先日、大種牡馬Sadler's Wellsが永眠。
2008年に種牡馬は引退していましたが、
ついにサドラーも逝ってしまった。
現役時代は、G1を3勝しましたが、愛2000ギニー、エクリプスSなど、
2000m以下のものでした。
が、キングジョージや仏ダービーでは2着になっているので、
ある程度の距離融通性があったようです。
それでも、ベストは2000m以下という印象ですね。
種牡馬としての実績からして、これは物凄い成績というわけではないですよね。
種牡馬入りしてからが凄かった。
1990年に英愛リーディング・サイアーとなって以降、
欧州各国でトップ・サイアーとなり、Danehillとともに欧州を席巻、
モンジューMontjeu、ガリレオGalileoなど、G1馬を60頭以上も出した、
まさに怪物でしたなぁ。
現役時代よりも、産駒の距離適性は長め、スタミナな血が活きています。
偉大な種牡馬Northern Dancerの直仔後継として、最高傑作だったと
言えるでしょうね。
血統は、Northern Dancerと、祖母の父Forliの組み合わせによる
Hyperion 4×5などのスタミナな血、そのHyperionとニックスである
Swynfordを3×3で持つ4代母Rough Shodの影響が強い
欧的スタミナパワーな配合。
自身が2000m以下で活躍したのは、母Fairy Bridgeの
Royal Charger≒Nasrullah 4×4の影響が大きかったのかも。
産駒の世代では、上記のスタミナ血脈が色濃く出ることが
多かったのでしょう。
Sadler's Wells(祖母Special)と3/4同血の叔父にこれまた名種牡馬の
Nureyev(母Special)がいますが、Sadler's Wellsと比較すると
霞んで見えるのは仕方のないところ。
Sadler's Wellsがこれほどまでに偉大な実績を残せたのは、
Nureyevとの共通血Northern Dancerと牝Specialによるところも大きい
でしょうが、1/4の部分、母父Bold Reasonの存在が大きいでしょうね。
Bold Reasonは、米血Hail to Reason産駒で、
母系に米パワーLa Troienne直仔Bimelech、Blue Larkspur 4×4、
Teddy 5×5・5・6など、米血で固められています。
欧血主体の中のこの1/4の部分が、産駒だけでなく、BMSとしても
優秀な成績を残せているスパイスなんじゃないかと思います。
多種多様な馬との和合性は、母系に入ってよりわかりやすくなった。
北米でもリーディングBMSサイアーとなり、日本でもBMSとして
エルコンドルパサー、フサイチコンコルド、シーザリオなど、
数々の名馬を輩出、いやぁ偉大すぎますw
後継種牡馬も活躍、オペラハウスは日本でG1馬テイエムオペラオーと
メイショウサムソンを出したし、モンジュー、ガリレオ、シングスピール、
世界中で活躍馬を出しています。
日本では、父系としてよりも母系に入ってというのが現実ですが、
世界的に考えれば、まだまだSadler's Wells系の活躍は続きそうです。
欧州では、しばらくSadler's Wells系 vs Danehill系の図式でしょうね。
天皇賞春の出走馬でサドラー持ち何頭いたかな。
調べてみよう。
トーセンクラウン(父オペラハウス)
ゲシュタルト(母母父サドラー)
ジャミール(母父サドラー)
トウカイトリック(父エルコンはNureyev≒Sadler's Wells 3×2)
コスモメドウ(Nureyev≒Sadler's Wells 4×2)
全部枠外めかぁ。
春天どのような結果になるのか、楽しみですね。
Sadler's Wellsについての詳しい実績などの情報は、
Wiki でどうぞ。
また、Sadler's Wellsの血統に関しては、
血統評論家の望田さんのブログのが断然参考になるので、そちらへどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3675ee06be94c910f79e93d4085261b3