中で、大阪府の仕事は何なのか、府県を束ねて州にする、その中で市町村も合併もしながら身近な仕事もする。そこで事務事業の見直しは政策の見直し・行政構造の見直しの中で割り振りを指定していく、そういう地方分権の推進の中であり方を見直していくことが必要。
知事:市町村がまず行政の中心だと思うので、権限もお金も住民の近くでやることで責任も出てくる。できる限り権限もお金も基礎自治体でやっていただきたい。それでできないこととか市町村間でまたがること、調整することが広域行政であり、そこから道州制に向けて進んでいく。このまま放っておいても国がどうしてくれるかわからない。まず、大阪から分権のモデルを、基礎自治体でやれることはやっていただく、府は調整役に純化しながら道州制を見据えていきたい。それを夏以降、国の壁があるのでどこまでできるかはわからないが、是非市町村長のご協力をいただきながら一丸となって明日の大阪モデルで地方分権を確立していきたい。
市長:昔から関西は関西州とか関西連合と言っているから、そういう歴史を踏まえて分権の大阪モデルの旗手になっていただければ。僕らも応援しますよ。
ところで知事、今度吹田の千里新田小学校に視察にきていただけると。35人学級の問題で。
知事:(もう)決まっているのか?(35人学級は)今言われているところで・・・。
市長:もう一つ、万博記念公園のあり方について、府の合意の上でという話ではあるが、3年後に独立行政法人が撤退だという。これが民間になれば今の形で維持・存続は難しい。私たちも30数億円の固定資産税をかけるので、切り売りというか。公園は、国・府の宝。3年先とはいえ知事の任期の最中。これはきちっととらまえて、何とかご協力いただきたい。
知事:あれは、報道で見る限り、(国から)降りてくるときに金を払えという話になるのか?
無償で管理するので地元に渡してもらえるということにはならないのか。
市長:万博公園を作るときに国と府が出資金を600億円ぐらい出している。
課長:640億円と570億円。
知事:つくづく思うが、別に国といっても地元のものなのに、なぜ国がお金を巻き上げていくのか?大阪にあるものなのに、自分たちで管理できずに、(地元の)大阪でやってよという話ならいくらでも(今までどおり管理はするが)、買えというのはよくわからない。
市長:上海市から万博記念機構に視察団が来られて、2年後の上海万博の跡地利用の最高のモデルとして見に来られた。中国は跡地を上手に活用していると見てくれている。それなのになくなったりすれば大変なことになる。
知事:民間が公園を運営できるわけがない。
市長:固定資産税をかければ入園料が3~4千円にもなる。そうすれば、誰も行かなくなると思う。
知事:私は、当然国は府や市、自治体にタダであげるよという話になると思っている。
市長:それと今エキスポランドが休園している。エキスポランド活性化のために同じ記念公園内なので、ガンバ大阪のサッカー専用スタジアムをエキスポの中に新しくおきたい。ガンバの会社もなんとか自前で作りたいといっている。今までは行政にして欲しいばかりだった。そうなれば全体がよくなるのではないかと思う。エキスポランドも今のままではお客さんが逃げて、来年オープンしても心配。ガンバスタジアム、これには万博記念機構の理解が必要。ここには大阪府の職員もたくさんいっておられる。知事も一つお力になっていただきたい。
知事:大阪が盛り上がるのであれば。(ところで)児童文学館のご提案をいただいたのだが、最後どうするかを今PTが考えているところなのだが、あの建物を吹田市さんで有効活用していただくというのは・・・。PT案では中を全部中央図書館に持っていくという話なのだが、仮にそうなった場合、あの建物を吹田市さんで活用していただくということはありうるのか。
市長:それもご協議させていただく。文学館があそこにある意味、大阪の文化、産業経済・環境・文化の三本柱でやっていただきたいし、たこ焼きとお好み焼きだけが大阪の文化と思われているフシがあるので、地味だけど立派な知的財産があるんだということをきちっと伝えていきたい。知事が行ったときはお客さんが少なかったと思う。
知事:いや、多かった。というか、私が行くところはつぶされるところだと思って、反対の人が抗議に来られるので。
市長:民博と民芸館と国際児童文学館の3つは非常に大きな力。スケートリンクも言われるけど。あれもこれもだけども。
知事:そこはきちっと判断する。もし仮に移転という話になったときは建物の話をどうするかについて協議させていただきたい。
市長:私たちも応分の負担をさせていただくので、なんとか文学館をあそこに置いてもらえたらという気持ちはまだある。いい政治判断を期待している。
以 上
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